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長い時間…

30日… 長い時間と巨額のお金を投じて、ようやく松坂大輔投手がボストンレッドソックスに入団が決定しました。実に多くの時間を使ったものです。

松坂投手は26歳。6年間の契約だという。32歳まで彼はボストンで生活することになります。

ボストン…。
ボクはこの街はさほど好きではなかった。現在はどうなっているかよく知りませんが、その歴史を知れば知るほど、「ああ、やっぱり、か」と納得せざるを得ないほど、マイノリティーには少々生活しにくいかもしれない…。大学でクラスに参加している間はいいのですが、いったん街に出るとNYのような庶民性はボクには、正直さほど感じなかった。米国ならでのフランクな雰囲気が少なく感じて、なんとなくだが、閉鎖的な感じさえしたものです。まだワシントンDCのほうが住みやすかったし、楽しかった。ジョージタウンのような街はボストンにはなかったように思うが、いまはどうなっているのか…。古きを善としたがるボストンの伝統にとって、さほどの変化はないだろうと察する。

フェンウェイパークですが、あまりにも古すぎます。1912年に完成しましたが、観客席数は4万人すら入らない球場(3万8800人)のままなのです。しかも、狭すぎ。グリーンモンスターとかおどけた表現をしてみても、11メートル以上もあるフェンスなんて現在の大リーグでは特殊すぎて、現代野球においては「ジャマ者」以外何者でもない。なにせ左翼は94メートル程度しかないのだから、こんな壁を衝立替わりにするしかないのかしら。
一方、ヤンキースタジアムは1923年に完成しているが、その時の収容人数は5万8000人。1927年には、なんと8万人を越える観客席を作り上げています。現在は5万7500人程度で、それでものびのびと観戦できますよ。このスタジアムもいよいよ2008年で幕を下ろしますね。そして、2009年のシーズンから新球場に生まれ変わる…。

何年か前だった…。まだ、松井選手がヤンキースに入団する前のこと。久々にボストンに立ち寄ったときでした。ボストン市民のレッドソックスファンの間で、「球場の改善」を唱えたが、しかし、これも古きを善としたがるボストンのお偉い様たちによって、却下されていたと聞きました。
ラミネス選手が「西のチームに行きたい」と前々から漏らしているそうだが、ボクにはなんとなく彼のその言葉の意味がベースボール以外のことではないか…と、感じてしまうのです。

松坂投手が大リーグボストンで育つためには、ボストンファンに愛されることだと思う。コメントにも、ある程度のサービス精神が要求されるだろうし。松坂投手の周辺にいるスタッフが守ってあげないと。英語が出来るということと、英会話が出来ることは根本的に違うのだから…。ご家族もまた、ボストン市民同様彼らのボランティア活動には積極的に参加して、松坂投手の評判をあげていただきたいものだ。

f0012316_3371861.jpg松坂投手は、「夢」という言葉がお嫌いだそうです。アメリカの子供たちがもっとも多用している言葉は「夢」です。「目標」ではありません。それを松坂投手は全米のメディアの前で堂々とコメントしておられました。たいした勇気です。
ベースボールは、スポーツの中でも「夢」という言葉を連発しています。
そしてベースボールの世界は、選手より観客の数が多いのです。観客たちが球場に来ている理由は「夢を見に」来ていることを知るべきです。

子供時代、彼らはグランドで「夢」を見ました。「ボクもガルシアパーラ選手みたいになりたい」…と。「目標」ではありません、「夢」です。そして、その「夢」を追い求めると、自分にパワーが生まれてくることを、善としています。「目標」とは、時には不公平な結果を生みます。出来たり出来なかったり、そして勝者と敗者、を区分けしてしまいます。

「目標を持っていたから、ここにいるのが当然」というような言い分は、彼ら子供たちには理解できないのです。

そんなコメントをするくらいなら、
「子供時代からの夢が叶って、ボクはうれしいです」
と素直に叫んで見せたら、ボストンファンは子供だけでなく、だいの大人たちまで、目頭を熱くさせたことでしょう…。松坂投手はつい先日、「大リーグに行くのが子供の頃からの夢でした」とコメントしているんですから。なのに、「夢という言葉は嫌いです」は、ないでしょう。ボストンはニューヨークとは明らかに違います。あえて、子供たちを遠ざけるようなコメントは慎んだ方がよいのでは…。

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あと、2ヶ月もしたらヤンキースのキャンプです。
最近、松井選手の話題が伝わってこないのが寂しい限り。
きっと松井選手のこと、どこかできっと体力を養っていることでしょう。

開幕はヤンキースタジアム。
現地時間4月2日午後1時5分だ。



来季を「夢」見て!


…NY152…
by mlb5533 | 2006-12-16 03:41 | 第三章

「美」についての私論

やっぱり、思い切って書いちゃうことにします…。
題は、ズバリ!
『松井秀喜選手の「美」について…の私論』

子供の頃から好きなことは、音楽と映像だ。松井選手たちのような「体育会系」とは、無縁の人生を過ごしてきた。確か、小学校の4年生だったか…。お恥ずかしい話で恐縮だが、運動会の「かけっこ」で3等になったことがある。ゴールしたら、先生がボクの手を取り、3等の旗の前に連れて行った…。旗に並んだとき、思わず涙が出たことをまだ忘れずに覚えている。それほど、うれしかった。よろこびを我慢できず、涙が流れちゃったという訳だ。
自分自身「体操は苦手」の意識がはなはだ強い。第一、いまだに自転車には乗ろうとさえしない。子供の頃、挑戦はしてみたが、転んで大変痛かったので、それ以来あんな痛い思いするくらいならと、懲りてやめた。自転車を乗りこなす友だちには羨望の眼差しだった。「手、放してる! すげぇ~」

