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「球春」

a0094890_14432256.jpgこのアパートは板橋駅から徒歩3分程度です。
駅前の商店街は夕方になると、子供連れのお母さんたちや仕事帰りのOLさんの夕食の買い物で賑わっています。大型…というより中型のスーパーの隣にはビデオ屋さん、焼鳥屋さんの隣は携帯電話ショップ。自転車さんがあったり、おソバ屋さんもあります。その上、世界で一番安くて、美味しいとボクは評価しているんだけど、陽気な中国人さんが作ってくれるお料理は地元の人気中華店。はんこ屋さんがあり、和菓子店があり、靴屋さんがあり、洋品店も並んでいます。自転車屋さんもクリーニング屋さんだってあります。

賑わう板橋駅。地元の人にとって、一番の誇りは「桜並木」がたくさんあることです。
西口駅前はいまが最高の季節。2キロ程度あると思いますが、堂々とした「桜並木」はやがて明治通りまで、伸びて続きます。クルマで走り抜けるのがもったいないので、ノロノロと20キロ以下で運転です。「桜のトンネル」を堪能できるのは、いまだけですから。

板橋駅が桜に包まれたから、ボクは今日のお昼、行きつけの喫茶店でコーヒーを飲みながら窓越しの、お花見です。西口ではなくて、この喫茶店は東口から徒歩2分程度。洋菓子タカセがありますが、窓際の席はすべておばさま達に占領されています。春の板橋はいつもこんな光景です。

さて、満開の桜花を外に眺めて、喫茶店に置かれてあったスポーツ紙を見ましょう。新聞紙を手にとって読むのは、今となってはこの喫茶店に来たときくらいになりました。いつもはPCのサイトを読んでいるのですが、今日は本物の新聞です。

a0094890_14433957.jpg巨人軍の高橋由伸選手の活躍が写真入りでトップを飾っていました。
「セ界初!」の文字がまぶしい。開幕戦先頭打者で初球を打ってホームランしたのは、高橋選手が初めてという記事でした。それ上、チームは3-2で、接戦に勝ったことを楽しそうに書いていました。
開幕戦を投げた若きエース・内海投手のコメントも読みました。広島の黒田投手の熱投や、中日に移籍した中村ノリ選手の活躍なども大きく写真入りで報じています。巨人ファンでしたが、03年から日本の野球は見なくなりました。あれほど長く付き合っていた巨人軍にも、関心が薄れ、いま選手達の名前を新聞で読んでも、各選手の活躍ぶりを知りません。名前さえ知らない選手もいました。
でも…読んでいるうちに、
「今年の日本球界は面白そうな話題が多んだなあ」

いま、ドラマの幕が開いたんですね。今季から、日本球界は大リーグのような「10月決戦」みたいなルールになったと聞きます。上位3位に入れば…。早々とリーグ優勝チームが決まると、後は消化試合、なんてことが起きなくなりますね。最後の試合まで、ファンは目が離せない…。
面白くなってきました。ということは、今までとは違った戦い方になっていくのでしょう。


あと2日経てば、太平洋を越えた大きな国で、ボクの待ちこがれてきた「あのチームの選手達」が激しく、そして熱く、無限に広がる大空のもとで白球にまつわる「夢」物語を綴ってくれる。
今季、彼等になんとしても書き上げて欲しい物語があります。それは、「あのチーム」の全員が「あの場所」で、「あの監督さん」に2000年以来の熱い涙を溜めた満願の笑顔を作ってあげてください。

そして、ボクの「あの選手」がかつて見たこともないほどの笑顔を「生中継」で見せてください…。
そして、「あの選手」がいままで聞いたこともない弾んだ声で、勝利宣言をして欲しいです。

そんな「夢」物語が始まるまで、あと…2日待てばいい。
いま、全世界の季節はボクの目には「球春の訪れ」、なのです。

(写真は筆者資料とサンスポサイトより)
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…NY152…
by mlb5533 | 2007-03-31 14:45 | 第三章

長嶋監督が勇退する席上、記者からこんな質問が飛んできた。
「あなたにとって野球とは何ですか?」
長嶋監督は、このときこう答えたそうです。

「野球というスポーツは人生そのものです」
「人生そのもの」…と。

要するに、うまくいくときもあれば、思い通りにいかなときもある…ってことだろうか。
勝ったり、負けたりの繰り返し…をそう表現したんだろう。
だったら、「…勝負そのものです」とか「…七転び八起きです」と言うはずだし…。
当時のボクには漠然として、こんなことなのだろう、と曖昧にして片付けて、つい最近までこの長嶋監督の言葉を忘れてしまっていました。

「人生そのもの…」

ボクには、長嶋監督のこの「言葉」の真意を理解する「人生」の「inning」が不足していたようです。
「人生」…「人が生きる」

人には、感情があります。こみあげてくる感情を押し潰すことに慣れてしまうと、人間として、壊れてしまうのではないでしょうか。感じなくなる…まるで、ロボットみたいです。感情表現がなくなってしまう…。間違えは犯さないけれど、どこか人間臭さを感じない…。その人にとっての、正しいことをして生きている。

人は、自分がどんなに努力しても手に届かない目標だってあります。それは大学受験や就職活動…恋愛だったり、創作作品だったり…。あるいは、家庭生活や自己の健康管理だったり…。
思ったとおりにならなければ、感情の豊かな人なら、その落ち込みはひどいものでしょう。その次の階段をのぼる元気さえなくなります。
あるいは、自分の責任から職場に迷惑をかけてしまえば、またその落ち込みはヒドイ。
望んだ結果ではないとき、後悔してうち沈んでしまうか、自分を責めるか、あるいは環境を悪化するか…。しかし、落ち込んだ感情を快復させ、正常にする為に、こんなことをしてもなんの問題の解決にはなりません。

