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「Wild Card Standings」

9月に入った。

いつものことだが…
この時期になってくると、やっぱり気になってくるのが「Wild Card Standings」(ワイルドカード順位表)だ。

今季のAmerican League(以後ALと書く)は、中地区のデトロイトがシーズン当初から順調に勝ち数を増やして1位の座から降りることがなかった。2位になっていたシカゴホワイトソックスの奮闘ぶりが、AL戦をボクには面白くさせてくれた。しかし、いま、昨年同様またしてもミネソタツインズが急上昇してきた。というより、シカゴの負け数が増えてきた。
現在、ALの中地区はミネソタがシカゴを0.5ゲーム差で上に立っている…。

しかし、だ。ボストンは今日、バリテック捕手が戻ってきて、ペナ選手の劇的な本塁打で対シカゴにサヨナラ勝ちをしたものの最近の10試合では3勝7敗と元気がない状態が続く。「Wild Card Standings」でも、3位とはいえ、2位シカゴに6ゲームの大差をつけられてしまった。

MLBサイトでは、NYYにマジックが記入された。20、という数だった。現在はその数字が「17」になっている。西地区のオークランドアスレチックは「19」だが、中地区のデトロイトにはまだその数字が記入されていない。シカゴがどう追い上げてくるか、ミネソタが昨年の失速を忘れて猛追出来るか…中地区が今、面白くなっている。


さて、一方のNational League(以後NLと書く)は、試合が面白くなってきた。
いろいろな記録が期待できそうだからだ。
東地区の優勝はNYMで決まりだ。優勝マジックによると、あと11。2位のフィラデルフィアフィリーズとのゲーム差は15ゲーム。優勝は時間差だけになったが、フィリーズは我がNYYファンにとってはある意味「恩人のチーム」でもある。有力選手を多数移籍してくれたからだ。
そのフィリーズの大砲が面白くなってきたのだ。本日、ライヤン・ハワード選手が53号の本塁打を打っている。打点も134にのばした。目下、NLの2冠王だ。2004年にデビューして、今季は3シーズン目、27歳の若手選手である。昨年までのハワード選手から、今季これほどの活躍をすると予想できたメディアはいない…いや、誰もいなかったろう。こういう「物語」が毎年ひとつやふたつ生まれるから、大リーグから目を離せないのだ。

a0094890_2322469.gifそして…NLの物語といえば、そう、この人だ。
サンフランシスコジャイアンツのボンズ選手。またしても今日3試合連続の、22号本塁打!通算730号。もの凄い! ハンク・アーロン選手の755本まで、あと25本と迫ってきた。米国のメディアから薬物問題を追求されている中で、これだけ打ってくる… 

記録の話に移れば、まず気懸かりなのはイチロー選手の200安打だが、目下184本。最近、安打数が落ちてきたとはいえ、あと16本だから、これも達成できるだろう。と、簡単に書くが、この記録ももの凄い。

毎シーズン、イチロー選手は「200本安打」を義務づけられた選手になっている。

打って当然、当たり前…と、の評価だ。3割以上の200本安打。これをこなしてしまう彼の力量は大リーガーの中の大リーガーである証だ。2007年、マリナーズとの契約が終わる。
その後、もし、イチロー選手が「マーケットに出る」意向を示したとしたら、一体どこの球団が、どんな値踏みをつけて、どんな契約内容で獲得するのだろうか…。そんなおそろしいことまで、思いめぐらしてしまう。

さて。
最後になったけれど、ボクたちの「松井選手」のことを書く。
手首のテーピングは「まだ必要だろうが」と言ってたそうだが、スタテンアイランドまで行って50スイングして6本の柵越えをした、とのニュースが入っている。途中、交通事故に巻き込まれそうになったとのヒヤリとさせる記事も届いている。6日からの試合が楽しみになってきた。

…NY152…
by mlb5533 | 2006-09-05 16:04 | 第三章

復帰はこの日?