中学、高校と進むにつれて一層体操とは、縁が薄くなっていく。
とくに、オリンピックや甲子園、世界ナントカ大会など、各スポーツ種目がテレビ中継され、新聞各社でもその活躍ぶりが報じられるが、関心がわかなかった。むしろ、自分なりに疑問が起きた。
「なぜ、勝つとか、勝てとか、これほど強調するのだろうか…」
という、疑問だった。「スポーツって、なんで、勝つことにあんなに熱をあげるの?」
そんな疑問を親に尋ねたこともあった…。「勝つ」、いつしかこの言葉を聞くだけでも嫌気がさした。「格闘」「血みどろ」「満身創痍」「我慢」「忍耐」「たたきのめす」「勝って当然」「金以外はドロ」「期待に応えろ」「やれば出来る」…こんな言葉が罷り通っているのが、スポーツの世界だとボクはあの頃そう思っていた。こんな言葉たちにボクはちっとも「美」を感じなかったのである。

その反対に、音楽とのかかわりは長い。
数えてみたら、長すぎて、自分に呆れた。映像ははじめ、映画が好きになったことから始まった。これも数えたら、ずいぶん長い年月なので、呆れてしまう…。最近では、道楽で毎年夏に自作の「ファミリーコンサート」を演出している。二期会のメンバーにはだいぶ「お世話」になっている。

音楽と野球…。共通するアイテムは、ボクには見つからない。それぞれ、明らかに別のものだ。

だが、こじつけてみることは出来そうだ。そう思い始めたのは、最近のことである。
音楽は勉強すればするほど「社会と似ている」って、感じる。アンサンブル、の精神がない人たちと音楽は出来ない。この精神が音楽家に無くては、いいサウンズが生まれてこない。自分だけが目立ちたい、という人は音楽の世界にも多くいるが、こういう人はなかなか舞台に立つ機会は少ない。自分の立場(パート)を心得ているか否かは、音楽と関わる人間には、大変重大な意識である。これは、演劇も、ミュージカルを創るときも同様だ。
で最近、野球も同じだなあと、見ていて思うようになった。
そういう思いをボクに抱かせてくれたのが、「ヤンキース松井秀喜選手」だった。

a0094890_16193231.gifそれぞれに、役割があるんだ、ということを知ってから見方が変わった。オペラは出逢った時から好きになってしまったが、アンサンブルとアリアとの形式がどうなっているのかなどの「音楽的ルール」を知ってからのオペラでは、聴き方見方が明らかに違いが出た。
「勝ち負け」の野球観戦から、「いかに勝負しているか」を見定めて観戦するようになったからだ。この変化はボクにとって大きい変化だった。

松井秀喜選手。
その試合の初めての打席では、決まって初球を見逃すバッター、というイメージがボクには強い。見逃す、という表現よりも、見て観察している、というべきか。キャッチーミットに入るまで、その視線を白球から離さない。観察して、なにかを測定しているかのように、ボクには見える。
その姿がボクには、音楽で言う「ピッチ」の聞き分けに似ている…。音楽を志す人は、耳が目になっているからだ。「なんだよぉ~、いい球なのに、マツイ、セッキョク的にいけ! 大丈夫なのかぁ?」と、心ない人々は松井選手のその姿に罵声を浴びせる。ボクは、そんな声を聞くと、ニヤリと微笑む。「チューニング、さッ。彼独特の…。わかんなくていいよ…アンタたちには」などと、自己満足できる時でもある。
ボクにはこの彼の見逃す姿がなんとも「美しい像」なのである。自信を感じるのだ、打者としての。打席に立った松井選手は、あたかも舞台に上がった主役のようでもある。「ここは、オレの舞台、じっとしてなさい」と言わんばかりの熱情まで伝わってくる。打席の中で、バタバタして落ち着かない打者もいるが、松井選手に限っては「東京G」時代から、それを感じさせない。ドッシリとして見える。

打席での安定したパターンから、自信という「美しさ」が映って見えるのだ。

松井選手が安打したときだが、体が必ず「人」の文字になっている。
この字が崩れると、なかなか安打にはなっていないことも、彼を追いかけているうちに見分けられるようになった。美しい「人」の文字になっていればいるほど、白球は遠くに飛んでいく…。銀座伊東屋で毎年松井選手のカレンダーが創られている。ボクは2004年から今年間でのカレンダーをこのアパートの壁に掛けてあるが、表紙になっている彼のバッティングフォームは、「人」の文字、の姿に映る。残念なことに、来年のカレンダーは発売されなかった。「あのこと」で、写真が充分にそろわなかったのだろう。

野球はスポーツだから、所詮勝ち負け、がつきもの。勝つときもあれば、負ける日もある。
負ければ、誰だって気分が悪い。そんなとき、自分を悪化するか、誰かを責めたくもなる…。
ところが、である。松井選手は違っていた。負けた試合であっても、平気な顔でメディアの取材を受けている。「…ええ、悔しいけど、仕方ない」「今日は、相手チームの力がまさっていたと言うことでしょう」と、相手のチームをたたえるコメントまでする。「明日、見てくださいよ」と言い残す。なんとなく、なのだかボクは松井選手の言葉に「希望と夢」を置かれたような気分になるのである。不思議な感覚、である。いままでに出逢ったことのないスポーツマン、なのだ。

太平洋を渡ったことがボクにもある。
経済記者として、ひとりでニューヨークで暮らしいていた。大嫌いなアメリカ、だった。英語を知らない記者だった。なにが民主国家だ、いざとなれば外交も国政も経済活動も、そして貿易だって力づくで決着させる国のくせに…よく、いうよ、自由国家とは。と、当時のボクはアメリカをそう見ていた。
悪いことをしても「ごめんなさい」とは、決して言わない国アメリカ。お金がすべての国アメリカ、権力国家アメリカ、常に勝利国でいたいアメリカ…いやだ、いやだこんな国、と思っていたし、行くこと無い国の言葉を覚える気もなかった。それよりボクはフランスに憧れていた。学生時代、アメリカ映画は見たことがない。フランス映画ばかり見ていた…。
卒業後、新聞社に入社して、まさか経済担当記者になるとは。経済…そのメッカは、そう資本主義大国アメリカ、である。ボクは、この国に来た自分の人生の悪戯に腹が立つほどだった。落ち込んだり、日本が恋しくなったりした。そんなとき、友だちがボクをビレッジに誘ってくれた。ミュージカルの切符をくれ、その人と見に行った。ホームパーティーにも誘ってくれた。いろんな話を友だちとして、気が紛れた。ある日、ボクは自分のアパートで涙が止まらなかった晩がある。
自分の中に「高慢と偏見」が潜んでいたことを発見せざるを得なかったからだ。落ち込んでいるボクを励まし、力づけてくれたのはNYの友だち。アメリカ人だ。ボクは彼等を出逢う前から嫌いだ、と言ってきた。そんな自分が恥ずかしかった…。
ボクはあの記者生活で、学生時代に学べなかったものを学んだ。「自由と愛」である。アメリカの人々の底辺に流れている生活感でもあることをボクは思い知らされた。