ベースボールの選手達は、みんながみんな、「人」です。ボクたちと同じ「人」です。
家族への心配事を残したままで、グランドで自分の力を100%発揮出るでしょうか…。
失敗したらみんなに迷惑がかかる…と心配しすぎる選手に、球際の強さを身につけることが出来るでしょうか…。
ここでこんなプレーをしたらオレは明日の新聞でトップだ…なんて、自分のプレーにのみ意識している選手に誰が援助してくれるでしょうか…。

どんなに名選手だろうと、失敗はします。失敗すれば、アタマに来るはずです。悔しくて、我慢できないときだってあるでしょう。そのマイナス体験をどのように今後に生かすかは、本人の「選択」ではないでしょうか。

「選択」
現実をどれほど受け入れられるか…そして、どの道を歩くか。それは、本人が選べます。
自分が選ぶのですから、その「道」の自己責任は自分で取れます。
「Fantasy」と「Dream」とは微妙に違っているように、そのどっちを選ぼうと、自分が選んだ道。だから、力を失うことはない。ダメならば、ほかの方法をまた見つければいい。
見つけ出すには、また努力がいるだろうけれど、その努力は「選択の力」が自分のこころの根底にあるから…。

プロ野球の名選手も、大リーグの名選手も共通していることがあるなあと、感じることがあります。
それは、「否定的材料でも、今後に生かせばいい」という言葉を多用していることです。
そして、それはボクたち会社員にも同じことのようにボクは思えます。
この仕事を選んだのは、ボクだから。人との関係をこうした結果を創っているのは、ボクだから…と。
そう自分にいえるようになると、自分から…なんとも言えず「力」が復活してきます。単純なのかもしれないボクって。

「人生そのもの…」といった長島監督の言葉の向こう側に、
「人生は自分の選択の結果だよ」って、そうおっしゃっているようにも、聞こえてくるのです。


桑田投手の「事故」は大変残念です。しかし、彼はあれほどの苦境に立たされても、泣き言ひとつ言いません。「まだ、時期がありますから」と答えているそうです。
故郷が災害にあった松井選手も、心配しているでしょう。ご家族のこと、友だちのこと…不安なはずです。しかし、松井選手は「ホームランを打ってあげたい。はやく元気を取り戻して欲しい」と頑張ります。

ベースボールってスポーツは、甚だ人間味溢れるスポーツなんだなあ…と、最近痛感することが多くなりました。グランドに立つまでに、彼等がどれほどの自己管理をしてくるのかは、ボクのような粗雑者には到底理解を超えるほどの努力と精進をしているのでしょう。
ピッチャーがキャッチャーに投げ込むボールは、0.4秒程度と聞きました。
このほんの僅かな「時空」に、選手はすべての意識を注ぎ込みます。
そして、「選択」して「実行」し、「結果」が出る。それが、ベースボールです。気持ちの強弱が、結果に表れるのもまた、ベースボールなのです。


明日、巨人軍は開幕します。
そして、ヤンキースはあと、3日で開幕です。

男たちが自分の「夢」に向かって闘うドラマを、みんなで思いっきり、応援しようではありませんか!


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…NY152…
by mlb5533 | 2007-03-30 04:22 | 第三章

ヤンキースの井川慶投手が26日(日本時間同27日未明)、米フロリダ州タンパでのフィリーズ戦に先発した。

試合結果は
NYY 5-1 PHI
井川は5回を投げ3安打4三振2四球1失点で勝ち投手となった。これでオープン戦2勝目になった。

ねぇ、皆さん…井川投手と、あの名投手・野茂英雄投手とどこか感じ似てません?
ボクはこのふたり、イメージがダブるんですよねぇ…。なんと言っても、ふたりの共通性は、上に何かがつくほどの「まじめ選手」ですね。

ヤクルトに戻った石井一投手や、東京Gの上原投手たちの印象とはまったく違って映ります。
同じ投手なのに。派手さのないプロ…っていう印象がボクの好みなのかもしれない。

井川投手をBS1の「スポーツ大陸」で紹介していました。もちろん、ボクは釘付け。なにせ、ほらボクは阪神タイガースのことはまったく知らないので。彼を知るいい機会でした。見終わったとき、すっかりボクは井川投手の大々ファンになっちゃった!

なるほど、豪腕だったけれど制球力がなかったようですね。これでは勝てない。四球の連発でしたね、デビュー戦では…。
当時のピッチングコーチ・八木沢さんが「足を地上から上げるな!」と指導したと言うことです。
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この写真の示すとおり、なるほど井川投手の左足は地面についたままだわッ。このフォームでストレートを投げ込む投球をマスターしてから、井川投手の「制球力はグンとアップした」と、当時の矢野捕手は振り返っていました。

そしてそして、ボクだってちょっとばかり聞きかじりだけど…「井川の魔球・チェンジアップ」です。
ボクはこの魔球は井川投手が高校時代から投げていた球だとばかり思っていました。
しかし、違ってましたね。
「簡単にストライクが取れる球」をほしくて、仲間に教えてもらったということです。
その握りは、この写真です。
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親指と人差し指は球のハラに添えあて、中指と薬指、小指の3本の指を使って外に回転させるように投げると、あの「井川の魔球」が打者に向かってくるのです。
今日の試合はご本人がメデイアにコメントしていたように、「たくさん変化球を投げさせてもらった」そうです。

