長い時間…

30日… 長い時間と巨額のお金を投じて、ようやく松坂大輔投手がボストンレッドソックスに入団が決定しました。実に多くの時間を使ったものです。

松坂投手は26歳。6年間の契約だという。32歳まで彼はボストンで生活することになります。

ボストン…。
ボクはこの街はさほど好きではなかった。現在はどうなっているかよく知りませんが、その歴史を知れば知るほど、「ああ、やっぱり、か」と納得せざるを得ないほど、マイノリティーには少々生活しにくいかもしれない…。大学でクラスに参加している間はいいのですが、いったん街に出るとNYのような庶民性はボクには、正直さほど感じなかった。米国ならでのフランクな雰囲気が少なく感じて、なんとなくだが、閉鎖的な感じさえしたものです。まだワシントンDCのほうが住みやすかったし、楽しかった。ジョージタウンのような街はボストンにはなかったように思うが、いまはどうなっているのか…。古きを善としたがるボストンの伝統にとって、さほどの変化はないだろうと察する。

フェンウェイパークですが、あまりにも古すぎます。1912年に完成しましたが、観客席数は4万人すら入らない球場(3万8800人)のままなのです。しかも、狭すぎ。グリーンモンスターとかおどけた表現をしてみても、11メートル以上もあるフェンスなんて現在の大リーグでは特殊すぎて、現代野球においては「ジャマ者」以外何者でもない。なにせ左翼は94メートル程度しかないのだから、こんな壁を衝立替わりにするしかないのかしら。
一方、ヤンキースタジアムは1923年に完成しているが、その時の収容人数は5万8000人。1927年には、なんと8万人を越える観客席を作り上げています。現在は5万7500人程度で、それでものびのびと観戦できますよ。このスタジアムもいよいよ2008年で幕を下ろしますね。そして、2009年のシーズンから新球場に生まれ変わる…。

何年か前だった…。まだ、松井選手がヤンキースに入団する前のこと。久々にボストンに立ち寄ったときでした。ボストン市民のレッドソックスファンの間で、「球場の改善」を唱えたが、しかし、これも古きを善としたがるボストンのお偉い様たちによって、却下されていたと聞きました。
ラミネス選手が「西のチームに行きたい」と前々から漏らしているそうだが、ボクにはなんとなく彼のその言葉の意味がベースボール以外のことではないか…と、感じてしまうのです。

松坂投手が大リーグボストンで育つためには、ボストンファンに愛されることだと思う。コメントにも、ある程度のサービス精神が要求されるだろうし。松坂投手の周辺にいるスタッフが守ってあげないと。英語が出来るということと、英会話が出来ることは根本的に違うのだから…。ご家族もまた、ボストン市民同様彼らのボランティア活動には積極的に参加して、松坂投手の評判をあげていただきたいものだ。

f0012316_3371861.jpg松坂投手は、「夢」という言葉がお嫌いだそうです。アメリカの子供たちがもっとも多用している言葉は「夢」です。「目標」ではありません。それを松坂投手は全米のメディアの前で堂々とコメントしておられました。たいした勇気です。
ベースボールは、スポーツの中でも「夢」という言葉を連発しています。
そしてベースボールの世界は、選手より観客の数が多いのです。観客たちが球場に来ている理由は「夢を見に」来ていることを知るべきです。

子供時代、彼らはグランドで「夢」を見ました。「ボクもガルシアパーラ選手みたいになりたい」…と。「目標」ではありません、「夢」です。そして、その「夢」を追い求めると、自分にパワーが生まれてくることを、善としています。「目標」とは、時には不公平な結果を生みます。出来たり出来なかったり、そして勝者と敗者、を区分けしてしまいます。

「目標を持っていたから、ここにいるのが当然」というような言い分は、彼ら子供たちには理解できないのです。

そんなコメントをするくらいなら、
「子供時代からの夢が叶って、ボクはうれしいです」
と素直に叫んで見せたら、ボストンファンは子供だけでなく、だいの大人たちまで、目頭を熱くさせたことでしょう…。松坂投手はつい先日、「大リーグに行くのが子供の頃からの夢でした」とコメントしているんですから。なのに、「夢という言葉は嫌いです」は、ないでしょう。ボストンはニューヨークとは明らかに違います。あえて、子供たちを遠ざけるようなコメントは慎んだ方がよいのでは…。

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あと、2ヶ月もしたらヤンキースのキャンプです。
最近、松井選手の話題が伝わってこないのが寂しい限り。
きっと松井選手のこと、どこかできっと体力を養っていることでしょう。

開幕はヤンキースタジアム。
現地時間4月2日午後1時5分だ。



来季を「夢」見て!


…NY152…
by mlb5533 | 2006-12-16 03:41 | 第三章