青木選手の「夢」を一緒に追いかけよう!

昨日は今季、MLBはサンフランシスコ・ジャイアンツがカンサスシティ・ロイヤルズと大接戦の末、4勝3敗でワールドシリーズを2年ぶりに制覇して膜を閉じました。
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一夜明けた今日、MLBに関して様々なニュースが報じられています。
こんなニュースも飛び込んできました。
米大リーグでジャイアンツが青木の所属するロイヤルズを退けたワールドシリーズ第7戦のテレビ視聴者は約2350万人だったと30日、AP通信が伝えてくれました。
アメリカ調査会社によるもので、今シリーズの1試合の平均視聴者は1380万人だったらそうで、上原、田沢両投手のレッドソックスが制した昨季のワールドシリーズの1試合平均の1490万人には及ばないものの、第7戦は記録的な視聴者数だったようです。


優勝を逃したロイヤルズの青木選手は一夜明けて、記者さんたちに、こんなコメントをしてくれました。

【サンスポのサイトより】
ワールドシリーズ(WS)敗退から一夜明けた30日、青木は濃密なシーズンを振り返った。
 ――WSを終えた。
 「ここ数日は野球のことを考えたくない。空っぽになるくらい頑張った。家族とちゃんと過ごすことができなかったので、ゆっくりしたい」

 ――どんな1年だった。
 「けがをして(メジャー入り後)初めてDL(故障者リスト)に入って、初めてマイナーで調整する期間もあった。自分を見つめ直す期間もあった。山あり谷あり」

 ――必要不可欠な主力としてチームに貢献した。
 「これまでの野球人生を考えても、求められて(チームに)行くというのはあまりなかった。優勝するということを求められて来たから、それに関しては満足している」

 ――第7戦の後は涙していたが。
 「いまだかつてないこと。というか、泣いていましたっけ? それくらい揺れ動く瞬間が多かったシーズン。世界一になりたいという思いが強かった。必ず次は世界一を取れるようにしたいという思いがある」(共同)

ロイヤルズは「勝利目前」の機会を再三得て、ジャイアンツを追い込んだが、後一歩で得点できずに破れた。見ていて、歯がゆいほどだったから、実際にプレーしている選手の悔しさはボクが思う以上だったことだろう。
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とくに、青木選手がなんどとなく、「安打だ!」 と見える打球を放ったが、ジャイアンツの「アオキシフト」に阻まれてしまった…。さすがは、経験豊富なジャイアンツ。データをしっかりと集めて、第7戦に臨んできていた…。

試合後の記者会見で、記者さんの質問にこみ上げてきたのか、涙をこらえて背を向けた姿がボクには男としての青木選手のその表情を「美しい」とさえ思えました。彼の野球人生で、これほどがんばったシーズンはなかったのでしょう…。青木選手は日本にいた頃、チーム優勝とは無縁のチームにいて、それでもマスコミは彼の存在を逃すことなく、「安打製造機」と、報じていました。
さほどスター性もなかった青木選手が今季、太平洋を超えてBS放送にの中継に映し出されるたびに、ボクたちは「青木選手」に魅了されていきました。ガッツあるプレー、チームの勝利を思う強い意志、チームメイトと優しく関わる姿…。マナーがいい選手であることがずいぶん伝わってきましたね。
青木選手はロイヤルズから優勝を目指す我々チームに必要な選手として「白羽の矢」を立てられての移籍。チームから臨まれての移籍です。優勝を目標にしたチームとして、アオキの力が必要だったのでしょう。それが彼をここまで成長させたともいえます。責任感とでもいいますか、随所にその表情を出してプレーしていましたね、今季は。

さて。
上原投手が今日、レッドソックスと2年延長の契約を結んだニュースが届きました。
来年4月3日に40歳になるベテラン投手・上原選手は「この年齢で2年を取れたことは本当に有り難いこと」と代理人に感謝して、「でもここからが大変。いい契約をしたんだから結果を出さないとね」と意気込みを明かしていました。
青木選手もまた上原投手同様に、いまではストーブリーグの中心選手であり、マスコミの注目選手になっています。各球団はロイヤルズを上回る条件を提示してまで、青木選手の争奪戦を展開することでしょう…。
でも、ボクとしてはロイヤルズと契約して欲しいです。
ヤンキース移籍も冗談ではなく、あり得ます。イチロー選手はおそらく今季限りでしょう。ヤンキースの1,2番は今季さんざんでしたから、青木選手はレギュラーとして契約できるはずです。ほかにも、オリオールズ、レッズなど古参チームが青木選手を獲得しようと狙っているはずです。

でも、でも…ボクはあの「田舎チーム」の「カンザスシティ・ロイヤルズ」にとどまっていて欲しいです。
4番・ホスマー選手を中心とした、決してスマートな、とはいえない田舎的な荒削りの打線。
ケイン選手の100%プレーに、バトラー選手の兄貴的な安定感、そしてあのムスタカス選手の次男坊的な超意外性の役者根性などなど…。
ロイヤルズには人間的な情感、サザエさん的な「マイホームドラマ」を感じるのです。ロイヤルズは子供たちにも人気があるのは、このドラマを損分に見せてくれるからです。

