2006年 03月 23日
「いい夢」を懐かしんで…
今朝、目覚めてもまだその夢の続きの中にいるのか…終わった夢を懐かしんでいるのか…
なかなか現実に戻れずにいた…
21日に行われたWBC決勝日本-キューバ戦を中継した日本テレビ系の番組平均視聴率が関東地区で43・4%を記録したことが22日、ビデオリサーチの調査で分かった。
瞬間最高視聴率は王監督が胴上げされた場面で56・0%だった。
出場各国の組み合わせにも疑問を持つ人たちが多かった。ルールにも納得できない声もあった。MLB関係者とMLB選手会が主催者側であるにもかかわらず、大リーグの選手個人が「辞退」したり「反対」したり…。そもそも、主催国のアメリカ自体が盛り上がらない。
アリゾナに旅行に出掛けたご夫婦が、イチローの練習風景をカメラに納めようと探したがイチローが見つからない。
「WBCに出場していますよ」
と、言われても「WBCって、なに?」
まあ、ふだんベースボールには関心がないご夫婦なのだろうが、これがアメリカ国内でのWBCに関する正直な反応なのである。
WBCの試合が開始すると、審判員の「誤審疑惑」があった。
一般紙でも、ボブ・デービッドソン審判員を「日本で最も有名になったアメリカ人」と、皮肉混じりに記事にしているけれど、審判員の八割がアメリカ人だと言う主催者側の姿勢は試合前から変えようとはしなかった。他国の声も聞き入れなかった。
ボク自身は、この誤審には「やはり、な…」とWBCにはますます関心が薄らいだ。しかし、この「事件」をきっかけにして、テレビの視聴率が急上昇しいてる。
日本の人たちがWBCって? 関心を持ったのだろう。
韓国戦に対して、イチロー選手が「ああい言ったのこう言ったの…」との、話題も上がった。
ボクには「お国柄」で処置してしまうような話なのだが、これもまた日本人のWBCへの関心を集める話題もなった…。
ところで…。
WBCの試合そのものは、どうだったのか…
ドミニカ対キューバ戦にしても、プエルトリコ対キューバ戦そしてドミニカ対プエルトリコ戦などは両国の選手たちのプレーは凄まじかった。結果はドミニカ共和国は5勝2敗。プエルトリコは5勝1敗。ともにWBCの準決勝まで登ることはなく、その勇姿を日本の人々に見る機会もないまま消えてしまった…。
日本チームの選手たちがみんなそうだったように、各国チームの選手たちは、あたかも高校球児さながらに、ひたむきで、フェアプレーの連続だった…。夢の試合の連続だ…。
このことは各スポーツサイトと記事が物語っている。
組み合わせの幸運からか、それとも実力かの議論など、いまさらそんな議論はもうどうでもいい。
日本チーム対キューバ戦は誰が見ても優勝決定戦にふさわしい内容だった…
全員がスターだった。
8回1/3から登板した大塚投手の熱投なくして、9回の日本チームの猛攻はなかっただろうし…。
試合経過を言い出したらきりがない。まさしく、夢の連続だった…。
夢…しかし、これは現実だ。
日本10-キューバ6
第1回WBCのチャンピオンチームは、「日本チーム」だということ。
「こういう素晴らしい仲間と出逢えて…」と、世界一になった記者会見でイチロー選手はこう言ったまま、次の言葉がつまった。
イチロー選手はじめ、王監督も、全選手30人がこの数日間、
「夢」の、その中で生きていたのだろう…
彼等の「夢」をボクたちに見せてくれたから、ボクは全日本の選手たちと一緒にその「夢」に誘われたのだろう…
日本チームのスターティングメンバー
1 遊 川崎
2 二 西岡
3 右 イチロー
4 DH 松中
5 左 多村
6 捕 里崎
7 一 小笠原
8 三 今江
9 中 青木
この選手たちにボクはいい夢を見せてもらった…
…NY152…
by mlb5533
| 2006-03-23 01:14
| 第一章