松井選手が「裏切り者と言われるかもしれませんが、ヤンキースに入団します」と宣言した言葉にボクは、あの頃の自分の「夢」と彼の「夢」が重なった気がした…。松井選手がニューヨークで生活するのかぁ…という親近感すら沸いたのである。そして、同時に「夢」を叶えて欲しい! との応援さえしたくなってきたのだ。あの記者会見でおそらく、松井選手はもう二度と日本で野球をすることがないなッ、とも感じた。アメリカ、それもニューヨークで生活するとなれば…きっと素晴らしい仲間たちと出逢ってしまうだろうから、と。ボクがそうだったように…。否応なしに英語で話さざるを得なくなる。始めは、仲間たちに笑われる。でも、中には彼の英語をかばってくれる人もいる。始めのうちは失敗するだろう、彼は。日本人を見かけると話しかけたくなることだろう…。日本料理が恋しくなるだろう…。地下鉄に迷わずに乗れるか? FAIRWAYで買い物出来るかな? などなど、自分がしでかした失敗の数々を松井選手のNY生活とダブらせてしまった…。それほど、親近感が沸いたのである。

で、忘れることはない。松井選手がヤンキースタジアムに初めて立った日のことを。
打った打球はライトスタンド上段まで飛んでいった。満塁ホームラン!
このブログのヘッダーに使っている松井選手の写真は、その時の瞬間の映像である。
「東洋から来た日本人ルーキーが、ヤンキース100年の歴史を塗り替えた瞬間」でもある。
これをボクは、「美」と呼びたい。
ボクが初めてスポーツの世界で、音楽や演劇と同類の感動をおこさせてくれた人、それが
「松井秀喜選手」
です。

ニューヨークという土地柄とヤンキースという球団。派手で元気いっぱい。なんでもあり、だ。
自由が歩く街であり、ポケットに5ドルしかなくても(失礼! せめて10ドルはあった方がいいかも…あちこち行くんであれば…)威張って歩ける(はず)。その中に、どこか静けさを感じる松井秀喜選手がいる。このハーモニーが、この組み合わせが、ボクには愉快でたまらない。ボーイソプラノはジータ選手にお任せしましょうよ。ついでに、オナゴたちも。松井選手はバリトン担当だ。しっかりと底からハーモニーを支える。プロ好みのサウンズを創ってくれる選手。アンサンブルの幅が広がる。

この原稿を書いている途中、話題の「松坂投手」がボストンレッドソックスと交渉することが決まった、というニュースが飛び込んできた。で、ボクは想像する。
きっと日本は今以上に、大リーグに関心が集まるだろう、と。そして、ブログの世界にも「松坂投手」を応援する個人のブログが氾濫するだろうと…。なんと、素敵な現象ではないか。

ニューヨークとボストン。紺と赤。音楽の街と学業の街。個性派と勤勉派。激しさと穏やかさ。そして、「松井秀喜選手と松坂大輔投手」の人生。どちらも目が離せなくなってきた。
いずれにせよ、来季の大リーグは井川投手の行き先も含めて、ここ日本でも今季以上の「熱」が高まることはもう間違えない。松坂投手もまた、ボクに「夢」を見せてくれる投手になることでしょう。果たして、ボストンに移籍が決定するのかどうかはまだはっきりしないけれど、どうやら松坂投手は来季大リーグのマウンドに立つことだけは、はっきりした。

日本の野球選手たちが太平洋を渡る、それぞれが「夢」を抱いて。その「夢」がボクたち野球ファンの心まで、一緒になって太平洋を渡らせる。「夢」が、「夢たち」に膨らんでいく…。

そんな「夢」を感じさせてくれるものすべてを「美しさ」、と、ボクは呼びたいのですよ。
現実的な「夢」、それが存在することをボクに教えてくれた人。勝負の世界に、ドラマがあることを教えてくれた人。太陽の下、大地に「夢」が置かれていることをボクに教えてくれた人。
その人の名を、
「松井秀喜選手」
と言います…。
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…NY152…
by mlb5533 | 2006-11-15 16:18 | 第三章

「チーム」の美しさ

一昨日だった…

仕事先からこの部屋に戻ってきたのは、夜9時頃。予定した時間より早く戻ってきた…。
堅苦しいスーツから柔らかいスエットに着替え、コーヒーを入れていたらベルが鳴った。
誰か来たようだ。誰だろう…。

a0094890_2384829.gifホテルマンのエイジ君とエンジニアのカッパ君たち10数人が食事を持ってきた。みんなで夕食を食べようという企画だ。土曜日だったのだが、それぞれ仕事があり、丁度みんなの「遅い夕食時間」がうまく重なったようだ。ボクは、セントルイスの試合結果が気になっていたから、持ち込まれたご馳走を食べながら、みんなでこの試合を見ようということになった…。

カッパ君は、昔から「田口選手」のファンで、「見ましょうよ、試合を」とワクワクした顔で言う。どうやら、カッパ君はこの段階では、まだ試合結果を聞かされていなかったようだ。むろん、ボクも、である。ここにいる仲間たちの中には、この日の試合結果を知っている人もいたが、

「結果は言うな!」

の、合い言葉で録画を見ることになった。

すると、「ハイ、これ…」そう言ってカヨちゃんがDVDを差し出した。このアパートから徒歩3分の距離に住むトオル君の奥さん。トオル君は、東大出身の会計士でボクと出逢った頃は堅物だったが、みんなとかかわっていくうちに、その性格は軟化し、ボクたちの友だちであるカヨちゃんと結婚した。
そのトオル君が今日の試合をDVDに焼き込んでおいてくれた。それをカヨちゃんが持参してくれた。
「あっあ~~」
カッパ君が奇声ををあげた! 「うるさい! では、いくぞぉ!! 結果は言うな!」

