MLBの道を行く

一昨日の夜、いつものメンバーが板橋駅付近の定食屋さんに集結した。
姫路の出張から帰ってきたビトウ君もあんまり美味しくない手みやげを持参しての参加だ。
話題はもっぱら松井選手の移籍。さまざまな意見や感想、今後の予想展開など、話は尽きない。なので、定食屋さんでの話だけでは飽きたらず、駅前にあるファミレスへ移動した。

ボクが松井選手の移籍が決定した日に、早速したのは、新規アドレスを1本追加したことだ。
いままでのアドレスはそのままにして、エンジェルスの松井選手に由来出来るように…。しかし、もうこんなアドレスは使われているだろうと思いきや、一発で取得できたのは幸運だった。以前取得できたアドレスも今ふり返るとラッキーだった。他の人がとっくに使っていると思ったが…。
そんな話から松井選手の話が始まった…。

「やっぱ、松井選手には赤って色は似合ってねぇなぁ…」という福島県出身のネモネモが言えば、
「そっだらことねぇってば、さぁ。赤ってええべな。めでたい色だぁ、紺とか黒ってなんだか怖くねぇか? 紅白歌合戦っていうくらいなんだから…」と、意味不明なことを主張するのは、いまだに東北弁が若干、抜け切れていないヨタヨタ君。
「いやいや。松井選手と赤の釣り合いだろ」と、理論的に説明し始めたのはビトウ君。「どうも、なあ…。巨人軍時代から見慣れてきたせいもあるんだろうけど、松井選手と赤の組み合わせって…。んーー」
「真っ赤すぎない? あのチームカラーは。朱色の方が松井選手にはいいかもよ」とは、学習院ご卒業のナオミ様の弁。
「…そのうち、見慣れるさ」
「でもさッ。紺がよかったあたしは、ねッ」とネモネモは自己主張を変えない…。
「だったらばぁ、再来年、またヤンキースにもどればいいんじゃないのぉ」ヨタヨタ君のこの一言が、みんなの話をねじ曲げる結果になった。
「それって、アリなの? アリ?」
「まあ、アメリカの野球だからさッ、そっだらことはあるんでねぇのかなあ…」
ビトウ君が、
「いや。再来年と言わず、来年シーズンの途中でもありうるんじゃないの、そういうことを言い出せば」
「そんなぁ。試合してんのに途中でも選手が移動すんのぉ? アリ、それって?」
「MLBは平気でやってる。オレ、知ってる」「そうなんだ…すごすぎだわ、それって」
「もういいよ、ばかばかしい。次の話題に移れってば」

ホームランは?
「絶対に増えますよ」とは、学習院のナオミ様。断言しています。
「監督さんが素敵よね。4番に固定しますよ、とまで言ってくれているそうじゃない。ということは、先発出場が多いし、チャンスに回ってくるし…」
「打点王、でしょ。決して夢物語じゃないよ、それって」
「ありうるなッ。松井選手は個人記録にはさほど意識の高い選手ではないにしても、もしそうなったら…」
「あたしさぁ、この前のニュースだったけど、松井選手を移動させたNYYって観客が減るかもしれないって言ってた」
「かもなッ。でもそんなことはあんまり言うべきことじゃない。少なくても7年もいたんだから…」

