3連勝の輝きと気懸かりティムの影…

ティム投手が敗戦投手だった。
試合はOAK 5-2 SFGでオークランドの3連勝。
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いつものティムではなかった…。
1回の立ち上がり、1番クリスプ選手に投じた真っ直ぐがいとも簡単にヒットされた。
その後、変化球の連投が続く。真っ直ぐが生きてこない…。
これではティムらしさは消えてしまう。

松井選手とティム投手の対戦をボクは指折り数えて待ち望んでいた。現代アメリカを代表する若者と日本を代表するスラッガーとの対戦だ。名付けて「55番対決」とボクは勝手にそう呼び、ひとり楽しんでいた。体調万全で完璧な仕上がりのティム投手が絶好調の松井選手を相手にする…。
ティムが投げ込む剛速球を松井選手がどのように捉えて打つか…と、ボクは夢見た。その日が本日、遂に実現したのだ。

でも…。
今日のティムは見るからに、ヘンだった。いつもの姿ではない。少なくても、去年のワールドシリーズの頃とは違って、制球が定まっていなかった。
一方、松井選手はここ10試合程度、打撃が上向き。好調である。打席に入る松井選手は本日の試合のために準備万端整えた姿に映る…。打席に立っても堂々としてスラッガーの感じさせる松井選手。外の球には、悠然と見送る余裕さえある。打つ前から、誰の目から見ても明らかに、松井選手に軍配が上がる。紛らわしい球には、微妙にバットを制する。振りまくるなど、無駄な動作は今日の打席では一切しなかった。09年ワールドシリーズの姿を彷彿させるほどに、大打者の風格が漂う。

しかし、それでもボクはティムに踏ん張って欲しかった。
投げ込んで欲しかった。大リーグのスーパースターとしての誇りと数々の栄光を輝かせて、堂々と若者らしくスラッガー・ゴジと真剣勝負をして欲しかった…。いや、今日のティムにとっては松井選手ただひとりが、「その相手」だったはずだ。

結果は、2打席とも四球。微妙な制球の結果ではない。対戦する気構えさえ消えてしまった弱腰の感じさえする。どうしたことだろう、ティムがいない…。

3打席目。三振を奪ったが、「ティムの球」での三振ではない。どこにでもいる投手たちがしている「駆け引き」の配球にすぎない…。振った松井選手が渋い顔になったが、悔しさの表情ではない。彼の球が来なかったからだろう。
ティムは100球を超えた7回、先頭打者に四球を与えてマウンドを後にした。ベンチに帰る後ろ姿から3年連続奪三振王の風格はなかった…。お茶目な童顔も今日だけは、小利口な大人の顔に映る。
今日の試合は、ティムがいない…。
試合結果をどうこう論じる前に、ボクはそれだけで淋しくなった。ティム自身に早くティムの心が戻ってくることを願うだけだ。その時初めてボクは、夢に見たティムとゴジの「55番対決」が見られるのだから…。

ティムには淋しさを感じたが、うれしい話題もいくつかある。
まずは、松井選手の激走だ。3回、四球で歩いた。次打者・ウィリンハム選手のレフト線を破る2塁打のとき、長駆ホームイン。膝は大丈夫とのアピールには十分だった。

次は、新人投手のゴドフリー投手の大リーグ初勝利だろう。
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初勝利があのティムとの投げ合いだったという歴史的事実は変わらない。打撃陣は彼の将来にとって、デカイ贈り物をしたものだ。もちろんゴドフリー投手がいい加減な投球をしてたまたま勝たせてもらった、などという試合ではない。NL西地区で現在首位の座にいるシスコ打線を相手に、2失点のみの好投。ガッツマン・ロス選手にホームランされたが、とにかく2失点に抑えた。ただ高めに配球するのは今後の改善点になるだろうが…。
もうひとつは、例の9番固定打者・ウィークス選手の大活躍が今日もまた見られたことだ。
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なんであんなに童顔なのサ、と言いたくなるほど大リーガーらしくない。そこがこの選手の最大のウリだ。今日もまた走った。走りすぎて、3塁で滑り込みのタイミングが少々遅れたのか、タッチアウトしたがここでも打点した。ティムが童顔のこの選手を少々軽んじたせいかもしれないが…。いずれにしても、本日、ウィークス選手はティムからヒット出来たことは喜んでいいと思う。8回には貴重な打点を挙げてた。

a0094890_18582590.jpgオークランドは3連勝。ティムを打っての勝利であることには違いない。この勝利は今後のチームに大いなる自信を与えた。これが大きい。打線が完全に回り始めた。3番・松井選手を固定したとたん、この快進撃が続いている。押さえのベイリー投手も故障から戻ってきた。今日の試合で、3つ目のセーブを記録した。
オークランドがおもしろくなってきた。オークランドが熱い。オークランドに夏が来るぞ!
今日の観客は今までで一番多かった…。

あした、さあ、明日だ。

…NY152…
by mlb5533 | 2011-06-18 19:05 | 第九章