テレビのインタビューで井川投手は繰り返し、言っていました。
「すべては、勝つためですから…」と。

若者なら、六本木や銀座にでも行きたいだろう…。有名人になれば、少々浮かれてもしかたない。
なのに、この井川投手は今年の正月もそうだったけれど、ふるさとの浜辺で体操してる。
「体を鍛えるために。…勝つために」

ボク、こういう投手が好きですよ。寿命が長い投手でいて欲しいです。
松井選手もそうだし、この井川投手もそうだけれど、毎年自分の成績を上げている。
これって、スゴクない?
日頃の精進の賜物なのでしょう。井川投手はどこか都会的な感じが少ないけど、ヤンキースという世界一の檜舞台を得た以上、いつの日かあの野茂投手のように「ノーヒットノーランを達成」してみてください… きっと、井川投手なら出来る!
… きっと、野茂投手の跡を継ぐのはキミ、井川投手!

「夢」をありがとう、井川慶投手。

ところでこの3人、並んで走ってるけど…競争してるのかなぁ。なんか、おかしくない?
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…NY152…
by mlb5533 | 2007-03-27 13:58 | 第三章

引っ越しのご挨拶です!

ご承知のとおり、Joe Fox は、Metsのファンだけど、ここに登場しいてる「NY152」はれっきとしたYankeesのファンです。Upper Westの住人でもありません、あしからず…。

a0094890_148083.jpgちょっと前まで、この近くに住んでいたのですが、弱虫で寒がりな Brinkley には苦手らしく、Brinkleyの健康維持のため、思い切ってここに引っ越してきました。
いちいち家財道具を運び込まなくちゃいけなかったから時間がかかって…。
あげくの果て、引っ越した後になってから、以前住んでいたアパートに忘れ物をしたことに気づいたけれど、もう手遅れ。

処分された後でした。Kathleen からの手紙も、ほかの友だちからいただいたカードまで全部捨てられちゃった。大事にしまっておいたのに…、残念!

よろしく! NY152です。
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引っ越してみると、案外楽しいものですね。気分が新鮮になります。
いま、ニューヨークはもうすぐ春。ボクはニューヨークの春が好きです。だって、そう…ベースボールの開幕だし、ね。そう思うだけでもワクワクしてきませんか?
今年のジーターはどれくらい打つか、とか…。予想するだけでも、コーヒーの量が増えるってものです。

ボク、NY152にもいろいろあったけれど、新しく越してきたこの場所でまた新たな人たちと出逢えることを期待しています…。冗談が通じ合えたり、想像力が旺盛だったり…Wit のきいた会話も楽しいね。Kathleen のような素敵な人たちとの、軽いおしゃべりは大歓迎です…。
そして、ヤンキースファンならもう言うことナシ! です。お手紙があったら返信します。ただ、困るような手紙や広告関係はポストに入れても無駄です。見ないで捨てることにしましたから。

よろしく! NY152です。新しい住人なので、まだよく分かっていません。
いろいろ教えてください。
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(写真は「ユーガットメール」サイトより)
by mlb5533 | 2007-03-26 01:57 | 第三章

毎朝、ボクは洗面するとPCをオンしてからコーヒーを入れる。マグを持ってPCにむかう。
そして、新聞記事を読んでから、スポーツ紙のサイトを読みます。

今日、素敵な記事を見つけました。
サンケイスポーツです。

思わず「おぅ~」と、独り言。
松井選手と井川投手がタンパで会談をした記事が載っています。ふたりで、がっちり握手している写真がなんとも頼もしい…。
いよいよ、「夢舞台」の幕が開くんだなあ…と、熱い気持ちを押さえられませんでした。
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サイトの記事には…
ヤンキースの松井秀喜外野手(32)と井川慶投手(27)が、サンケイスポーツ企画の対談で初めて顔を合わせ、熱く語り合った。今季でメジャー5年目の松井秀が、“ルーキー”の井川に対し、(1)オープン戦終了までは焦るな(2)メジャーのストライクゾーンをつかめ(3)ニューヨークの厳しいメディアから逃げるな-などをアドバイス。松坂大輔投手(26)が加入した宿敵レッドソックスの打倒と世界一を誓い合った。

また松井は入団1年目の不振時に地元紙から「ゴロキング」などと厳しく批判された経験をふまえ「(取材から)逃げたりしないほうがいい。傷に塩を塗り込む質問もしてくるが説明して真摯(しんし)に話せば大丈夫」とニューヨークの厳しいメディア対策を伝授。最後は宿敵のレッドソックス戦の話題へと進んだ。

松井秀「(松坂と)対決と見られるのはしようがないですが、あくまでもヤンキース対レッドソックス。松坂選手が投げたとしても一緒。盛り上がりという意味では阪神対巨人よりもすごいかもしれません。井川君は巨人阪神戦で何度も投げているのだろうし、多少の免疫みたいなものはあるんじゃないですか。問題ないと思いますよ」

井川「(松坂への)意識はないですよ。ヤンキースの勝利のために投げるだけです。どういう感じなのか体験はしてみたいです」

約1時間の対談後、2人は手を握りあった。初対面から、共通の目標である『世界一』に向けて心を一つにした。

…と、いう記事内容です。

個人プレーよりも、チームプレー。ヤンキースの勝利が最優先だよ、と先輩松井選手は井川投手に教えていました。
さあ、いよいよキャンプイン。ボク、どんなことになろうとも、大リーグの投手は井川慶投手を応援していきます。ヤンキースが優勝して、井川投手が新人王を獲って欲しいなッ。
そして、松井秀喜選手が今季オフ、全世界のメディアから引っ張りダコになっていて欲しいなッ。
そう、これはボクの「夢」なんだけれど…ね。