心配は?
「ヤンキースを過剰に扱わないこと…かな」
日本ファンもそろそろヤンキース礼賛主義から卒業しましょうってこと。松井選手はとっくにそんなことから、卒業しているはずですから…。
「名門名門って言い過ぎだよね、日本のメディアは。そんなことはわかっていることなんだから、言い過ぎると他のチームに対して失礼になるってこと。他のチームはじゃあなんなんですか?ってことになるじゃん」
そういえば、シアトルの友だちもこんな心配をしていた。
「名門チームでプレーしたけれど、LAAは名門になろうとしている。その力になれば…と、言ったとか言わないとか。実際にそうコメントしたかどうかは知らないけど、もしそうだったとしたら7年間もMLBにいて、ちっともわかってないなあ~。それもヤンキースにいたんだから…、とアメリカに住む人にしてみれば、これは言ってほしくなかったなぁ~、ってことになるでしょうよ。確かに日本人の感覚からすれば十分すぎるくらい理解できるけど、彼はアメリカで生活しているんだから…。昔、シンジョウって選手が変なことを言って、いつまでもESPNあたりでごちゃごちゃ書かれていたじゃん。これからは、ヤンキースという巨大な力背景がなくなったひとりのMLB選手という立場なんだから、コメントするときはこれまで以上に配慮しないと。面倒臭いとおもわず、アメリカで生活する以上、周りの人たちからもっとサポートを得られるように気配りしてほしい…かなッ。それが一番の心配」
「なんでぇ。力になりたいって、いいじゃん!」
「だから…そこだってば。MLBは市民球団なんだって。ヤンキー以外はねッ。おらがチームって意識なのよ。MLBの選手は全員それが大前提であることを承知した上でプレーし続けているんさ。マリナーズの24番、ジュニアがレッズに行ってもシアトルでは、ジュニアをシアトルに戻そう、というボランティア市民団体まで出ていたほどなんだよ。こんなことって日本で想像できる? ジュニアはシアトル市民の王様なのさ。シアトル市民にしてみれば、おらが選手、ってことよ。ヤンキースというチームはMLBのなかでも特別だし、特殊チームなのさ。他のチームを応援する人たちは自分のチームが名門もへったくれも、そんなこと関係ない。そう思っているのよ。聞こえようによっては、ボストンのMBA卒なんだぞぉ~~みたいな自慢する人間みたいに、偉そうに聞こえちゃうでしょうに…」
だから、ここが心配の種…。

本当の意味で松井選手がアメリカMLBで成功するためには、日本人の心と同等に、アメリカ気質を真に理解してあげることなのだろうとボクは思う。これからは、ヤンキースの看板も後ろ盾もないのだから。たったひとりの選手、であり、またその立場は7年間でようやく全MLB選手と同等になれた。
野茂英雄投手がどれほどの苦労を重ね、そしてあそこまでアメリカ人の心を掴んでいたか。なぜ、アメリカテレビ局が追いかけて野茂英雄投手の1時間番組を特別編成してまで全米の家庭に放映したのか…。ラソーダ監督さんはいまだに野茂投手を「おれの息子」と呼んでいる。

これから松井選手が歩むMLBの道が、ほんとうのMLBの道だとボクは思う。
移籍にあたって、ソーシア監督は松井選手に、
「膝が治ったら守備が出来るように、162試合でるようにしてください」とまでいってくれたと聞く。
この言葉をいうことが、アメリカ気質であろう。相手の欲しい言葉を贈ってあげること。一番気にしているであろうことをディープリケートする。会話に潜むジェントルなソーシア監督の人間性が伝わってくる。
人気もあり、集客でき、コマーシャルにも登場しているけれど、ほんとうの真価は誰がなんと言おうとも松井選手の「打撃にあり!」と、ボクは確信している。人気と実力にはもう誰一人疑う余地はない最高の選手だ。あとは…。ロスの日本人だけではなくて、そこに住むアメリカのご家庭の人々のことや、毎年移動しなければならないMLB選手の人生とともに生きていてほしい…。1シーズンでも多く、松井選手の打撃を見守っていたいから…。

名実ともにMLB代表選手になるのは、実は来季からの松井秀喜選手の「打撃」にかかっています。いや、彼にはもう「打撃」しかなくなった、と言いたいのです。ここが全MLB選手と同列になったということなのです。ヤンキースという特殊性はもうないのです。

だからこそ、松井選手ファンの皆々様。これからはフンドシを締め直して、今まで以上の絶大なる声援を、ゴジこと松井秀喜選手のために、送り続けましょう。

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by mlb5533 | 2009-12-19 15:53 | 第七章