すでに夜10時を過ぎているのに、部屋の雰囲気はすっかりスタジアム。
とくに田口選手が打席に立つと、やかましい…。第2打席でセンターに抜けるヒットを打ったときは、カッパ君は気絶でもするのか、と思うほど両手を握りめたまま、Freezeしていた。

a0094890_2392255.gif田口選手が8番左翼で先発したカージナルスは、1点を追う四回だった。モリーナ捕手、田口選手の連続安打で一死一、二塁とした。続くウィーバーの送りバントを処理しようとした投手が三塁へ悪送球し、これを同点とした。さらに、続く一死二、三塁で、エクスタイン選手の内野ゴロの間に田口選手がホームを踏み、勝ち越し。七回にも1点を加え、継投でタイガースの追撃を抑えて、4-2で競り勝った。

シリーズ最優秀選手(MVP)にはエクスタイン選手が選ばれた。

明日も仕事で早く起きなければならないが、そんなことは忘れて結局、試合後のインタビューまで録画されてた全部を見てしまった…。


誰でもそうだが、人は勝ちゲームに身を置きたいのだ。勝つ-うまくいった…試合に身を置き、あたかも自分の人生がそうであるように…。
田口選手は、そんな意味でもサラリーマンたちの「ヒーロー」になった。田口選手を賞賛する記事のタイトルは「忍耐」「我慢」「下積み」「報われた勝利」などの文字が目立つ。確かに、そうだ。
このあたりの彼のドラマが、大勢のサラリーマンたちの人生に共感を得た要因でもあろう。日頃、スター選手の影に隠れて、メディアの相手にもされなかったエクスタイン選手が今シーズンのワールドシリーズでは、MVPを獲得している。素敵な物語だと思う…。

ベースボールの魅力は? と、人に訊かれたらボクはこう答える。
「チームプレーだ」
と。ともに勝つ…みんながうまくいった物語、それがベースボールだ、と…。


帰りがけに、エイジ君が「ハイ これ」そう言ってボクにお土産をくれた。
開けてみると、それは来年の「Yankees Calendar」だ。
2007年8月に松井選手がいた。堂々として、打席に立つ松井選手がいる。
ボクの「夢」がここに映し出されていた…。
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…NY152…
by mlb5533 | 2006-10-30 12:00 | 第三章

リーグ優勝に王手をかけたのは、セントルイスカーディナルスだった!
あのメッツ打線を相手に…
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あの破壊力№1を誇るメッツ打線に打ち勝った! あのメッツ打線に、だ…。

さあ、みんなぁ~いそがしくなったぞぉ~。
ニューヨークへ行って、行って!
全世界のベースボールファンたちよ、ニューヨークへ行こう!

「シンジラレナ~~イ」

日本ハムヒルマン監督だったら、こう言うだろう。カーディナルスの打線は、ねばり強い。
プホールス選手が覚醒しちゃったのだ!
このリーグ優勝決定シリーズでは第4戦まで本塁打はもちろん打点すらゼロだったのに…。


a0094890_19171927.gif相手の主砲を目覚めさせてしまったのは、メッツの大黒柱グラビン投手だった。この「10月」は、16イニング無失点だった彼が…。精密機械が壊れたように、プホールス選手に打たれた後は、目を覆いたくなるようなごくごく平凡な投手に…。
メッツ打線は完敗だ。先発ウィーバー投手の投球術に完全に、してやられた恰好。
バレンティン選手の2塁打で、2点取っただけ。これでは、メッツ打線はつながらない。

さあ、明日はニューヨークで試合がある。

セントルイスが決めるのか、
それともメッツが逆王手をとるか。

より多く、打ったチームが「勝ち」を獲る…
より多く、打たせなかった投手が「勝ち」を獲る…
この矛盾が世界のベースボールファンを熱狂させてくれる。

もっとも、たった1本のホームランだけで「勝ち」を獲ることがあるのが、このゲーム。
「Amazingの物語」
が尽きない、それがベースボールの物語。

(写真はYahoo!sportsより)
…NY152…
by mlb5533 | 2006-10-18 15:18 | 第三章

NHKBSの録画中継を見る余裕などなく、PCをオン! サイトが立ち上がるまでがもどかしい…。

立ち上がるまでの時間、いつものようにFAIRWAYで購入したフレーバーコーヒーをおとす。出来上がるまで、冷たい水で洗顔だ。冷たい水がボクの意識を覚醒させる。タオルで顔を拭いて、NYYのマグにフレッシュなコーヒーを注ぎ、PCの前に座る。
さあ、一番気になるサイトは…。

NYY3-4DET

僅か、1点差で勝敗が分かれた。慌てる。気になるから、ボックススコアにアクセスして、自分なりに流れを読む。
松井選手は4打数3安打、1得点を記録していた。
この得点は? 記録を追いかける…。4回裏、1番打者デーモン選手の3ランに繋げたんだ! と知ると、なんだか誇らしい気になってきた。
しかし、NYYの得点は「3点」のみ。このデーモン選手の3ランで、その後の追加点がなかった。

主軸は? 3番アブレイユ選手1安打 4番シェフィールド選手2三振 5番ジョンビ選手2三振 6番A・ロッド選手3三振… これではっきりする。デトロイトの投手がスゴイってことだった。

そのスゴイ投手陣を相手に、3安打した松井選手の踏ん張りが美しくもまた、心痛い。
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ベースボールとはなんだったのか? その原点をボクに教えてくれた試合だった、と思った。
ベースボールは点取り合戦。要は、ルールに沿って「得点」を多く獲ったチームが勝つ。単純な話だ。打者たちは点を取りに行く。投手は点を与えない。この矛盾がベースボールの醍醐味だった。

チーム内でひとり、気を吐いても、チームが勝利にはつながらない。それが、ベースボール。

確かに、ボックススコアだけ見れば、4-3の松井選手が大活躍してくれたことはうれしいが、松井選手だけ気を吐いても、他が沈黙したら…。
ボクが望むNYYの試合は、松井選手が打って、そしてチームが勝つことか? いやいや、そうではない。NYYが勝った試合に松井選手が大活躍していたんだ、という物語を望んでいる。
「マツイが打ったんだからいいじゃないか!」
と言うような、マツイファンではない。
ボクは恐縮だが、そのようなマツイ信者、ではないことをここに記しておきます。

松井選手がなんのために巨人軍4番打者の看板を捨ててまで太平洋を渡ったのか? なぜ、NYYに入団したのか? 彼の「夢」の原点はなんだったか? 自分さえ活躍して、目立っていれば満足…か?