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(写真はサンケイスポーツサイトと読売新聞サイトより)

…NY152…
by mlb5533 | 2007-02-20 10:51 | 第三章

第三章

夢をたずさえて、松井秀喜選手は今年もまた、太平洋を渡った。
今頃はきっとフロリダに着いていることだろう…。

松井選手が大海を渡ったのはこれで五度目になった。過去四回の渡航はいずれも夢を残して、ふるさとに帰ってきた。特に昨年はひどいものだった。自分自身も、チーム成績も…。帰国すると、日本のメディアにサービスしていた松井選手だったが、このオフシーズンはまったく違っていた。まったく…である。彼の姿が消えてしまったと錯覚するほど、「その後」が伝わってこなかった。いったい、松井選手はなにをしているのか、とボクは気をもんだ。各メディアは姿を見せない松井選手の代わりを見つけていた。
そう、松坂投手の話題だ。連日報道、だった。まだ、大リーグで一球も投げていない新人投手をレッドソックスの大エース、とまで書き立てる始末だ。
松井選手が所属するヤンキースに入団した井川投手の話題は、松坂投手に比べて、ずっと地味な扱いでもあった。練習する井川投手を報じている程度である。

それにしても、このオフ。松井選手の登場はなかった。
どんな練習をしていたのだろうか…。

ヤンキースも1998年から2000年の三連覇以後、6年間もワールドシリーズ制覇の願いを叶えることはなかった。栄光を失って、今年は7年目になってしまった。なんとしても、王者の輝きを復活させなくてはいけないシーズンだ。

ヤンキースにとっても、松井選手にしても、今季は「環光」をつかまなくてはならないのだ。

松井選手の今季オフの過ごし方は、ボクたちには見せなかった。
今季に賭ける松井選手の「夢」に向かう思いは、今まで以上の決意で戦っていくように思えてならない。

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さあ、フロリダで騎士たちのキャンプが始まる。
そのなかに、確実に春の訪れを待つ松井選手の快音が響いているはず…。


いざ行かん、「夢の舞台」に!


いよいよ、第三章の幕開き、です。

…NY152…
by mlb5533 | 2007-02-18 03:01 | 第三章

熱情的な真冬の静けさ…

年が明けたというのに、この鉛筆がなかなか動こうとしない…。
使い続けている4Bの鉛筆は、筆箱に並んだまま昨年の埃をかぶったままです。

動かない鉛筆。飾り物にしては、あまりにも汚れています。
書くことがない、書く話題が見つからない…。
そうです、松井秀喜選手のことです。

年末年始の恒例になっていたテレビ座談会のような番組にも、松井選手は今年、その姿を出すこともなかった。せいぜいテレビでの放映特番は、決まって「あの出来事」ばかりでした。見ているボクはもう、食傷気味。ボクがそうなら、多くの人たちも「他になにかないものか…」と、あきれていたに違いないと思います。

昨年十月を過ぎてたら、ほんとに、松井選手の話題がピタリとやんでしまった。松井選手の話題や情報が消えてしまっては、なにひとつボクは書けないではありませんか…。
どうしちゃったんだろう…松井選手は。
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銀座いとう屋のカレンダーも「2007年版松井選手」の発売も中止してしまった。「イチロー選手のカレンダーなら、あります」とのことだ。04,05,06年と三年間続いた彼のカレンダーが今年は止まってしまった。もっとも、ヤンキースの公式カレンダーにはもちろん掲載されてはいますが。
その上、不思議なことに毎年あれだけ松井選手を追いかけていた日本メディアも彼の取材結果を報じていない。相変わらず、松坂投手や桑田投手たちのニュースは連日のように報道しているというのに。

開幕まで、70日を切ったというのに。2月に入れば、もうキャンプだろうに…。
なぜだろうか…メディアが松井選手を報じないのは。
日本のメディアは今季に賭ける松井選手を取材してくれないつもりなのか…。

と、ほとほと寂しい思いが続いていたのですが、最近になってボクはこんなことを想像し始めています。メディアに登場しないのは、メディアのせいではなくて、ほんとうは松井選手自身が辞退しているのではないか…と思い始めたのです。


松井秀喜選手という「選手」ではなく、ひとりの「人間」として見てみると、こう思わざるを得ないのです。
大リーガー、それもヤンキースのレギュラーで、スター選手…として見ると、去年の話題は「あの出来事」以外の関心が起きてきません。シーズンを棒に振りそうだったけれども、劇的な復活を成し遂げた…云々、といった調子です。その上、チームは10月決戦で敗退。いいところなし。「選手、松井秀喜」として眺めてみると、まことに否定的な話題ばかりでした。

しかし、こんな見方も出来ます…。
「人間、松井秀喜」という視点です。

もちろんボクは一度も松井選手に会ったことはないけれど、あの出来事の直後の記者会見での彼のコメントにしても、松井選手から「自己責任」を感じるのです。
これは彼の人柄ではないでしょうか。
で、日本のメディアがお好みの「美談」もけっこう松井選手は持っているということですが、それもあえてお涙頂戴的な扱いを彼自身が避けているようにも感じます。


