1番打者にかかる「環光」の行くえ

今季「10月決戦」の対戦は、
NLが、
ロサンゼルス「ドジャース」対フィラデルフィア「フィリーズ」
ALは、
ボストン「レッドソックス」対タンパベイ「レイズ」

日本時間10日からこの4チームが「リーグ優勝」をかけて戦い、その後、「ワールドシリーズ」へ。
ヤンキースの出場がないこの10月、全米のテレビ中継は昨年の視聴率に比べて、26%もダウンしているとメディアは報じていた。大統領選挙と深刻化する経済問題で米国民の関心はベースボールどころではないだろう。目先優先経済の行政を繰り返した米国と、格差社会を生み出し、長期構造不況経済を日本につくった行政責任はあまりにも大きすぎる…。と、なんだか経済記者みたいなことを言ってしまったが、そんな悲観的なことばかりに視座をおかずに、「わが夢」を追いかけてみようではないか…。

今季、1番打者がおもしろい。そう気づいたのは他でもないMLBのサイトだ。
「Furcal is Dodgers’ return man」との見出し。…そう言えば、と慌ててドジャースのラファエル・ファーカル選手の記録を見る。今年10月24日で31歳になる。この誕生日、実に微妙…。9日から19日までの10日間が、リーグ優勝決定戦。その後は、…素晴らしい誕生日になるかもしれない。

ではここで、各チームの1番打者を見てみよう。

まずは、MLBサイトの記事にも登場した「ドジャース」のファーカル選手から。
この3試合では、出塁率.467と好調だ。
彼はアトランタ「ブレーブス」時代、2000年の新人王。06年にドジャースに移籍。盗塁数は今季8にとどまっているが、とにかく足が早い。3塁打が目立つのもそのためだろう。しかし、肝心の左膝の故障から今季は36試合にしか出場出来ていなかった。手術をして2ヶ月間、長時間の治療とリハビリに耐えた、とサイトの記事には書かれていた。その選手を、トーリ監督はこの「10月決戦」の1番打者に抜擢している。メディアが「return man」と書いたのはそんな経緯からである。反面、酔っぱらい運転で逮捕されたり…と、お騒がせな面があるが、ちょっと…失礼とは思ったが、大笑いしてしまった。

ドジャースとカブス、その第1試合。ファーカル選手は3-0ではあったが、2四球を選んで出塁した。
カブスの1番打者はソリアーノ選手だったが、5打数ノーヒット。
続く第2試合では、ファーカル選手は6-3の2得点、2打点の大活躍。2番打者のマーティン選手は5-1,3打点している。一方カブスの1番打者・ソリアーノ選手は4-1にとどまっている。
そして、第3戦。1番・ファーカル選手は3-1,1得点。一方、ソリアーノ選手は5-0と、ドジャース投手たちに完全に押さえ込まれて、1塁を踏んだのは2試合目の1度だけ。
しかもカブスは、続く2番打者も押さえ込まれた。福留選手(第1試合)5-0、セリオ選手(第2試合)4-0、フォンテノット選手(第3試合)4-1と完全にドジャース投手陣に押さえ込まれた。これでは3,4番打者がどんなに頑張ったところで得点能力は低い。

次に、フィラデルフィア「フィリーズ」の1番・ジミー・ロリンズ 選手。この3試合での出塁率.412。
今季、盗塁47の俊足だ。昨年は20本の3塁打を打って俊足を印象づけている。フィリーズの生え抜きで、地元からの人気は抜群。30歳。

ここからは、気になるボストンとレイズの1番打者を見てみよう。

ボストンは、ジャコビー・エルスバリー選手だ。走攻守3拍子そろった外野手。エンジェルスとの4試合では18-6の打率.333、出塁率.400で、3盗塁を決めた。6打点、2得点。
エルスバリー選手の最大の魅力は、女の子ファンが多いことでもわかるが、とにかく「イケメン選手」であること。映画スターかミュージカルの舞台にでも登場させたくなるような「絵になる」いいプレーを続々と見せてくれる。どことなく、トムクルーズが若かった頃に似ている気もするけれど…。
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一方レイズの岩村選手は、男たちのアイドル。エルスバリー選手とは毛並みが違っている…ということにしておこう。ホワイトソックスとの4連戦では、18-7、打率.389、本塁打1、3塁打1,2塁打1,打点4,得点3、出塁率.421と、暴れ回っている。ボストンにとって、今季最大の難敵は「背番号1」だろう。果たしてボストン投手陣は、岩村選手を押さえきれるか、ここは見ものになる。

さらに興味深いのは、2番打者が両軍ともに好調であることだ。
ボストンは、ペトロイヤ選手が生き返った。シーズン213本の安打をマークして望んだ「10月決戦」だったが、しばらく安打が出ていなかった。しかし、4戦目にタイムーを打って勝利に貢献。これで自信が戻ったろう…。レイズの2番・アプトン選手はもっか派手に打ちまくっている。
このとおり、1,2番コンビは両軍ともに互角と言えるだろう。

得点力は1,2番の出塁率に正比例する。とくに1番打者が出塁するか否か、が勝利の分岐点になりそうだ。ALはドジャースが一歩リードしているようだが、NLは1番打者よりも、2番打者の差で決まるかもしれない…。

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by mlb5533 | 2008-10-09 02:09 | 第六章