12日!
この日、YankeeStadiumに松井選手のプレーする姿がある!
…と、予想します。なんだか、競馬記者みたいですが。

6日から2Aイースタン・リーグのプレーオフ(5回戦制)に出場する、と聞きました。
もしそうなら、この試合での松井選手の責任は重大です。
162試合の中の1試合ではありません。2Aトレントンの優勝を賭けた大切な試合だということです。

日本のメディアは、2Aトレントンの出場をあたかも松井選手の「個人的な準備段階」のような軽い表現をしていますが、これは誤りです。マイナー=ランク落ちとのニュアンスを感じて、ボクは選手達に失礼です!っていいたくなっちゃったのです、よ。

6日からの試合は、2Aリーグ全選手には、まさに「真剣勝負」です。

大きくなったカノー君の打撃フォーム
a0094890_2326297.gif今季もまた、多くの新人大リーガー達がまた活躍しています。カーディナルスのアンソニー・レイエス投手(24)、ボストンのデビット ポーリー投手やジョン・リスター投手なども注目されていますが、彼らとて、2Aからの昇格です。2Aリーグの全選手は「同じ夢」を抱いて毎試合プレーしています。

だからこそ、「リーグ優勝」はチームへの貢献と自分自身のプレーを発揮できる檜舞台です。人生を賭けて、彼らは戦います。その姿は、大リーグの選手達の「夢」とは違い、もっともっと現実的なのです。
今年の注目選手、カノー君もカブレラ選手も、昨年3Aからの昇格でした。


松井選手は、その試合に出場するのです! 松井選手はわかっています、この試合の大切さと難しさを。むしろ、松井選手の気持ちを察して、162試合の1試合、からの復帰の方が気楽だったのではないか…。 むろん、トーリ監督もマッティングリー打撃コーチも、そんなことは承知です。
失礼ながら、2Aリーグの投手を、なめているのは、他でもない日本のメディアではないでしょうか。
相手チームは本気で勝負してきます、たとえ元怪我人選手とて、です。試合に出場するということは、参加100%の体力と出場するコミットが必要です。でなければ、1Aとて出場なんて出来ません。体を試すだの、調整などはグランドの外で終わっていなければならないのです。

6日からのこのイースタン・リーグのプレーオフ。
ニュージャージーの州都トレントンでは、おそらく満員の観客になることでしょう…松井選手がどれほどの貢献をしてくれるか、を見るために。そして、観客も米国メディアもそんな観点で松井選手の試合ぶりを見つめているはずです。
日本のメディアはスポーツ記事に限らず、最近、少々、言語表現と取材不足を感じます、ボクには…。

a0094890_23261138.gifきっと松井選手にとって、この試合は自分の高校時代の純真さを想い出してのプレーになるでしょう。負けたら明日がない、という緊張感でプレーする周りの選手に混じって…。得点出来たらみんなで拍手して、汗を流して白球を追い求め、ベンチからデカイ声を張り上げて…そんな戦いぶりも、松井選手はきっと、この6日の試合から始まるはずです。


それがいいなぁ、ってボクは思いました…。

…NT152…
by mlb5533 | 2006-09-04 17:46 | 第三章

米国時間で9月1日、松井選手がヤンキースタジアムのグランドでフリー打撃をする予定、との朗報を聞きました。

もし、実現したら、各スポーツ紙はこぞって、待望、だの、夢に見た、だの、お待ちどお様、だのと…きっとこんなタイトルでめっいっぱいのロマンを掲げてデッカイ写真入りで紙面を飾るに違いない。おそらく、日本のスポーツ紙は各紙とも、トップ面での扱いになることだろう…。そして、NYの新聞もこのニュースを写真入りで記事にしてくるはずだ。

「夢に見た待望の復活 松井選手100%のパワー炸裂 10本の柵越えは本物!」
ってな、見出しが踊ることになるのだぁ。3日の朝刊を読まなくても、わかってますって!

まさしく、そのとおり!
絶対、こうなるとボクは信じて疑いません。

a0094890_9514851.gifこの日を待って待って、待ち続けていたのは、他でもないこのMasami君なのだぁ~。

あの日からもうじきの9月1日までの間、ボクの人生で、これほどの「辛抱と忍耐」の日々を体験したことがありません。ボクはいつもそうだった。都合が悪くなると、すぐに「あきらめ」てしまっていました。そして、そそくさとその場から姿を隠したものでした。

しかし、ボクは今回は違っていました。この「夢」を捨てきれなかった…。

ヤンキースの全選手が戦い終わって、さわやかな美しい笑顔たちの中に、松井選手がいる…マッティングリーがいる…トーリ監督の涙顔がある…という「夢」を、ボクは捨てたくなかったのですよ。


