本拠地最終戦 「敬遠四球&好守備」

このところ、小雨まじりが続くの東京の空だ。
秋風というほどの涼しさはなく、むしろいきなり肌寒い。今年は秋が短く、突然寒い冬になるというが。ボクは昨日からアイスコーヒーをやめて、熱い珈琲を飲み始めた。季節の移り変わりを自分なりの体感から飲み物にも現れてくる。

いよいよ、明日からボクの待ちに待った「10月」だ。
太平洋を越えた遙か彼方の大陸では「10月」はあたかも真夏のように人々は熱くなる。オラがチームの最後の応援に声を振り絞って、行く年に物語を綴っていく。昨年の09年ワールドシリーズ。誰が忘れようか。「ヤンキース・マツイ伝説」が綴られたが、果たして今年はどんな物語が書き上がるのだろう…。
楽しみである。

それにしても松井選手はどこに行っても「伝説」を書き残す。
今日はエンジェルスが本拠地での最終戦だった。予定通り、先発から外れて代打起用を準備しながらベンチで機会を待つ。九回が終わっても1-1。延長になった。迎えた十回裏、一死二、三塁のサヨナラのチャンスで、監督さんはここでなんの躊躇いもなくバッターボックスに松井選手を送った。外野フライでもいい場面だ。
ところが、オークランドは堂々たる敬遠四球で満塁策。だが、エンジェルスはこの好機を生かせず、後続が倒れて無得点に終わっている。松井選手の今季本拠地での最終打席は、なんと「敬遠四球」だった。
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話はここで終わらない。
なんのことはない、監督さんは延長が長引くかも知れないと判断したのか、松井選手をそのままレフトの守備に就くように指示した。慌てたのは松井選手本人だったようだ。
松井選手のお言葉は以下の通り。
「(代打から左翼を守ったのは)びっくりですね。(回の合間に)グラブをここ(クラブハウス)に置いていたので取りに来た。日本では守備が代わったら打球が飛んでくるという言い伝えがあるぐらい。その通りになった。(二塁に好送球して単打にとどめ)二塁と一塁では大きな違い。良かった」

レフト線の打球を素早くさばき、二塁への矢のような返球で打者走者を一塁に釘付けにした。無死一塁にとどめた。もし、無死二塁だったら…。相手チームの攻撃がまったく変わっていたことだろう。
エンジェルスは十一回の攻撃でサヨナラ勝ち。ホーム最終戦を勝利で締めくくった。その歓喜の輪のなかに笑顔の松井選手がいた…。昨年のような大興奮ではなく、今季はほほえましくもあり、初めてほろ苦さを味わう。まるで転校生のような初々しさと濃いめの熱い珈琲を味わったような、そんなシリーズが松井秀喜選手の2010年だった気がする。

新たな仲間達とともに、ほほえましさの溢れたシーズンとして、ボクのなかで2010年「マツイ伝説」が書き上がった瞬間でもある。

さあ、あとはテキサスに移動して4試合残っている。
松井選手がここでもまたなにかひとつ、今季最終章で「伝説」を書き加えてくれるかも知れない。
それを「夢」見て…。
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(写真はMLBサイトより)
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by mlb5533 | 2010-09-30 13:38 | 第八章