そこでボクの想像です。
きっと松井選手は…
『私は昨季、さほどチームに貢献出来なかった。球団側はあれほど自分を認めてくれた契約をしてくれたにもかかわらず、それに報いることをしていない。胸を張れるような記録を残せなかった自分が、ファンの前に立つことはできない』
と、「自己責任」の会話を自分にとっているのではないだろうか…と。
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そこで今季ですが、松井選手の心境を察してみることにしましょう。ボク流に…ですが。

2007年、ヤンキース入団5シーズン目を迎えます。松井選手がヤンキースに加入してから、まだ一度もワールドシリーズを制覇することがありません。もし、今季もヤンキースが「環光」を見ることがなかったとしたら、誇り高いチームが7年間も「光」を失うことになります…。7シーズンも、です。
これは許されません。

松井選手はきっと、初心に返って練習を積んでいると思います。
『裏切り者呼ばわりされても、なんのためにボクは太平洋を渡ったのか』…。それを確かめるように、きっと松井選手は真冬の日本のどこかで、それとも白いマンハッタンのどこかで、白球を相手に汗を流していることでしょう。
バットと球の衝突音がオベリスク・マンハッタンに響き渡る…
白い世界を白球が切り裂く…
制止した白の世界に透明な高熱が光る…
松井選手のバットだけが叫んで、静かな世界を創っている…
…そんな音たちがボクの耳に届いてくる。彼の真っ白なCommitment。

おそらく、今季の松井選手の姿はいままでの4シーズンでは見られなかったほどの並々ならぬ「闘争心」と「チームの為」の超人的プレーをボクに見せつけてくるのではなかろうか、そう思われて仕方がないのです。そのためのトレーニングを、どこかで、人目に触れず、こつこつと、じっと春を待つ緑草のように…蓄えているのではないかと思うのです。

もしかしたら、打撃フォームすら変えてくるかもしれない。
もしかしたら、本気で本塁打をねらってくるかもしれない。
もしかしたら、場合によっては、バンドだってしちゃうかもしれない。
もしかしたら、ボクが見たことのない「松井秀喜選手」を見せつけてくるかもしれない。
初心のあの「夢」のために…。

ボクにとっては、「松井選手」の話題がどこにも見あたらないこの静かな、静かな現在の大リーグ情報なのですが、この静けさがボクの「夢」に激しく火をつけてくるのです。
松井選手はいま、なにしているんだろうか…って。

なにをしているか…って?
きっと今日もまた、彼は今季プレーする為の体造りをしていることでしょう。こつこつ、と。春雷のように静かに、冬の日射しのように熱情的に。

そう、
初心のあの「夢」のために…
です。
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…NY152…
by mlb5533 | 2007-01-26 03:29 | 第三章

a0094890_15102086.jpgこの初春にまたひとり、自分の「夢」を追いかけて、太平洋を越えて大国アメリカに渡った日本人野球選手がいます。

その人の名前は、井川慶。27歳のルーキーです。

彼の「夢」を受け取ってくれたのは、ニューヨークヤンキースでした。ヤンキース球団側では彼の背番号に「29」を与えています。日本でプレーしたときと同じです。この背番号は彼にとってはきっと自分自身の「夢」の象徴であり、そして、彼にとってはこのうえなく愛しい背番号なのでしょう。「29」を背負って井川慶投手は、自分の野球人生をここまで歩き続けて来たのでから。

8日の記者会見で、井川投手は開口一番、
「伝統あるヤンキースのユニホームに袖を通して、緊張感があるし、やるぞという気持ちになった。(阪神時代と同じ背番号29は)球団の厚意で、本当にうれしく思う。自分のすべての力を出し切りたい」
と、球団のあたたかい配慮に感謝して、そして自分の今後のコミットを伝えていました。
その姿はまるで、入社したての新卒者そのもの。まぶしいほどのルーキー、です。

ヤンキース・ブライアン・キャッシュマン・ゼネラルマネジャーは、井川投手をどうしてヤンキース球団は欲しがったか、その理由を話してくれた。
「ポスティングというユニークな経緯での入団だが、昨季のセ・リーグの奪三振王を迎えられてうれしい。日本で成功した選手なので、米国でも大丈夫だろう」
…と。
「セ・リーグの奪三振王」としての期待です。果たして、井川投手が期待通りMLBの大舞台でも日本球界同様に「奪三振王」になれるかどうかは、まだまだ「夢の夢」にせよ、確かにブライアンGM同様にそんな「夢」をボクにも抱かせてくれる井川投手。
井川投手とレッドソックス打線…。オルティーズ選手との対戦…。これはもう、現実的です。
気の早い日本メディアは、3月1日(日本時間3月2日)のオープン戦対ツインズ初戦で、
「先発を志願。昨季の首位打者、ジョー・マウアー捕手(23)斬りで、先発ローテ入りをアピールする」
などなど、目先の話題集めを最優先しているようだけれど、ボクは井川投手が先発ローテーションに入ることを真っ先に願い、そして祈る…。
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井川投手が日本でプレーした頃の記録をボクは全く知らなかった。
友だちに聞くところによると、彼はオープン戦での成績は毎年芳しくない、と言う。本人も「オープン戦は調整。打たれていい」との考え方だったようです。しかし、ここは大リーグ。オープン戦での成績がそのまま先発か否か、結果で振り分けられてしまう。その点が気になっていましたが、
「実績がないので、オープン戦からアピールしないといけない。結果にこだわります。スタイルを変えていきます」
と、井川投手は答えていた。すっかり、大リーグのルールをわかっているようなので、ボクはホッとしました。あとは、その結果を出さないと…。