今日、ほんとうに久々にBSで中継を見ていました。
相手はデトロイトです。10月、このチームとの激突はされられません。
デトロイトは、それを予想してか、本気でした。一方、わがNYYったら…ちと、お遊びがすぎませんでしたでしょうか? カノー君が「珍しく」まぐれ(失礼!)みたいな、超ファインプレーを見せてくれた程度で、A・ロッド選手やバーニー選手も、そしてジョンビ選手もまた、のんびり構えている感じです。
6回、ワンチャンスで3点だけが今日の第2試合の得点。打ったヒットは、3本だけ…。
ピッツバーグから来たウィルソン選手は、外野ならどこでも守れるし、1塁手も守れるオールラウンドプレーヤーですが、ボクは遅まきながら彼をじっくり見せてもらったのは、今日が初めてでした。いい選手ですねぇ…。まいった! アブレイユ選手にファサーノ捕手などフィラデルフィアから移籍した選手も多いけれど、みんないいねぇ…。どうしましょう。

a0094890_9521380.gif第1試合では、なんとまあ、
「王建民16勝!」
ALの投手部門では、トロントのハラデイ投手とシカゴのガーランド投手と並んで、ハーラートップですぞ。どうしましょう…! いいねぇ。

ダブルヘッダーの結果は1勝1敗でしたが、明日の試合運びが気になります…
皆様、最近民放でも「大リーグ中継」してるって、ご存じでしたか? で、今日の深夜3時過ぎにTBSで中継するんだそうですよ。
国内時差ボケ覚悟で、ボク、この中継に参加してみます、ね。なにせ、気になっているジョンソン投手が投げるらしいので…。

…NY152…
by mlb5533 | 2006-08-31 19:30 | 第三章

「夢」を追いかけて

ボクの、夏が終わった―。

私事ですが、7月からこの8月25日の本番まで、台本書きと舞台演出をしていて…。
終わったとたん、26日から京都に飛んで歯の治療です。注射されて、痛かった。
また、本業に戻ります。しばらくは、音楽と舞台は棚に上げましょう…また、来年の夏まで。

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さてさて。
ヤンキースの試合は無視できません。徹夜続きで、ボォ~としても、気になっているは我がNYY。
松井選手の復活を夢見ているうちに、もうすぐ9月です。「今季はムリかもしれない…」自分の淋しい言葉が自分の心をかすめて通り抜けていきます。
各スポーツ紙や、サイトでも松井選手の日々、快復した練習ぶりが報じられてはいるけれど、まだまだいまイチ、いまニ…。かすかに「夢」を見られるのは、9月中旬以降の復活…。それも、あまり期待してはいけないようです、ね。
フリー打撃が出来て、マイナーで試合をして結果を出し、それから…ようやく…。
それに、現にいまのNYYは現在の選手力で首位を保っていますから、松井選手にムリをさせたくないと、トーリ監督は思っているようですし…。それよりも、来季、ってことなのでしょう。確かに、現実はそのとおり、ですね。快復状態が100%なら別なんでしょうが…

しかし、それにしても、ボストン。
どうしちゃったんだろう…。今日で5連敗。
シアトルに3連敗は、弱すぎ、と言われても仕方ない…。これだけ先発投手が打ち込まれ、バリテック捕手などの主力選手が故障していては…。
その結果が、ヤンキースの独走…とは。これでは、手放しで大はしゃぎが出来ません。ヤンキース大好き人間の発言としては、おかしな言い方だけど。
「仲良しの喧嘩相手」が、病気で入院した、みたいな淋しい感じがするボクなのですよ。

松井選手の負傷から始まった今シーズンの米国大リーグのペナント。NYYは松井選手の他、シェフィールド選手も…。毎年大リーグのペナントレースを熱く観戦していましたが、今季、なんとなく熱が入らないのですよ。毎年、今頃はニューヨークに行く準備もしているのに、今季はそんな気も起きません…。
シアトルの友だちにも先ほどE-mailで「9月は行けない。仕事が…」と、気のない文面で返信したばかりです。


王建民投手が15勝。これはこれで、大いにうれしい記録です。
ムッシーナ投手が13勝で足踏みしちゃっている姿に起こしているイライラ感もまた、実はNYYファンである自覚があって、うれしいのです。
新人カブレラ選手のファイトいっぱいのプレーに声援し、2塁手カノー君が例によって内野フライを平気でおっことしちゃうへたっぴなプレーに「あいつぅ~、またかようぉ」と、テレビ前で嘆くのもまた、NYYファンの自覚からして、楽しいのです。