ボクは、違うと思う。
ニューヨーク5アベニューかパークアベニューか…この道を、NYYの仲間たちと凱旋パレードをしたいはずだと、ボクは思っている。青空の下、舞い散る紙吹雪を浴びたい、と…。
NYYのみんな、とともに!
その「夢」に、ボクは乗ったのだ。そして、共通の「夢」を持つ人たちがこんなに多かったことも、このブログを書いて、知りました。
今日は松井選手が豪腕バーランダー投手を打って、デーモン選手の3ランホームランに繋いだ、という物語で終わってしまった。この本塁打で一旦は逆転しているが、それまでだった。

あとは、この試合に勝利した「デトロイトの物語」を読み、そして聞くことになる…。

ボクはNYYのファンだ。正直、相手チームの「物語」を聞く気にはなれない。心が狭いと言われてもいい。今日は相手チームの勝った物語を散々聞くことになるだろうけれど、それよりボクはなぜNYYが今日の試合を落としたのか、「負けた物語」を聞きたい。そして、それを明日の試合に繋げて欲しい…。
で、して欲しくないことがある。それは、個人攻撃だ。
「アイツのせいで負けた」という論調が得意だが、そうだろうか。チームが負けた、のだ。
A・ロッド選手への厳しい論調が目立っている。確かに、記録上ではお世辞にも、それでいいですよ、なんて言えたものではない。カノー君も大変だ。シェフィールド選手も…。
でも、彼等がわかっている。彼等の「夢」をご存じだろうか? A・ロッド選手もシェフィールド選手も、ジョンビ選手、そしてカノー君も、みんな共通の「夢」を抱いて自分の持ち分をはっきしている、ということを。

個人攻撃は「夢」を疑っていることになる。
ただ、イライラはしますよ。或いは「あ~~、そこでエラーすんのかぁ」「もうぉ~」「三振! なんで打てねぇの」とその場その場で罵声は出ます。それをしたいのです、ボクは。でも、したくない、試合後に個人を責めるのは…。

ベースボールの不思議さは、「明日また試合がある」「来季へ」という言葉があることだ。
一日の試合結果はそれまでだが、今日の続きがまだ残っている。
そう、「希望」があるって言うことだ。なんだか、ベースボールって人生みたいだ。間違えても、次には訂正できる。「希望」がある、から。
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そんな「希望」を見せてくれる監督のことを、きっと名監督というのだろう。
NYYのトーリ監督とDETのリーランド監督はともにキァッチァーだった。2003年、トーリ監督はリーランド監督にワールドシリーズで敗れている。NYYのポサーダ捕手とDETのI・ロドリゲス捕手は大リーグを代表する名捕手の現役だ。2003年、ポサーダ捕手はI・ロドリゲス捕手にワールドシリーズで敗れた…。NYYとDETの「10月決戦」の「物語」は、完全な「捕手対決」といえる。
音楽だと「ソナタ形式」ってことになる…。
そして、今日。ポサーダ捕手が打席に立ったとき、豪腕バーランダー投手の投げる球を粘りに粘っている。3打席で、30球以上投げさせている。そして、2つの四球を獲った。これもまた、捕手的チームプレーに思われた。松井選手が安打して1塁へ、ポサーダ捕手が粘って四球。一塁、二塁になったところでデーモン選手の本塁打。3ランは「チーム」で創ったといえる。
さらにまた、ポサーダ捕手は好打者でもあるI・ロドリゲス捕手に対して、いままで8打数2奪三振とまだ1本たりともヒットを許してはいない。そして本人ポサーダ捕手は、今日までの2試合で、6打数3安打。2四球を加えると出塁率は.625と絶好調だ。

NYYは、2003年の時のように同じ過ちを繰り返すのか、それとも「形式」を無視できる試合運びが出来るのか。

今日の試合で、その「形式」に異変を起こした。それをやったのが、NYYトーリ監督だ。
ブルーニー投手の起用である。
9回表4-3、1点のビハインド。攻撃は9回裏しかない。1点たりともDETに加点させるわけにはいかないという緊張した場面だった。その場面で起用したのが、ブルーニー投手。まだ24歳で、NYYのメンバーから見れば新人だ。その投手をトーリ監督は起用したのである。ブルーニー投手は監督の期待通り、2奪三振の好投で締めくくって、9回裏に望みを繋げてくれた。

ブルーニー投手。2004年にアリゾナダイヤモンドバックスで大リーグデビュー。今季NYYに移籍した。19ゲームに登板して、防御率0.87! こんなにスゴイ投手を温存していた…。トーリ監督のマジックだ。おそらく、DETではブルーニー投手のデータはさほどあるまい。そして、NYYファンでさえブルーニー投手に馴染みはなかったろう。今日、見事な投球結果ではないか。
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明日も試合がある。
打って勝つか、守って勝つか…この矛盾したゲーム「ベースボール」に、ボクはNYYの打線が「打って勝つ」を選びます。そんな「夢」を見させてください。

…NY152…
by mlb5533 | 2006-10-06 17:55 | 第三章

さあ、「熱い10月」の開始です。

いま全米各地では、共通の「あの夢」を抱いた男たち200人が集まっています…。
全員、埃ひとつない真っ新なユニフォームに自分の誇りを現し、ひとりひとり、思い思いの表情で…。

個人は祖国も違い、信仰する神も違い、家庭がある者もまだない者も、それぞれの人生観が違っていても、いまここだけは目的をひとつにして集まり、チームとなった。
「団体の行動」という「個人の力」では到底かなわぬ「パワー」を蓄えて、わずかひとつしかない「環光」を目指して、この「地上」で、正真正銘の男たちのドラマをボクたちに見せつけてくれる。年に一度しか見られない緊迫した透明感がボクには眩しい…。
恐れと不安がやがて解けて、変わりに、期待と希望でこの身が大きく膨らんでいく。