井川投手のヤンキース入団が発表されてから、ボクは彼のニュースが気になった。
メディアはなかなか彼のことを報じようとはしなかった。もうひとりのルーキー、松坂投手の話題は連日報じていたが…。で、その数少ない井川投手の記事を見ていて感じたことがあります。
それは、「ずいぶん、練習する選手だなぁ」ということです。
入団契約でNYに行ったときも、自分の荷物の中に自転車で使用している「タイヤのチューブ」を持って行っている。なんでも、それを使って腕の筋肉を鍛えているのだそうです。それも、毎日欠かさず、といいます。
プロの選手が練習を怠らないのは当たり前、と言ってしまえばそれまでですが、昨今、日本の選手でも、その「お遊びぶり」は紹介されても、練習する姿は紹介されません。
井川投手は帰国して大騒ぎしているのかと思えば、故郷の海辺で黙々とランニングを続けていました。芸能イベントにもあまりお呼びがかかっていなっかたようです。
挙げ句の果て、趣味はなにかと思ったら、「ダーツ」というから、ボクは大笑いしちゃったものです。井川投手には失礼を承知ですが、それを知って…
「ダーツ? 投手でしょ! 球が矢になっただけジャン。おんなじだねぇ、それじゃあ。他にないのぉ、彼の趣味?」
かなり上手だそうですよって、友だちは教えてくれる。
「上手に決まってる。井川投手はコントロールがもの凄いんだぞ…」
と、人から聞き入れたばかりの新情報で言い返す自分が…また、可笑しい。

ボクは、井川投手のことをいままでよく知らなかった…。
地味な感じの投手だなぁ、程度の印象でした。
でも、ボクはかえってその方が楽しいのですよ。そうです、その方がボクには「夢」がふくらむ、からなのです。

王建民投手がルーキー時代、まさかあれほどの大投手になると、誰が予想していたでしょうか?
井川投手との出逢いは、NYッ子たちには、まだまだボク以上の「未知との遭遇」に違いありません。未知の選手がヤンキースに入団したのです。
高校時代。青春時代から甲子園を沸かせたスター選手の松坂投手は、日本ではいつもメディアの光の中心にいました。でも、井川投手は甲子園なんて出たこともない。記者からの質問は「キミは水戸出身? じゃあ納豆、好きなの?」と、どうでもいいようなことしか聞いてもらえなかった選手です。

その地味キァラ、井川慶投手が今季から、この大宇宙空間の中で最も超派手な「光」を放つ「熱い球団 New York Yankees」でプレーしちゃうのです。この世に生きるすべての人たちに、ベースボールの美しさと素晴らしさを伝え続けて100年の球団ヤンキース、です。その歴史自体が「光」であり、ここでプレーする選手は超一級品のプレーヤーがズラリと顔を揃えています。
バーニー選手を筆頭に、ジータ選手にジョンビ選手、デーモン選手に…そしてそして、超スターのA・ロッド選手と…そうですそうです、我らが松井秀喜選手! こんな輝く選手たちの中で井川投手はチームメイトになりました。

派手なアピールをする大リーグにあって、王建民投手も同様ですが、井川投手もまたなんとまあ「地味選手」でしょうか。

で、ボクは思います…。それでいい、って。

ヤンキースで生まれようとしている「オリエントコンビ」は「地味」が「売り物」なのですから。
ヤンキースで「地味選手」って、かなり「派手」に目立ちますぞ、これは。
先輩になるカノー君がそうなように。カノー君は、いつしかみんなに愛される選手に育ちました。

ボクはなんだか、今までとは全く味わったことのない、違った熱情を自分の中に感じます。
王建民投手と井川慶投手に…。

ルーキー井川投手にボクは力いっぱいの拍手を送ります。
井川投手をよろしく!

<井川慶 Kei Igawa>
( いがわ・けい )
所属: ニューヨーク・ヤンキース
出身地: 茨城県
生年月日: 1979年7月13日生
身長: 186cm
体重: 91kg
血液型: O型
投打: 左投左打
ドラフト: 97年2位
甲子園: なし
出身校: 水戸商

<主な成績・タイトル>
▽日本プロ野球
1998-2006:  阪神タイガース
MVP: 2003
沢村賞: 2003
最多勝: 2003
最優秀防御率: 2003
最多奪三振: 2002、2004、2006
ベストナイン: 2003

<井川慶投手の軌跡>

1979.07.13 茨城県東茨城郡大洗町生まれ。
1995.04.15 水戸商に入学
1997 高校3年春の県大会、竜ケ崎一戦で7回参考記録ながら18奪三振で完全試合を達成。夏は腰痛のためほとんど登板機会がなかった。夏は決勝で敗退し甲子園出場ならず。
1997 阪神タイガースにドラフト2位で入団。
1999.05.02 広島戦でプロ初登板、1安打3四死球で1死も取れず降板。
1999.05.19 広島戦でプロ初先発。6回4安打5四球も2失点に抑え、プロ初勝利。
2000.09.03 横浜戦で先発し、8回2失点でプロ2勝目。
2001.04.24 巨人戦で9回5安打1失点、11三振を奪いプロ初完投勝利。
2001.08.17 横浜戦でプロ初完封勝利。
2002.04 22 入団5年目で初の開幕投手。巨人戦で1失点の完投勝利、阪神にとって12年ぶりの開幕戦勝利となった。
2002 プロ入り初の2ケタ勝利を達成し、最多奪三振のタイトルを獲得。
2003.07.21 ヤクルト戦で4戦連続完投勝利。
2003.08.02 中日戦で2安打完封、12連勝(うち中日に6勝)をマーク。
2003 初の20勝をマークし最多勝、チーム18年ぶりのセ・リーグ制覇に貢献し、MVP・沢村賞も獲得。 2004.10.04 広島戦で史上71人目のノーヒットノーランを達成。
2004 最多奪三振のタイトルを獲得、オフにメジャー挑戦を直訴するが、球団の反対で断念。
2006.04.14 広島戦で史上119人目の通算1000奪三振を達成。1058投球回での到達は歴代5位の記録。
2006.08.15 横浜戦で9回5安打1失点、11奪三振の完投勝利で10勝目を挙げ、1983年小林繁以来の5年連続2ケタ桁勝利をあげる。
2006.10.16 ヤクルトとの最終戦で10三振を奪い完封勝利、川上(中日)と並び3度目の最多奪三振を獲得。
2006.11.10 ポスティングシステムでのメジャー移籍を表明。
2006.11.29 ヤンキースが2600万194ドル(約31億2000万円)の落札額で独占交渉権を獲得。
2006.12.27 ヤンキースと5年総額2000万ドル(約23億6000万円)で契約。
(サンスポサイト参考)