これはおそらく、GMデイトン・ムーアさんの方針ではないでしょうか。
デイトン・ムーアさんの「人を育てるチーム」だったからだと、ボクは察します。何年も何年も、まるで上質のワインを醸造するかのように、手塩に掛けて若い選手を教育していくロイヤルズ。スター選手は一人もいなかったロイヤルズが、今では全員が大リーグの大スターになっちゃいましたから、ねぇ。

高額なお金を出して作り上げるチームは、確かに「個人選手」としてはすばらしい才能を持っています。
しかし、「チーム選手」となると違ってきます。「優勝」を目指すためには、個人的意識の強いチームではなかなか集団としてのチーム力は生まれにくいようです。それを知っているのが、GMデイトン・ムーアさんです。彼もまた、選手たち同様、今季は後一歩で「夢」は費やされました。悔しかったことでしょう…。

ファンもそうだった…。
だからこそ、「夢」の続きをして欲しいのです。青木選手がロイヤルズに残留して欲しいなあって願うのは絶対にボクだけではないと…。
お金で動く選手は大リーグには山盛りです。情で動く選手でいて欲しいですね。


a0094890_42915.jpgそれにしても…
今季ワールドシリーズは、ジャイアンツの捕手・ポージー選手に完全にやられました。
自分の打撃は棚に上げて、徹底的にロイヤルズの選手のクセを調べあげていた様子。この辺がロイヤルズの捕手・ペレス選手との差が出ました。ペレス選手は初のワールドシリーズ出場という責任感もあってか、いつも以上に熱くなっていた様子です。捕手は、攻撃の要です。どっしりとして、冷静でいて欲しいポジション。でも、彼は意欲が興奮に変わってしまうほど、熱くなっていたようです…。

ジャイアンツは本当に、本当にもの凄く力強いチームに育ちました。
5年間で、3回もワードシリーズを制しているってことは、単なる「勢い」や「意欲」だけでは成し遂げられません。チームとして一体感が必要ですし、相手チームを研究することも当然です。そうした「優勝するためのノウハウ」が財産になって、チームをより強くさせているのが、いまのジャイアンツです。
ジャイアンツも選手をほとんど代えてはいません。
ロイヤルズと同じように、選手を育てるチームカラーです。その中心選手がポージー選手です。
彼は、2013年3月には、総額1億6700万ドルの9年契約を結んでいます。ジャイアンツの大黒柱であり、チームの顔です。今後は、ジーター選手みたいな存在になっていくことでしょう。
2番を打っていたパニック選手も今季2年目のルーキーですからね。ボウチー監督さんの采配もお見事でした。


これからの大リーグの経営に、この両チームの活躍ぶりを観察して、大きく変わっていくかもしれません。

人気選手の獲得に大金を投じて短期間契約して使うか、それとも人を育てていくか…。球場の席を埋めるだけなら、人気選手を集めた方がいいでしょうが、長続きはしませんね。
かつて日本企業が経済力で世界を制覇し、成功していた時代にとっていた経営体質は「終身雇用制」でした。いまのロイヤルズやジャイアンツの選手たちをみると、それを導入している様子です…。

ジャイアンツは今季、リーグ優勝戦でナショナルズと対戦しましたね。相手は大金を投じて集めてきたビッグプレー揃いで、勝率はナ・リーグ1位のチーム。それをワイルドカード勝ち上がったジャイアンツに、1勝しかできずに地区大会で早々と姿を消しました…。勝率1位は、何だったんでしょうか…。

ジャイアンツもロイヤルズも、ワイルドカード同士でした。
また来季もこの両チームの「10月決戦」の戦いぶりを見たいです、ボクは。
「優勝したいなあ…」と、まるで少年ような透明感でつぶやく「ボクの夢」。それを現実にしようとする「ドラマ」の舞台、大リーグ。
アラビアのロレンスが言っていたことばを思い出します…。、
「男が夜みる夢なんぞ取るに足りぬことさ。それより、最も危険な夢は男が昼間、目を開けて見る夢だ。なぜなら、それを現実にしようとするから」と。
ボクもロレンスと同じで、「夢」とはそういうものだと思っているひとりです。

いや、そういう「夢」を抱くこと自体が生きている証なんだと、大リーグの選手たちはボクたちに、伝えているのではないかと思うのです。あの100%のプレーを通して、彼ら選手たちはボクたちに、そっと静かに、隠しながら、あんな大胆なプレーを披露しながら、「夢を抱く」すばらしいさをボクたちに教えている気がして…ボクには、ね。
ジーター選手も、松井選手も…そして各球団に生き続けている「永久欠番選手たち」も、です。彼らが追い続けた「夢物語」…「リングをこのチームで執ること」。 


ボクはMLBと出逢ってしあわせ者です。いい舞台を現実に観ていられるからです。BS放送に、感謝です。ボクは個人的に「BS放送物語」をこのブログで書いてみようと思っています。

青木選手の「夢」は、松井選手の「夢」と同じでしょう、きっと。ボクは今季のワールドシリーズでそんな共通性を感じました、青木選手のプレーから。
来季、青木選手の活躍を期待しています。
そして、ポージー選手との対戦もまた、ボクには価値ある「夢舞台」なのです…。


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by mlb5533 | 2014-10-31 15:15 | 第二部