果たして、今季2006年「MLB舞台」に立った200人の選手たちは、ボクにどんなドラマを用意してくれたのか…。

この「10月の舞台」見たさに、ボクはヤンキースを追いかけた。

昨年、松井選手が最後の打者だった…。ボクにとって、あれ以上の悔しさはない。学生時代にもなく、その後もなかった。ボクの人生で初めて味わった屈辱感だった。1塁まで走った松井選手の姿に、あの瞬間、体が冷えて大きなため息がボクの肩を落とした…。

…そして。
あれから街路樹の葉々が茶色に染まって風に落ち、冬が来て、また桜が咲いた。半年の時間がボク人生を横切った。

信じていたとおりになった。松井選手はまた開幕4打数4安打、3ランホームランまで打ち込んでの大活躍だった。ヤンキースタジアムの左翼に彼はいる、いつものように…。しかし、5月。あのことが起きた…。ボクはほかにすることもなく、仕事に戻った。仕事だけになった。気になって職場のPCで隠れるようにしてサイトを読む。
「夢」を抱いた自分が悔しくなった。6月…7月…8月と、時が流れるほどに「夢」がしぼんでいった。

あきらめかけた「夢」なのに、9月だった。松井選手がいる! 帰ってきた、あんなことがあったのに。
4打数4安打…。観衆の大拍手が響き渡る。
もぉ~~、人の気も知らないで! 松井選手、アンタねぇ~~、まったくぅ、もう。骨が折れたんじゃなくて、骨が休んでただけでしょ! もぉ。4の4だって、さッ! 打ちすぎ打ちすぎ、明日にとって置きなさいませ、よぉ~~。
1シーズン開幕を二度やった選手は、大リーグでは松井選手が史上初だろう。
うれしいくせに、カッカとまたこころの火種が燃えてくる…。

「復活 松井選手」

松井選手の「夢」はボクの「夢」でもある…。
きっとこの「夢」は、ベースボールを愛する全世界の人たちの共通の「夢」に違いない…。

その中でボクが自分で選んだのは「松井選手の夢」だ。
だから選んだ責任が生まれ、実感し、当然ボク自身の「夢」になった…。

さあ、行こう! ヤンキースよ! 松井選手よ!
「環光」を目指して! 力の限り、思う存分「10月」を戦ってください。
太平洋を越えた反対側の国から、デカイ声出して応援していますから。

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日本時間10月4日。
この日、ここにヤンキースがいることを当然のようには見てはいけないとボクは思った。というのも、今シーズンは、成績こそ97勝とダントツの勝ち数ですがここまでに至るヤンキースは例年になく至難が続いたシーズンでした。
開幕間もない5月には松井選手のあのことがあり、シェフィールド選手の肩が故障したり、期待のカノー選手もまた故障でチームから離れていました。ジョンビ選手もまた故障を抱えたままの出場と休養が繰り返し続きました。そのうえ、A・ロッド選手の不調はメディアの攻撃にあって、いつもの笑顔がベンチでは見られなくなったものでした。挙げ句の果て、チーム間でのゴタゴタをまるでゴシップ扱いもされてきました…。
投手陣は不安定が続きました。結果論で言えば19勝の王建民投手でしたが、もし、彼の成長とがんばりがなかったとしたら…と、想像すると背筋に寒気が走るほどです。
様々な困難や雑音が絶えなかった今シーズン。

一方では、故障者の穴埋めでシーズン途中にフィリーズからライドル投手(今季12勝10敗)にアブレイユ選手、そして新人カブレラ選手の活躍が光ります。彼らの大活躍があったからこそ、夏場を乗り切ることが出来ました。

こうして我がヤンキースの選手たちは、この日10月3日、YankeeStadiumに25人の選手が勢揃いしました。

さあ、いよいよプレーオフ。

米国国歌がいま全米各地のグランドで響き渡っています…。
東はニューヨークで、西はオークランドで、サンディエゴで。その後はロサンゼルスで、セントルイスで、ミネソタで、そしてデトロイトの各都市で米国国歌が流れることになります。

4月からの半年間の162試合。それに勝ち残ったのチームは、
『ナショナルリーグ』
ニューヨークメッツ
サンディエゴパドレス
セントルイスカーディナルス
ロサンゼルスドジャース

『アメリカンリーグ』
ニューヨークヤンキース
ミネソタツインズ
オークランドアスレチックス
デトロイトタイガース

以上8チーム。200人の男たちです。この中に、ヤンキースの松井選手がいる。

プレーオフ第1戦の結果は、
NYY8-4DET
勝利投手 王建民(1勝)

a0094890_18574982.gifジータ選手がもの凄い。5の5、2塁打2本、本塁打1本!
今日の試合はジータ選手の活躍で勝ちが決まった。
ジョンビ選手の本塁打はジータ選手の活躍の陰に霞んでしまった。

さて、もうひとつのNLプレーオフ。
OAK3-2MIN

オークランドの1勝でした。
勝利投手はジト投手(1勝)
サンタナ投手は負けてしまいました。

松井選手は音無しでしたが、きっと明日の「ドラマ」にと、取ってあるのでしょう。

(コラージュは筆者/MLBサイトより)
…NY152…
by mlb5533 | 2006-10-04 20:44 | 第三章

ニューヨークヤンキースの相手はデトロイトタイガース。
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ワイルドカードで10月進出が決まったとは言え、ミネソタツインズと最終戦の試合までもつれ込んでの結果でした。両チームとも、「10月進出」はシカゴホワイトソックスが離脱してから、早々と決まった。成績は95勝67敗 勝率.586。西地区優勝チームのオークランドアスレチック93勝69敗 勝率.574よりも上を行く成績です。

