たったひとつの「勝ち星」

レイズ1勝3敗。もう、後がない。

7連戦の中で第4戦とは「運命の分かれ道」という意味を持った試合だ。
3連勝もしくは3連敗していたら、4戦目は「決着試合」になるか、踏みとどまるかという意味を持つ。2勝1敗もしくは1勝2敗だったら、4戦目は「イーブン」にするか、「有利な立場」になるか…。いずれにせよ、第4戦は毎年もっともドラマ性の高まる試合になっている。

レイズは敵地フィラデルフィアで3試合を消化しなければならない。この3試合の前に、地元で2連戦して、1勝1敗。従って、敵地で1勝だけすれば、対戦成績が2勝3敗となり、また地元に戻ってこられるのだが、今日までの試合を見た限りではその可能性は残念ながら低い…。そう感じた。

レイズの勝ち方が出来ていないからだ。もともとこのチームは、3,4番がきっちり打って勝ってきたチーム。その3,4番がワールドシリーズになったとたん、ピタリと当たりが止まった。敵地ではともにノーヒットだ。これでは勝てない。いくら2番打者アプトン選手が奮起しても大量点を奪う攻撃は出来ない…。
第2戦。レイズは結果的に勝ったが、投手の踏ん張りがあった。逆にそこにフィリーズの「データ」が集まったとも言える。レイズ3,4番の攻略法を見つけ出したということ。

レイズは若い。あまりにも若い。若さが「乱雑さ」を造っている。丁寧な、基本プレーを忘れているのではないか。ゴロの処置、送球と返球のタイミング、きちんとしたバント処理、犠打…。
打席に立ってもロンゴリア選手はここ数試合、打気が出過ぎて、打撃フォームまで崩していると解説者から指摘されるほどだ。大振りが目立つから、カッカしいてる感じがブラウン管を通しても伝わってくる。フィリーズの堂々とした戦い方には、チームの歴史的な伝統から来る狡猾さとさえ思えてくる。3,4番打者の貫禄の違い、と言える。

若きレイズよ。若さを武器にして欲しい。若さの特権は、深刻にならないことだ。そして、ちょっとしたことが上昇のきっかけになる。
たった1つの勝ち星を挙げればいいのだ。2勝3敗にして、地元に帰って来い!

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by mlb5533 | 2008-10-28 00:12 | 第六章