「厄開け」ふたりの大リーガー

来季の開幕まで、90日程度になってきた。

先日、民放テレビ局で松井選手の特集番組を放送していた。見ないわけにはいかないから、見た。
でも、このテの「お話」はいままで散々見たし、第一「あの日の出来事」をあんなにリピートされては、痛い思い出がよみがえってくるだけで、ボクにはちっともうれしくない…。
ボクのようなヤンキースファンであり、松井選手のファン、そして松井選手ご本人にも、今年は要するに「厄年」だったと言うことで、おしまいにしようではないか。
もういい、「あの出来事」ばかり見せられるのは…。

来季。
ボストンには、松坂投手が。ヤンキースには井川投手が。デビルレイズには、岩村選手が新たにMLBで活躍するようだ。日本の野球選手が数多くMLBに加わってきた。
ここまで多くの選手がMLBに出て行くくらいなら、いっそのこと、ニッポンで1チーム、大リーグ加入のチームでも作ったら? と、思いたくもなる。

日本の野球選手がこんなに大リーグに来ると、ボクに蘇ってくるのは「野茂英雄投手」のことだ…。

今日、日本人選手がMLBから注目されるようになったのは、野茂投手のお陰ではなかろうか、と思う。
確かに、その歴史上では野茂投手より以前にMLBでプレーした日本選手はいる。が、野茂投手があれだけの活躍をしたことがMLB関係者たちから「日本選手は使えるかも…」と、評価され始めたのではなかろうか。今日、日本選手のMLBとの交流の「起源」は「野茂投手」だったとボクは思っている。野茂投手の活躍があったからこそ、太平洋を越えたニッポンにも大リーグファンが生まれ始めた。そして、その現象が「MLB経済」に新たな刺激を加えたのだろうとも思う。
野茂投手がMLBと日本プロ野球の間の草を分けて、「道」を創った…とボクは今でもそう思っている。その入団手続きの仕方も、彼が初めてだった、とボクは記憶しているが…。

野茂投手は、日本人プロ野球選手として初めて現実的「夢」を抱いて、太平洋を渡った。
「夢」…、そうあの「環光」だ。
ボクは、野茂投手がドジャースに入団したとき、「5勝出来れば…」と小さい希望しか持てない友だちもいたが、ボクはそう思っていなかった。だから彼が1995年、オールスターに出場したとき、テレビの前で涙が出ちゃったことを覚えている。なんだか知らないが、ボク自身が誇らしく思えたから…。妙な話だが。スポーツ観戦して涙することは多いが、その姿を見ただけで感動して涙したのはお恥ずかしい。
野茂投手はそのシーズンで、13勝 6敗 236奪三振はリーグ記録 防御率2.54 で、新人王に輝いている。この年、わずか年俸8万ドル(980万円)でドジャースと契約。大リーグにデビューした。メジャーに「夢」をひっさげて挑戦した初めての日本選手が、この野茂英雄投手だった。

あれから11年後の2006年。6年総額5200万ドル(約60億3200万円)で契約、1年平均860万ドルのWBC優勝投手松坂投手とは、スタート時の段階ではその評価の開きはまさしく「天と地」ほどの差だった。その松坂投手を「日本の宝」とメディアは書き立てていたけれど、「日本の至宝」の元祖は、この野茂英雄投手だったではないか…。

ドジャース退団後の彼はすさまじい野球人生を送っている。2度目のノーヒットノーランを達成したのは、レッドソックスに移籍したときだった。このニュースは会社の隣の銭湯で知った。ボストンでは現在でもそうだが、野茂投手のファンは健在だ。あの頃、日本人は今ほど大リーグに注目してはいなかった。大リーグという舞台が、どんなものか、あまり知る人は少なかった。

http://www.nomo-baseball.jp/
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http://ballplayers.jp/nomo/
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松井選手が打ったホームランはいつもうれしくて仕方がない。が、1本だけ、んーーーとなったホームランがある。それは、デビルレイズ野茂投手から打ったホームラン。引っかけるようにしてライトスタンドぎりぎりに運んだホームランだったが、あれだけは…奇妙な気持ちだった。アラララ~~、って…。

ほんの少しだけど、ボクの心の中で…ほんの少しだけど…「もう一回、野茂投手と松井選手」の対戦を見たい…と。ほんの少しだけど、そんな希望がボクの心の片隅に残っている…。

野茂投手。肘、完治しただろうか…。

2006年、松井選手と野茂投手。お互いに、「厄年」だった…ということでおしまいです。
2007年のシーズン開幕まで、もう90日あまり。
来季は、両者とも「厄開けの年」にしましょう! 「健康で力いっぱい」で、過ごして下さい。

松井選手が、ふるさとに帰郷しました。いよいよニッポンに「お正月」が来ます。
お帰りなさい! ボクらの松井選手!

来季…
ボクには、例年になく、たまらなく楽しみなシーズンになのであります! はいッ!

…NY152…
by mlb5533 | 2006-12-30 04:30 | 第三章