松井秀喜選手のいない「10月決戦」

やっぱり、気になるので書き残しておきます…。

なにをいまさら、と言われそうですが、本ブログの「主役」は松井秀喜選手です。
彼の出場する試合を中心に、記事にしてきました。でも、いま肝心の彼がこの「舞台」にはいません。
毎年10月、彼と彼のいるヤンキースは必ず残っていてくれました。ヤンキースが残っていると言うことは、松井選手がいる、ということです。

a0094890_3185064.jpgいつもいつもそこにいるはずの人が突然いなくなるその淋しさは、なかなかことばでは言い表せません。人はボクによくこんな質問をしてきます。
「なぜマツイなんだ」と。
「なんでか? 理由なんてないです」
と答えている。


不思議なんですが、巨人軍にいた頃の松井選手にはこんなに激しい応援はしていません。
「随分たくさんホームランを打つ選手だねぇ」程度でした。読売巨人軍というチームと松井選手の組み合わせなのかどうか、よくわかりませんが、いずれにしても「ヤンキースに行きます」という彼のコメントがボクの眠っていた「なにか」を目覚めさせたようです。


そして、ヤンキースタジアムでのデビュー戦で「満塁ホームラン」でした。03年のリーグ優勝決定戦での第6戦ボストン戦で見せた劇的なホームイン…。その時の表情。巨人軍の松井選手はどこにもいなかった、ヤンキース・松井秀喜選手になっていました。

サラリーマン化した日本選手が多いと聞きます。しかし、大リーグはそうはいきません。不振になったらファンが許しません。ここが日米野球の大きな差です。契約途中でも平気でトレードです。ヤンキースはそこが大リーグの中でも、とくに厳しい。

NY生活をしたボクにとって、松井選手の環境は少しだけですが、わかる気がするのです。
NYで買い物したり、食事をしたり、散歩したり…。そんな「ひとり暮らし」はすべて彼の「夢」の実現のためであろうとボクは思いたいのです。あのまま日本に残っていれば巨人軍の4番打者としての「保障」が
あったでしょうに。

野茂投手、イチロー選手、そして松井選手。
この3人は日本球界を代表する大選手であることには間違いありません。日本一の投手であり、日本一の安打製造機であり、日本一のホームラン王であるのですから…。彼らはその後大リーグで活躍して、日本人選手の素晴らしさを「輸出」しました。しかし、この3人とも皮肉なことに、誰ひとりとして「夢」の実現には至っていないのです…。とくに野茂投手は、その後、全米でも放送されましたが、「浪人生活」で大変な苦労をしています。

きっと彼らは日本に戻ってまた「選手」になろうとは思っていないでしょう…。大リーグという「舞台」は彼らにはボクたちの理解を超えた「夢の世界」なのでしょう。

多くのファンたちが不安になっているのは、松井選手の「膝」のようです。左右の膝を手術したことで、「もう、選手生命はダメかも」という不安です。ボクもそうでした。怪我の場所がよく似ているケン グリフィ Jr.とダブってしまいます。ところが、とうのご本人は意外にも、さばさばしています。冗談が出るほど、です。確かに、右膝のリハビリは長かったけれど復帰してからは高打率とホームランを量産してくれました。でも、こんどは逆の膝を故障。復帰後は打撃フォームがいつもと感じが違っています…。打率は下がる一方でした。そして、また手術をしました…。

ボクは松井選手のさばさばした表情から、不安になるのを止めました。逆に「あれ? もしかしたら松井選手、来季はそうとうやるかも…」という期待が膨らんだほどです。

いま、大リーグは最後の戦いの真っ只中。その様子をボクは最後まで見届けるつもりです。
そして、来年の4月。松井選手の新たなスタートが始まることだけは、確かです…。

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by mlb5533 | 2008-10-17 02:57 | 第六章