雨のボルチモア

この試合は雨の中だった、という。試合が途中で中断する雨模様のボルチモアでのこと。シカゴでは松坂投手が先発して、福留選手が移籍したカブスと試合をしていた。5度という寒さだったという。シカゴほどの寒さではないだろうけれど、ボルチモアもまた、体感気温はきっと冷たかったろう。

そんな日。逆転負けしたヤンキース。
試合は延長戦になり、11回、9-10で逆転負けした。届きそうで届かない「望みの結果」、こんな日もあるから…。ベースボールを見ていると、まるで人生のようにも感じたりする。こういう日は、悔しくなってひとり部屋の中でゴロゴロしたくなる。

松井選手が9回、逆転の好機で登場したが、もう少しで、と言うところで1塁ライナーで終えた。
しかし、11回。今日の初ヒットがセンター前のタイムリー。9-8になり、なんとか逃げ切れると思ったら…。

ホームランは、ジアンビ選手10号ソロ、デーモン選手6号3ラン、アブレイユ選手7号2ラン、A・ロッド選手7号ソロ(通算525号)と9得点のほとんどが本塁打。これだけ打っても、「望む結果」が手に入らないことがあるのがベースボール。今日勝っていれば、勝率5割だったのだが…。
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うまくいかないと人は自分を責めるか、人を悪化したがる。いずれにしても、そんなことをしたところで問題の解決にはならない。ベースボールチームに属する各選手たちにこれだけは敬意を払っていることがある。それは、彼らは「望んだ結果」が手に入らなくても、チームメイトを激しく攻めたてるような口調をしない。「また明日、明日さッ」といって、なにもなかったかのように球場を後にしている。1試合ごとに、見事に気持ちを入れ替えてしまう。いつまでもクヨクヨと過去のことにこだわりを持たない。あっという間に、自分の心を掃除してしまう。確かにそうでなければ、明日また球場で活躍できない。

そのくせ、対戦相手との「記憶」は記録として各人が忘れずに持っているからスゴイ。
このあたりの各選手のスポーツ感覚がボクには、文学的に映ってしまう。「記憶」としての心掛けと、「記録」としての目的意識とでも言おうか。相反する心の葛藤を棚に上げて、毎回グランドで全力で戦う選手たち。瞬間瞬間、自分が「いいだろう」と思うことをそのプレーで見せてくれる。
なのに、ボクたち凡人たちには、「美技とエラーが紙一重」にしか見えない。彼らはいつも、全力でプレーしているのに。

負けた理由がある。勝った理由があるように。そして、その理由は、各人で理由づけすればいい。
「天候」なのか「投手」なのか、それとも「体調」なのか…。

そんなことより、やはり「明日、明日。またベースボールが見られるぞ!」
A・ロッド選手がこの試合で通算525号を打ち込んでニュースは、日本には伝わってこなかった…。


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by mlb5533 | 2008-05-29 03:03 | 第六章