王手! 2000年以来の3勝目達成だ!

さあ、ヤンキースが2000年以来、9年ぶりでMLBワールドシリーズで3勝目をあげ、「王手」をかけたぞ! みんな、どうする、明日!

まずは見てくれ、このスコア!
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そう、8回裏までなんとか先行しておきながら、遂にここで同点にされてしまった。

中3日とはいえ、7回2死まで好投を維持していたサバシア投手が、なぜ降板しなければならなかったのか…。
それには信じられないドラマが起きたことをみんなに伝えておかなくてはならない。
サバシア投手になにが起きたのか?

王手! 2000年以来の3勝目達成だ!_a0094890_16174866.jpgロリンズ選手、ビクトリーノ選手をあっさりと仕留めた後、また「あのドラマ」が起こってしまた。
第1戦、濃紺の軍団を震えさせた赤い軍団の英雄・アットリー選手がまたまたサバシア投手から3号ソロを打ち込んでしまった…。英雄・アットリー選手のワールドシリーズ3本のホームランは全部サバシア投手から打ったものだ。真っ赤なスタンドからけたたましいほどの黄色い大歓声が上がったことは言うまでもなかろう…。

NYY 4-3 PHI 
んーー。
7回、1点差。シーズンの戦い方とはまったく違う。
ここはまさに一本勝負の舞台だ。ひとつのエラー、ひとつの四球、ひとつのアイデアが直接勝敗を左右してしまう。それがワールドシリーズであることは、みんなもご存じのとおり。
だから安心できない、ここは微妙だぞ。

8回からマウンドにチェンバレン投手があがった。力の投球からストレートを多投してあっさり2死を奪ってくれた。しかしまだ安心は出来ない。あとひとりでチェンジという場面で他席に立ったのは、本日絶好調のフェルツ選手。レフトスタンドに1号ソロを浴びてしまった。

NYY 4-4 PHI 同点…。
試合はここまで来たのに、振り出しに戻されてしまう。
まあ、これがベースボールの「しびれる台本」なのだが。それにしても、この場面でホームランが飛び出すとは。

9回表のヤンキースの攻撃。こういう時は後攻めチームの方が有利なのだろう…と思うし、これは延長戦になるかもしないと気持ちを抑えて攻撃を観戦する…。
松井選手が打席に立った。しかし今日は難しい低い球を打ってフライアウト。続くジータ選手は3振に倒れた。これで2死。デーモン選手に打順が回ってきた。
デーモン選手の今日の試合はいい。1回の2得点はデーモン選手の2塁打がきっかけになっている。そのデーモン選手はこの場面でレフトにヒット。続くは3番・テシェイラ選手。
デーモン選手が盗塁だ! 捕手からの送球がそれて球が一旦グラブからこぼれ落ちた。
その一瞬の間を突いて、デーモン選手はヒラメキがあったのか、なんとなんと3塁へ走っていくではないか! 誰が見ても、ヤバイぞ、それって。
ところが、である。3塁には赤い軍団の選手が誰もいなかった! 勝手に走っていいですよ、といわんばかりの守備体系になっていたのである。
なぜ? それは打席にテシェイラ選手が立っていたために、守備体系がテシェイラシフトになって3塁手が2塁を守っていたからだ。そこを見て取ったのがデーモン選手の「ヒラメキ」となってプレーに現れた。
デーモン選手のヒットが、事実上3塁打と同等の価値をもたらしてしまったのである。

さあ、どうする赤い軍団! 2死3塁。デーモン選手をホームに帰すようなら、またまた逆転される。
結局、テシェイラ選手は四球。3塁、1塁として守り優先を選択した。
このワールドシリーズでは、4番対決、とまでいわれていたが両軍の4番打者はさほど目立った活躍はしていない。A・ロッド選手は昨日のホームランで目覚めたかと思っていたが、今日はまだヒットは出ていなかった…。そのA・ロッド選手が打席に立つ。

ここで打てば、日本流でいう「オトコのコ」なのだが…どうだろうか。
息をのむ。…息を凝らしてテレビ画面に集中する。

A・ロッド選手は思い切り引っ張った!
飛んでいった打球はレフトセンター間だ!

堂々たる2塁打。これぞ4番の仕事であるぞ、ハイ。
3塁にいたデーモン選手はゆっくりと生還。テシェイラ選手は3塁へ。

NYY 5-4 PHI 逆転!
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攻撃は続く。ポサーダ選手はセンターにヒット。
二者生還して
NYY 7-4 PHI

9回裏は、リベラ投手がきっちりと抑えてゲームセット。
この瞬間、2000年以来ヤンキースはワールドシリーズに3勝目をあげて、頂点達成まであと1勝にしたのである。
強い。今年のヤンキースは本当に強い。粘り強い特徴が今までのチームカラーとは違っている。全員野球、なのである。まるで日本のベースボースボールチームを見ているかのようだった。

今日の第4戦。ボクにまたひとつ物語が残りました。
それは、「サバシア投手対アットリー選手」の激闘物語です。今季ワールドシリーズの思い出の一齣がまたひとつ、増えました…。そして、付録には「デーモン選手のヒラメキプレー」でしょう。

さあ、明日だ。
ここまで来たら、ヤンキースよ! 夢にまで見ている「あれ」を、決めちゃってください。
あなたたちのために、太平洋を越えた我が日本国では全国的に休日にしてありますから…。
子供たちはジッチャンの膝を借りてテレビの前に陣取ることでしょうし、新婚さんたちは奥様の手料理を楽しみながら松井選手の「あれ」を期待しているし、老犬は縁側で太った猫と一緒になってテレビ観戦するだろうし、PCに詳しい青年は「あの歴史的瞬間」を録画して楽しむことでしょう。

ニューヨークはそこよりもっともっと寒いから戻らなくていいです!
「あの」パレードのためだけに、戻ってきてくださいね!

松井秀喜選手の「夢」物語、完結させてください…。

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(写真はMLBサイトより)

…NY152…
by mlb5533 | 2009-11-02 15:36 | 第七章