2試合連発もいいが「レフト」がよく似合った

ヘンなお話だが、松井選手はヤンキースタジアムがよく似合う。
ヤンキースタジアム。単なる点取りゲームに100%コミットしたチームが戦うグランドです。とにかく、1点でも多く得点することに全力を挙げること、その試合が見られるのが全世界の中でも特に、ここヤンキースタジアムなのです。ベンチのチーム作りも、投手陣も、そして打撃陣もただひとつのことに合意しています。「点取り」にコミットしています。これは、ヤンキースファンなら誰もが実感です。そして、このコミットメントがこのチームの歴史を作っています。
そんなチームに松井選手は7年間在籍して、昨年悲願のワールドシリーズ制覇を達成して、MVPにも輝きました。しかし…。

そして昨日の試合です。
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6回、無死二塁の場面でヤンキースに戻ってきたバスケス投手から2試合連続の2ランホームラン。
3-6から1点差に詰め寄る貴重なホームランを放ちました。スタジアムの観客は相手チームのホームランでありながら、なんとなんと大歓声をあげました。この現象はこのスタジアムでは絶対にあり得ないことでした。なぜ相手チームが「得点」してにもかかわらずあんな大歓声があがるのでしょうか。
ヤンキースタジアムの「コミット」から反していますよ、ね。不思議な選手、松井秀喜選手の存在。

こういうことをなにげに、そして平然とやってのけるから松井選手から目が離せないのです。ドラマが好きなボクにとって彼の存在は、単純な点取りゲームでしかない野球なのに単純にさせないなにか、を感じさせてくれる。

しかもだ、この試合で松井選手はレフトの守備についたのですよ。ヤンキースタジアムで…。さあ、どうしましょうか…。ベンチの表情でも撮影しましょうか、と悪戯心さえ起きてしまいます…。それにしても、松井選手がレフトの守備に就いた姿には、不覚にもちと目頭に熱いものを感じてしまったのです。彼は、「これ」をしたかったのだから…。そして、6回表に「アレ」をやっちゃいましたね。
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松井選手を「DH専門選手」とレッテルを貼ったのは、このスタジアムの運営陣でした。
ユニフォームの色が違っていたものの、ボクにはヤンキースタジアムではこのエリアは松井秀喜がいる場所だ、といまだに思い続けいる。本人もまた、その事にこだわった。だから、ユニフォームの色を変えてまでも、こだわりを認めてくれるチームに移籍したのだろうと思っている。

もうすぐ8月になってしまう。打率.248ははっきり言って今までと比較したら最低です。ホームランの数もまだまだ遠慮している感があります。数字はパッとしないものの、昨日の試合での松井選手の活躍を持ってくると、希望が見える。いやいや、希望などとは失礼。大爆発の前兆を予感される。

感傷的になっている暇はありません。今日から首位テキサスとの4連戦です。前半戦が終わりに近かった頃、対テキサス戦がありました。その頃松井選手は「そんなにヤマ場ではないです」と軽めの感想を述べていたようですが、昨日は全く違っていました。
「大事な試合になるでしょう」と。彼がこうコメントしているのです。誰が見てもテキサスとのこの4連戦は「10月決戦」を見据えての大切な「点取り合戦」になるはずです。エンジェルスは絶対に、「勝ち越し」にコミットして戦わなければ…。5ゲーム差はそう簡単には縮まりません。一気に縮めるためにはどうしてもこの直接対決での「勝ち越し」が必要です。そして、相手チームもまたエンジェルスとのゲーム差を一気に突き放して「10月決戦」を優位にしたいはずです。この4連戦がエンジェルスには今季最初の「ヤマ場」といえます。悪くても3勝1敗です。キツイ数字ですが、「10月決戦」に残りたいのならなんとしても自力で3勝しなければ…。
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そんな試合が今日です、今日。
さて、大爆発がみられますか…。

(写真はスポーツサイトより)
…NY152…
by mlb5533 | 2010-07-23 06:39 | 第八章