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…NY152…
by mlb5533 | 2007-01-09 14:13 | 第三章

来季の開幕まで、90日程度になってきた。

先日、民放テレビ局で松井選手の特集番組を放送していた。見ないわけにはいかないから、見た。
でも、このテの「お話」はいままで散々見たし、第一「あの日の出来事」をあんなにリピートされては、痛い思い出がよみがえってくるだけで、ボクにはちっともうれしくない…。
ボクのようなヤンキースファンであり、松井選手のファン、そして松井選手ご本人にも、今年は要するに「厄年」だったと言うことで、おしまいにしようではないか。
もういい、「あの出来事」ばかり見せられるのは…。

来季。
ボストンには、松坂投手が。ヤンキースには井川投手が。デビルレイズには、岩村選手が新たにMLBで活躍するようだ。日本の野球選手が数多くMLBに加わってきた。
ここまで多くの選手がMLBに出て行くくらいなら、いっそのこと、ニッポンで1チーム、大リーグ加入のチームでも作ったら? と、思いたくもなる。

日本の野球選手がこんなに大リーグに来ると、ボクに蘇ってくるのは「野茂英雄投手」のことだ…。

今日、日本人選手がMLBから注目されるようになったのは、野茂投手のお陰ではなかろうか、と思う。
確かに、その歴史上では野茂投手より以前にMLBでプレーした日本選手はいる。が、野茂投手があれだけの活躍をしたことがMLB関係者たちから「日本選手は使えるかも…」と、評価され始めたのではなかろうか。今日、日本選手のMLBとの交流の「起源」は「野茂投手」だったとボクは思っている。野茂投手の活躍があったからこそ、太平洋を越えたニッポンにも大リーグファンが生まれ始めた。そして、その現象が「MLB経済」に新たな刺激を加えたのだろうとも思う。
野茂投手がMLBと日本プロ野球の間の草を分けて、「道」を創った…とボクは今でもそう思っている。その入団手続きの仕方も、彼が初めてだった、とボクは記憶しているが…。

野茂投手は、日本人プロ野球選手として初めて現実的「夢」を抱いて、太平洋を渡った。
「夢」…、そうあの「環光」だ。
ボクは、野茂投手がドジャースに入団したとき、「5勝出来れば…」と小さい希望しか持てない友だちもいたが、ボクはそう思っていなかった。だから彼が1995年、オールスターに出場したとき、テレビの前で涙が出ちゃったことを覚えている。なんだか知らないが、ボク自身が誇らしく思えたから…。妙な話だが。スポーツ観戦して涙することは多いが、その姿を見ただけで感動して涙したのはお恥ずかしい。
野茂投手はそのシーズンで、13勝 6敗 236奪三振はリーグ記録 防御率2.54 で、新人王に輝いている。この年、わずか年俸8万ドル(980万円)でドジャースと契約。大リーグにデビューした。メジャーに「夢」をひっさげて挑戦した初めての日本選手が、この野茂英雄投手だった。

あれから11年後の2006年。6年総額5200万ドル(約60億3200万円)で契約、1年平均860万ドルのWBC優勝投手松坂投手とは、スタート時の段階ではその評価の開きはまさしく「天と地」ほどの差だった。その松坂投手を「日本の宝」とメディアは書き立てていたけれど、「日本の至宝」の元祖は、この野茂英雄投手だったではないか…。

ドジャース退団後の彼はすさまじい野球人生を送っている。2度目のノーヒットノーランを達成したのは、レッドソックスに移籍したときだった。このニュースは会社の隣の銭湯で知った。ボストンでは現在でもそうだが、野茂投手のファンは健在だ。あの頃、日本人は今ほど大リーグに注目してはいなかった。大リーグという舞台が、どんなものか、あまり知る人は少なかった。

http://www.nomo-baseball.jp/
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http://ballplayers.jp/nomo/
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松井選手が打ったホームランはいつもうれしくて仕方がない。が、1本だけ、んーーーとなったホームランがある。それは、デビルレイズ野茂投手から打ったホームラン。引っかけるようにしてライトスタンドぎりぎりに運んだホームランだったが、あれだけは…奇妙な気持ちだった。アラララ~~、って…。

ほんの少しだけど、ボクの心の中で…ほんの少しだけど…「もう一回、野茂投手と松井選手」の対戦を見たい…と。ほんの少しだけど、そんな希望がボクの心の片隅に残っている…。

野茂投手。肘、完治しただろうか…。

2006年、松井選手と野茂投手。お互いに、「厄年」だった…ということでおしまいです。
2007年のシーズン開幕まで、もう90日あまり。
来季は、両者とも「厄開けの年」にしましょう! 「健康で力いっぱい」で、過ごして下さい。

松井選手が、ふるさとに帰郷しました。いよいよニッポンに「お正月」が来ます。
お帰りなさい! ボクらの松井選手!