今季、NYYとDETとの対戦は7試合ありましたが、勝敗の結果はNYY5-2DETです。
5勝のうち、R・ジョンソン投手が2勝を挙げています。ムッシーナ投手1勝、王建民投手1勝でした。今季の対戦成績だけ見れば、NYYの有利、と思われます。しかし、対戦したのは5月末の4試合と8月末の3試合。5月は5連勝、4連勝の快進撃を続けて、28戦18勝と好調の月でした。
目立って派手だった試合が5/30でしたね。2回4点を取り、3回には追加点1で早々と試合を決定したかのように見えましたが、3回裏I・ロドリゲス捕手のホームランから始まったデトロイトの反撃は8回に遂に6-6と追いつき、延長11回NYYの連打で一気に5追加点でようやくデトロイトの反撃を振り切りました。その時の勝利投手はリベラ投手でしたが、ここまで5人の投手の継投でした。
もし、打線が爆発していなかったら、あの凄まじい試合にはならなかったことでしょう…。

DETのチーム打撃は、
今季.274 安打数1548 本塁打203 得点圏打率.329 四死球430

NYYは、
今季.285 安打数1608 本塁打210 得点圏打率.363 四死球649

この通り打撃成績だけ比べてみれば一目瞭然、NYYがDETを圧倒しています…が、しかし、です。
投手部門はとなると、話が違ってきます。では、早速比べてみましょう。

DETの投手力は、
防御率3.85 奪三振1003 与四死球489

NYY
防御率4.43 奪三振1019 与四死球496

投手力はDETが上回っています…。
打撃が爆発するかNYY、それとも細かい野球に徹してチャンスを生かすかDETと言うことになりそうですが、ボクはその数字上の見方よりも、DETにいるひとりの選手がとてもとても気になっているのです。誰だと思いますか?

皆様、2003年のワールドシリーズをまさかお忘れとは思いませんが…。そうです、松井選手が初めて太平洋を渡った年です。この年、NYYはリーグ優勝して、いよいよワールドシリーズに。対戦相手は、フロリダマーリンズでしたね。あの若き選手たち…。
その中にいたのが、いまDETで活躍しているI・ロドリゲス捕手! 2003年、ボクはヤンキースの敗因はロドリゲス捕手の配球のうまさだった、と今でも記憶に残っています。
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I・ロドリゲス捕手。1971年プエルトリコ出身、36歳です。
1991年から2006年の16年間、7745打数2354安打 通算打率.304 本塁打277 
得点圏打率.342 の強打者です。
ドラフト外でテキサスレンジャーズに所属したのが1991年。2002年までの12年間TEX投手陣の配球をした正捕手です。A・ロッド選手ともチームメイトでした。
2003年の1シーズンだけ、フロリダに所属。その年に「ワールドチャンピオン」になっていますが、翌04年からデトロイトに移籍。そして、06年にはチームが地区優勝です。

ボクは今度のプレーオフ、デトロイト戦は、
NYYの打撃力とDETの投手力…という見方が大方でしょうが、そうではなくて…
「NYYの打撃力対I・ロドリゲス捕手!」 という見方をボクはさせてもらいます。
I・ロドリゲス捕手のデータ配球をNYY選手たちは、かいくぐれるかどうか。松井選手には当然徹底した外角の配球から、あの03年の時のように、突然内角ぎりぎりのスライダーを投げさせてくるとボクは予想しています。それを松井選手は今度こそ打ち返して下さい。高々と、大空めがけて、白球の見えなくなるほど遠くまで…。

おそらくI・ロドリゲス捕手は、A・ロッド選手を手玉に取ってくるでしょう。低い配球をしてカウントを整えて、そして外に大きく逃げる緩いボール球で三振を取りに来る…。I・ロドリゲス捕手は、必死になって自分の投手たちに「Keep going !」と怒鳴り散らしながら、投手たち全員にパワーを送っていくことでしょう…そう、あの時のように…。

a0094890_18543541.gifNYY選手たち全員に告ぐ!
相手は唯ひとり、I・ロドリゲス捕手です!


大リーグを代表する名捕手「I・ロドリゲス捕手」に勝ってみよ! 

2003年の雪辱をこの試合にぶつけてみようじゃないか! 






…NY152…
by mlb5533 | 2006-10-03 06:54 | 第三章

「Keep going!」

今日までのTBとの4連戦は、ずいぶん大味でしたね。
勝敗の行方は大量点で決着しています。4試合の両チームの得点は、
TB21-24NYY
本塁打も両軍で12本が飛び出しました。TBが5本、NYYは7本でした。

                                                 8号3ラン!
a0094890_19274666.gif残念でしたが、ボクはこの4連戦の中継を全試合は見られませんでした。なので、試合の状況はBS1「MLBハイライト」で様子を見るしかありません。その他の細かい情報は「オガチャン」と「ユキコンさん」たちのブログを見て入手です。最近のオガチャンの「辛口記事」にもあるけれど、消化試合的にはなってほしくないですね。記録に挑戦している姿を最後の最後までボクたちに見せ続けてもらいたいものです…

想い出すのは今季開幕時の頃…。
松井選手には、今季ボクなりの「夢の宿題」を与えたものでした。まさかあんなことになってしまうなんて、開幕直前には考えもしなかったことだけど…。それでも松井選手は9月に復活できました。
そこで記録上のことですが、今季残された試合数はわずか6試合ですが、それでも打率を「.310」以上にとどけば、03年から06年の4シーズンの打撃アベレージが「.300」になります。ボクはホームランふた桁よりも、「.300打者」でいてほしいな、って思っています。そして、あと8本ヒットすれば松井選手は今季までに600本安打に到達するのです。まあ、イチロー選手の安打数とは比較になりませんが、それでも6ヶ月間のシーズンの中で4ヶ月間のブランクを思えば、600本安打出来たら、大合唱と大拍手を贈っていいとボクは思っていますが、皆様は?

