大雪の出発日

a0094890_12184563.jpgこの日14日はバレンタインデー、東京は午後から降り始めた雪がやまずに、珍しく大雪になった。
初雪ではないが今年2度目の積雪を記録した。
本郷の事務所のまわりといい、ここ板橋駅周辺はすっかり銀世界。雪道になれない都会のドライバーはクルマをノロノロと動かす。もちろんボクも…。
銀世界のなかで、「まるで、冬ソナだ」と。毎年そうだが、MLBがオフの10月から3月までは韓国ドラマ鑑賞期になる。ボクの韓国ドラマ鑑賞は「冬ソナ」から始まってもう何本見たことか…。
奇想天外な展開も許される韓国ドラマには音楽劇の台本を書くボクにとって、案外参考になったりする。

都会と雪。
この組み合わせが物語を創りやすくする。
これにBGMを加えてやれば物語はさらに説得力を増していく…。


かつてヤンキースは80年代「冬の時代」を迎えていた。ワールドシリーズ進出の歴史から遠く離れ、優勝から見放され、ヤンキースタジアムの観客は日に日に減っていく。栄光は消えかけていた。ドン・マッティングリー選手(現ドジャース監督)と、ウィリー・ランドルフ選手(彼の「背番号30」は誰も着用していない。準永久欠番になっている)は、これを嘆いた。観客を増やすためには「勝利する」しかないことを知っている…。

今季、松井選手が移籍したアスレチックスの観客動員数はMLB30球団中29位とか。松井選手は巨人軍、ヤンキース、エンジェルスと観客動員数が最大級のチームに所属していた。所属チームはスターチームであり「常勝軍団」だった。これほど少ない観客の中でプレーするのは生涯初だろう。
スタンドの光景は、喧噪から静寂、に。
再び活気溢れるスタンドにもどすとしたら、松井選手ひとりの力では無理だろう。チーム全員が「勝つこと」に貪欲になる必要がある。チームが「勝つ」ためにプレーすることを「常識」とする松井選手に、負け癖のついたアスレチックスで出来ることはたくさんある。36歳、大リーグ生活では9年目。ワールドシリーズではMVPまで獲得した名選手だ。MLBでも友だちが多い松井選手のこと。彼を慕う若手選手は多くなるだろう。今季、ボクは例年通り彼のホームランを期待するが、緑の軍団では事実上のチームキャプテンでいて欲しい。
体調はいい、と聞く。おそらくここ数年のベストだろう、との評価も聞いた。
 「(キャンプでは)チームと一緒のプレーをしたい。ある程度できると思う」
旅立ちのコメントでいきなり、別メニュー“不要宣言”が飛び出したほど体調のよさが伝わってくる。

更には松井選手は、旅立つ直前にこんなコメントを残した。
「個人的な目標があってもいいかもしれない」と。珍しくタイトルへの意欲も語っている。それならば、是非、「打点王」を目指して欲しいとボクは思う。だから今季、ボクはいまから松井選手の打席が楽しみでならないのだ。

雪の東京から太陽が眩しいアリゾナへ。
松井選手が日本を離れたとの知らせが届くと、「今年の冬が終わった」ことをボクは感じる…。

…NY152…
by mlb5533 | 2011-02-15 12:21 | 第九章