折れない心

24日の昼下がり、事務所のとなりにあるお風呂屋さんに行く。
ふだんは5時頃に行くのだが4時の約束があるのでそれまでに間に合わせたかったからこんな早くなった。事務所の近くにはここと、もうひとつ「純銭湯」もある。昔からある伝統の銭湯だ。樋口一葉さんの井戸もその近くにある。ボクは個人的にはこの銭湯の湯が身体に合う気がして散歩方々この銭湯に通っている。ただ、時間がないときは、となりのスーパー銭湯に行く。24日はそのスーパー銭湯へ。

しかし、この時間は先輩方ばかり。熱い湯船に動ぜず、長々と身体を温めておられる…。
3時過ぎに開ける純銭湯とは違って、このスーパー銭湯は始業が12時頃からと早い。しかも一般用なら20円ほどお安い。そのうえ、勢いよく湯を蹴って吹き出すジャグジー、電気風呂、香料が豊富な健康湯、さらには石鹸やドライヤーなら無料で使える。そんな機能もあってか、諸先輩方は気に入っておられるのかも知れない…。
さて、湯船に入る時だが、仕切りが案外高い。なので、先輩方のなかには足腰が自由にならず、すんなり跨いで湯船に浸かる、といわけには行かない先輩もいる。しかたがない、先輩が難儀しておられる姿を見ては、若輩者のボクが手を貸してやらなくてはならない。
手をとり、ジャグジー座湯までゆっくりと歩く。
「これが楽しみでね、ひとりで来てるんだよ」
と、80歳をとうに越えた先輩がそうおっしゃった。

先輩の心は「ジャグジー座湯」をめざしている…。ひとり自宅からここまで人の手を借りずに歩いてきたのだろう。すっ裸になり、楽しみを銭湯に求めておられる。
折れない心を持ちつづける人生の大先輩の姿だ。

まだやれる、という心の声を聞きわけるのは、他でもない自分自身。
24日、NHKBS1で松井選手本人が「今季の収穫ですか…そう、まだやれるということかな。折れない心…」そんなコメントをしていた。
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(ウィキペディアより)

野球人とは、現役サラリーマンに比べてその実働期間は20年がいいところだろう。大卒の長嶋茂雄さんとて、17年だった。65歳定年のサラリーマン生活に比べれば半分の歳月が実働期間というわけだ。
長嶋監督さんは現役時代2471安打を放ってバットを置いた。
松井選手は今季145試合に出場して132安打を放ち、日米通算2499安打して恩師・長嶋監督さんの個人記録を超えた。まあ、日米通算、というのはボク個人としてはおかしなものだとは思っているが、いずれにしても18年間グランドでバットを振り続けていることには違いない。
そして来季、あと39本ホームランを打てば大リーグで200本に達する。7本打てば、日米通算500本目のホームランにはなるが…。あと19打点を挙げれば大リーグでの700打点に到達する。91安打すれば大リーグ1200安打に到達できる。もし26本の二塁打を大リーグで打てば、日本野球界で245本の二塁打を打っているが、その記録を上まわる。26本の二塁打は過去の記録から見てもけっして夢ではない。チームの打点稼ぎを担っての移籍である以上、むしろ、狙っていい記録だろう。来季、緑の仕事着に着替えた松井選手がどんな活躍をしてくれるのか、夢はますます膨らんでいく。

松井選手はまだまだやれる。
そして、ボクもまた松井選手のように「折れない心」がある以上、まだまだやれる。
明日がある…。


…NY152…
by mlb5533 | 2010-12-25 23:59 | 第九章