明日からヤンキースタジアムに戻ってBALとTORを相手に、3連戦づつ。6連戦で今季NYYはすべての試合日程を終えますが、もし、松井選手がこの6連戦にすべて出場したとして、一試合4打数としたら、24打数があたえられます。で、この打数で10本安打したとしたら、今季182打数57安打となり、.313で今季を終了です。4シーズン通算「.300打者」なのです…。
まあ、ファンとは余計なことを言い過ぎますね。こんなところで欲張っては、松井選手の努力に対して無礼だとわかってはいるのですが、ね…。個人記録もボクには気になっています。

a0094890_19273120.gifさて。
シーズンが大詰めを迎えています。

大リーグファンなら、この時期誰もが気になっているのが「熱い10月!」でしょう。ボクもそのひとりです。それにしても、今季は例年になく「熱い」ですねぇ。26日だというのに、未だにプレーオフ進出のチームが出揃っていません。

本日の試合結果から、去年のワールドチャンピオンシカゴホワイトソックスがプレーオフ進出が出来なくなりました。ALはこれによって、中地区のデトロイトとミネソタの2チームが「10月決戦」進出が決まりそうです。
東地区はヤンキース、西地区はオークランドで決定的でしょうが…。対戦の組み合わせが気になりますね。



一方、NLはNYMが決まっているだけでまだ各地区での優勝は決まっていません…。あと6試合。大変な熱戦が続いています。
その中でも西地区がモノ凄い試合を展開しています。

ドジャース、です。
24日もガルシアパーラ選手が9回裏の土壇場でサヨナラ満塁ホームランで逆転勝ちしています。

a0094890_19271337.gifガルシアパーラ選手とはいえば、想い出すのは2004年です…。そう、ボストンレッドソックスが86年ぶりにワールドシリーズを制覇した年です。
大リーグ入団以来1996年から9年間、ボストンのショートストップ一筋だった名選手がこの年のシーズン途中から、シカゴカブスへ移籍。昨年まで同チームにいましたが、出場試合はわずか62。
そして、今年1塁手としてドジャースへ。現在、打率.300です。118試合に出場して、90打点を上げています。ここにも、復活した名選手がいるのです。
ドジャースは、ボクは米国大リーグのチームの中でも、異色のチーム、という印象があります。
音楽なら「混声合唱団」とでも言いますか…選手たちのお国柄と生活文化が大変に違っているのに、仲のいい選手の集まり、というのがボクの印象です。確か、8カ国以上の選手が集まっているチームではなかったでしょうか。ドジャースはまた、1980年代、ヤンキースが「冬の時代」に対して「黄金の時代」だったという印象もあります。名門チームであることは間違えないのです。

そして、あの野茂英雄投手の「ふるさと」という印象も。野茂英雄投手を記事にする日がきっと来るでしょうが、それは松井選手の記事に匹敵する分量になるので、大仕事です…。

さて、そのドジャースに今年から36歳の新人が太平洋を越えて日本からやってきました。
そうです、斎藤隆投手です。

                   21セーブ!球団新人セーブ記録タイ
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24日に、ガルシアパーラ選手が土壇場で満塁本塁打を打って、斎藤投手に「1勝」をプレゼントしていますが、実はこのドラマと同じことを開幕間もない4月24日にも!
あの日、1-1で迎えた8回裏。斎藤投手が登板しましたがホームランを打たれて1-2に。しかし、9回表、ガルシアパーラ選手がここで満塁本塁打で逆転して、斎藤投手に「1勝」を贈っています。
以下のアドレスは、
「斎藤隆のChallenge Blog」です。本人が書いています。感動もの、ですよ。斎藤投手に、直にコメントも出来るのがうれしいですよ。是非是非ご一読のほどを。

http://sports.yoshimoto.co.jp/t_saito/
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今日はいろいろと調べ物をしたり、音楽を聴いたり、映画を見たりして中断しつつ書いていたため、こんな時間なっちゃっいました…。あと、3時間もしたらヤンキースタジアムの中継です。

大リーグで活躍する男たちの「夢物語」は、限りなく広がっています…
さあ、松井選手。今日、久々にヤンキースタジアムのフィールドへ!
Keep going!

(コラージュは筆者制作/Yahoo!sportsサイトより)
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by mlb5533 | 2006-09-27 05:15 | 第三章

心残りのホームラン

a0094890_19312973.gif6号ソロ!

ヤンキースタジアムの右翼3階席まで飛ばして
くれた、復帰後初のホームラン。
今季、ピンストライプで身を包んだ松井選手の
初の本塁打です!
5月7日、テキサス戦で打った5号は、トーリ監督
1000勝に花を添えてくれましたが、あれ以来の久々の本塁打でした…。

1点ビハインドの2回裏に飛び出したこのホームグランドに観衆は総立ち。拍手の嵐にベンチから抜け出し、ファンたちに応えた松井選手でした。


昨日の無安打を帳消しにする納得のホームランは、大リーグ通算76本目。
日米通算では408本になりました。安打数もこれで通算581安打ですから、日米通算2000安打にあと29本に迫ってきました。

明日からのボストンレッドソックス4連戦では、いずれにせよ今季の東地区は「決着」が着くでしょう。
ここ日本では、幸いな3連休。日本にいるすべてのヤンキースファンは、おそらく3日間存分にテレビ観戦を楽しむことでしょうね…
なのに、なぜボクだけが…この大切な試合中だというのに、地方出張になっちゃったのでしょうかぁ! しかも、そのホテルにはBS放送は入っていない… あ~~~あッ。
このアパートのDVDレコーダーをセットして録画を見るしかないのですよ。なんという、不運… なんという、神様のいたずらか…

まあ、帰ってくるのは17日の夜。ということは、18日の中継だけは生で見られます。
それまで、皆様、ボクのブンまでテレビの前でヤンキース並びにカノー君、バーニー選手にジータ選手…そして、松井選手に絶大なるご声援を!

では、ボク…ひとり寂しく、心残りのまま出張に行って参ります、です。

…NY152…
by mlb5533 | 2006-09-26 02:43 | 第三章

NYY 東地区「優勝」

速報!
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a0094890_23175446.gifヤンキースの東地区での優勝が決まった。
本日、トロントでの試合は、

NYY2-3TRO

だったが、ボストンレッドソックスがミネソタに
BOS2-8MIN

と、破れたためマジックナンバーが消えて、優勝が決まったもの。

尚、松井選手の今日の打撃成績は3-0だった。


詳しくは、後ほど。
(写真はYahoo!sportsサイトより)



…NY152…
by mlb5533 | 2006-09-21 14:12 | 第三章