来季…
ボクには、例年になく、たまらなく楽しみなシーズンになのであります! はいッ!

…NY152…
by mlb5533 | 2006-12-30 04:30 | 第三章

初めてのニューヨークで

恥ずかしいことですが、ボク、実は井川投手の名前が「慶」ということをスポーツ新聞のサイトで最近になって知りました。
井川投手が所属する阪神タイガースはいまや日本プロ野球では、人気ナンバーワンと聞きます。全国に多くのファンを擁するチームだそうですが、ボクは東京生まれの東京育ちですから、子供の頃から巨人軍を友だちにして育ちました。そのせいで、他球団がいかに人気が上がろうともさほど関心は湧いてきません。かといって、現在の巨人軍選手をどれほど知っているのか…と、問われると、残念なことに昔ほど注目してはいないのです。たまに、巨人軍情報を見聞きしても、まったく名前はもとより、ポジションさえ知らない選手もいるほどですから。

ボクの野球への関心事は、もっぱら「ニューヨークヤンキース」ただひとつです。

お陰で、日本球界のニュースよりもMLBたちの選手の情報が気になります。
とくに、松井秀喜選手がヤンキース入りしてからは、ボクの私生活さえ変化しました。朝、早く起きるようになったのは、松井選手とヤンキースの選手たちのお陰です。早朝から始まるBS1での生中継を見るためです。

ヤンキースとの出逢いは…結構昔です。ボクがひとりで生活していた頃でした。
でも、あの頃のヤンキースには…さほど威張れる想い出はありません。それでも、スタジアムには通ったものです。

初めてのアメリカが、ニューヨークでした。まあ、東京とさほど代わり映えのしない都会としか見えていませんでした。まだ、友だちも出来なかった初めてのニューヨーク…その頃のボクです。
仕事が済むと別段行くところもなく、黙ってアパートにもどってさっさと寝ていました。そのうち、生活にも慣れてきて劇場やリンカーンセンター、映画館にジャズライブ、電車に乗ってブルックリンへ、と足を伸ばしていきました。ひとりでスタジアムに行けるようにもなりました。

そして、誰もがそうなるようにボクも例外なく、現地の友だちが出来ると、NYの底知れぬ魅力のとりこになったのです。そんなNYの生活がいまでも懐かしい想い出になっています。

こんな個人的な想い出と、井川投手となんの関係があるのか…と、不思議に思われる読者もいることでしょう。ボクは井川投手のことをよく知りませんから、サイトで彼の記事を様々読んでみました。
そうしたら、こんな記事が目にとまりました。a0094890_16122369.gif
「初めてのニューヨーク」だの
「パークで走る」とか言うし
「とりあえず、ニューヨークという街を見てみたい」とか
「長距離移動対策」だの…と、
なんだか、おもしろい投手だなあ、と親しみを感じました。

折角、ニューヨークに初めて行ったんだったら、せめてミュージカルを一本くらい見たら? と、助言したくなります。が、それはNYの魅力を知っている人の言い分なのです。
井川投手にとっての初めてのニューヨークは、「仕事」です、との気構えなのでしょう…。なんだか、遠い昔のボクみたいです。でも、きっとみんながそうなるように、井川投手も現地で友だちが出来るでしょうから、絶対にNYの魅力のとりこになることでしょう! もしかしたら、朝靄の残るパークで友だちと一緒になってランニングする井川投手の姿があるかもしれない…。

NYの友だちに、ミュージカル俳優がいます。ステージでは大変な人気です。でも、ステージが終わると自転車で買い物に出かけたり、ビレッジまで自転車で来ます。大スターなのに…。でも、それがNYでの上手な生き方なのかもしれません。

井川投手は、ニューヨークと五年間の契約をすると聞きました。五年間、NYで生活したとしたら…そして、気の合う仲間たちと出逢ったら、きっと彼はもうMLBから離れることはないと思います。日本球界に戻ってくることはないだろうな、と…。人付き合いはそんなに上手な選手には見えないだけに、底抜けに明るいジータ選手やデイモン選手、親切なジョンビ選手、暢気なカノー君たちと混じってプレーしていくうちにきっと彼にもベンチで「スマイル」が飛び出すようになることでしょう…。松井選手もそうなように。

まだ、正式契約はしていないけれど、ボクから井川投手に個人的なリクエストがあります。
是非是非、ヤンキースで王建民投手と組んで「オリエントペア」とかなんとか…親しみのこもった呼ばれ方で、メディアから書き立てられる活躍をして下さい。あんまり、力みすぎないで…。ニューヨークを存分に楽しみ、そしてニューヨークを「我が友」にしちゃったら、きっときっと井川投手は、ヤンキースで大成功するはずです。
ボクは、井川投手の今までの歴史を知りません。しかし来季から、誰よりも井川投手の理解者になっていることでしょう。そして、誰がなにを言おうとも、ボクは井川投手の味方です。

きっと、松井選手もボクと同じように、あなたにこう言うでしょう。

「井川慶投手、ニューヨークヤンキースにようこそ! 」


…NY152…
by mlb5533 | 2006-12-22 05:56 | 第三章