今季ワールドシリーズ  「ロイヤルズ対ジャイアンツ」  に決定!

「ベースボールドラマ」に魅了されるってことは、生涯の楽しみが決まったということです。
ボクも例外ではありません。だったら、どうせこの「ドラマ」の追っかけを生涯止められないのなら、この際、人以上に楽しんでしまおう、って思ったのが、実は松井選手がNYYに移籍したときでした。そのとき彼がこう言いました。
「裏切り者と言われるかもしれませんが、ヤンキースでプレーします」と。

あのコメントは、当時のボクにとって衝撃でした。野茂投手にイチロー選手、その次はニッポンのホームラン打者で不動の4番をヤンキースが取った…。それまで、さほど巨人軍の松井秀喜選手に感心は強くなかったのですが、このコメントでボクは彼をひとりの「人間」として観ることが出来ました。野球選手って、どこか芸能人的要素が強い…と感じていたから、さほど人となりに興味はなかったのです。でも、松井選手の出現のおかげで、ボクは野球の見方に大改革を起こしたんです。
NYで一人暮らしをしていた頃、ヤンキースタジアムに誘ってくれた友達のことやあの頃の生活ぶりもまた、このときに蘇ってきました。
MLBを追いかけよう…と。

あれ以来すっかりこの「ドラマ」に釘付けです。それが実は嬉しくて…。試合を観戦した後で、自分なりの物語を作り出しながら記憶の引き出しにそっとしまっておく。なんと贅沢な、なんと自由な時間であることか…。
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今日の試合はまさにその記憶にとどまったすばらしい試合だった。
9回土壇場、
3-3
の、同点。二人のランナーが塁に残っている。
a0094890_3534582.gif打順は7番イシカワ選手。日系4世だそうだ。
低めの変化球を速いスイングで振り抜いた。
「外野フライか…」と、見ていたら、なんとサヨナラ3ランホームラン!

ジャイアンツ・ボウチー監督の話
「うちの選手はどんな状況でも自分を見失わない。最後まで戦い続けた。イシカワは大仕事をやってくれた。彼のここまでの(苦労した)物語を考えると、本当にうれしい」

6-3
逆転サヨナラ勝利。

相手のカージナルスとは、毎年「10月決戦」ではしのぎを削っている間柄。両軍ともに相手チームの選手は熟知している。そんな中で、今季6月にデビューしたばかりのジャイアンツ新人選手のジョー・パニック選手が2ランホームランを放ち、
2-3
として、八回、代打モース選手のソロ本塁打で追い付く。
3-3

そして、この苦労人・イシカワ選手のサヨナラホームランに繋げた。

実はボクは、ア・リーグの記事ばかりこのブログで書いてきましたが、ナ・リーグの試合も結構気にしているのです。ドジャースとジャイアンツの試合が気になって…。確かに、日本人選手のいないナ・リーグはなかなかBSででは中継されませんが…。
今季、ドジャースが消えてしまったので、できればジャイアンツにリーグ優勝をして欲しいと陰ながらそんな期待がありました…。それがなんとまあ、今季のワールドシリーズはボクの希望を叶えてくれました。

今季大リーグのベースボールドラマ「完結編」の役者は、ボクが大リーグの舞台で初めて見ることになる。常連のチームではなく、スター選手揃いの大金チームでもなく、垢抜けた都会人が大勢いる紳士的チームでもない…。

「世界一弱っこちかった田舎チーム」と「最古参の伝統を誇り、若々しい選手たちのチーム」

が、役者のキャラクターです。
判官贔屓のボクとしては、ロイヤルズに勝利して欲しい。ジャイアンツは12年でワールドシリーズを制覇したばかりで、こんな機会はまだまだ続きます。でも、ロイヤルズは29年間もこの栄光から見放させてきたチーム。

で、ボクは思います。試合展開は、確かに投手力と打撃力に現れますが、その前に相手打者をどれだけ研究してくるか、「捕手の力」が今回はそうとうに影響するだろうと予想してます。
ジャイアンツが4勝1敗でカージナルスを制しましたが、それは途中からカージナルスの名捕手・モリーナ捕手が故障で出場できなかったことが大きく影響を与えたと読んでます。逆に言えば、ポージー捕手のリードで、カージナルスの打棒が封じられた、と言えます。

なので、ボクはジャイアンツのチームキャプテン的存在でもある智将・ポージー捕手がロイヤルズ打線を沈黙させるかも…と不安半分の複雑な心境なのです。

初めて告白しちゃうけど、ボクはポージー選手の大ファンでもあるんですよ。
今回のワールドシリーズでは、青木選手とポージー捕手の駆け引きがボクは見所のひとつにしていますし、ロイヤルズのお家芸「盗塁」と「犠打」、そして「単打」によるタイムリーヒットをどれだけポージー捕手が阻止できるのかが、ボクにとっては最大の見所にしています。
大リーグでの捕手というと、日本人のMLBファンはすぐに「モリーナ捕手」の3兄弟をあげますが、ボクは違うですよ。
ジャイアンツの智将「ポージー捕手」の名前をあげます…。ボクはポージー選手の負ける姿は見たくない…かといって、青木選手たちロイヤルズの選手たちの泣きっ面も見たくない…って、そんな心境なんですよ。
今季ワールドシリーズは、世界中のベースボールファンにとって、まさかまさかの「夢舞台」の連続でした。おそらく、今後MLBでも、ワイルドカードからこんなに劇的に優勝を決めたチームなんて出てこないでしょう。今季MLBの「完結編・ワールドシリーズ」は、史上最高の「舞台」になることだけは、ファンはわかっています。

ロイヤルズGMのデイトン ムーアさんが言った、
「2014年にワールドシリーズを制覇する!」
との、コミットが実現して29年ぶりの頂点を執るのか…それとも、2012年同様、伝統を誇るジャイアンツが制するのか…。
ボクの友達はいまからその話題でいっぱいです。今日も午後から横浜の古い友達やら大阪にいるテレビディレクターやらヘボ作家やらと東京駅の食堂で集合して、両軍どちらを応援するのか、リストの作成なんかをして楽しんじゃいます。ボクは今季だけは、ロイヤルズにすべての想いを託すと決めています。
そう、日本の田舎の香りが漂う「青木宣親選手」を、ボクは初めて応援する、とここで宣言します。チーム優勝を知らない選手、青木選手。イチロー選手が渡米後、安打製造機と報じられた彼。
その地味な選手が、ロイヤルズGMのデイトン ムーアさんに白羽の矢を立てられて、米国でもすばらしく田舎のカンザスシティロイヤルズに移籍。死球や怪我にも見舞われながら、今季はすばらしいドラマをボクたちに提供してくれた青木選手…。こんな地味な選手の「夢」を応援するなんて、都会ッ子のボクにとって、人生初のことです。友達はこう言うでしょう「どうせおまえはロスのジャイアンツだろ」って、ね。

「違いますよッ!」今回だけは…。

ロイヤルズに肩入れするほど、今になって、MLB最高の智将・ポージー捕手のリードが恐ろしくなってきました…。浮かれ気分だけで、ポージー選手には勝てませんから。
んー、複雑な心境です。

どんなドラマ展開になっても、すばらしい想い出を必ずボクたちに「届けてくれる」のが「MLB物語」ですが…ね。果たしてどんな「完結編」の台本がかかれていることやら…。

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…NY152…
by mlb5533 | 2014-10-18 03:33 | 第二部