でも…
今季は、松井選手がいなかった。
彼を見るのは、テレビ中継の番組で「手首」をいたわっている姿、でした。
チームのみんながグランドで大騒ぎをしているのに、松井選手は「入院」です…。
友だちの苦痛を見るのは、ボクは自分の人生で一番辛い。

松井選手とは、一度も会ったこともないし、話したこともありません。勝手にボクが松井選手を「友だち」と、レッテルを貼っているだけのこと。
共通したもの、それを「夢」という言葉に託して…。
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で、ボクの今季の最後の「夢」は、10月、松井選手がグランドにいることです。
果たして、トーリ監督がそれを許可してくれるかどうか… これだけ頑張って戦ってきた現在の選手を差し置いてまで、松井選手の打席を用意してくれるかどうか… 
今季、トレードマークの口髭をそり落としたマッティングリー打撃コーチは、みんなもとっくにご承知の通り、選手時代に「優勝」を経験したことがないのです。そのマッティングリーコーチに打撃指導された松井選手が10月に復活して…たった1打席でもいい、松井選手が打席に立つ姿を「夢」見ても、いいですよ、ねぇ…。そして、ふたり揃って「夢」を実現してほしい…。それをボクはこの目に映しておきたいのです、よ。

これがボクの今季最後の「夢」なのです。

東地区はすでにヤンキース優勝で決まりでしょう。後は、松井選手です…。

…NY152…
by mlb5533 | 2006-08-30 18:33 | 第三章

その後「5連勝2連敗」

今日は「数字」に、こだわってみます…。

後半戦に入って今日までの試合結果は、5連勝の後、2連敗している。
ベースボールは勝負事なので、毎回「勝ったり負けたり」しているけれど、連敗が続くといい気持ちはしない…
順位と直結するような試合は、とくにそうだ。
今日のNYYの試合は、AL東地区2位と3位の直接対決だった…

a0094890_959677.gifトロントは現在AL東地区では3位をキープしている。
ボストンが1位を確保し続けていることはボクにはさほど恐怖心はないのだ。むしろ、2004年シリーズを想わせてくれて、NYYの応援をしていながら、好敵手ボストンに対して、どことなく好意的な想いを抱いてしまう…
今季、ボクの気懸かりは、トロントの新戦力だった。
トロントのフロント陣が戦力アップに力点を置いたのは、投手、だった。本気、が伝わってきたからだ。今季、トロントは「本気だな」とその新戦力での戦い方が気になっていた。案の定、トロントは今の戦いぶりを継続し続けていたら、AL地区での優勝もけっして「夢」ではない。むしろ、あり得る。ボストンが今のまま「猛暑8月」を乗り切れるとは、誰も信じていないと思う。ボクもそのひとりだ。その危惧はNYYにも同様に…。
つまり、上位がコケるような事態になったら、トロントの首位もあり得る。で、今季はNYYもBOSも、故障者が続出している。選手たちの年齢も、トロントは上位2チームに比べて若い。この点が、気になっているのだ。
2003年のワールドシリーズを覚えていることでしょう。
NYYは、あの若きマーリンズに破れましたね。後一歩まで来ていたのに…。


ベースボールは所詮「点取りゲーム」だ。
最少得点であっても、それを守り抜いぬくか。もしくは、打ち負かすか、だ。
矛盾した本質がベースボールをおもしろくさせている…

守りのチームに徹するならば、投手力の強化が早道。
打ち負かすならば、アベレージヒッターかホームラン打者を獲得するか。
このふたつは、数値によって表現できる。
防御率、打率、本塁打数…。

ただ、数値によって表現できないことが現実に起きるのがベースボールの試合だから、おもしろくて目が離せない。

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例えば、先日のシアトル戦。雨で中断したことおよそ2時間。その11回裏、カブレラ選手がシアトルマリナーズの生え抜き投手メテオ投手が「まさか」のサヨナラホームランを打って、長い試合に決着をつけてくれた…。A・ロッド選手とかジョンビ選手が本塁打したら、「ヤッパシねっ」ってことになるけれど、若きカブレラ選手が打ったことに価値があった。

本日の試合だっておなじだ。
NYYはTORの生え抜きウェルズ選手(27歳)が、リベラ投手のカットボールを見事スタンドにたたき込んでいる。延長11回裏のサヨナラ本塁打…

a0094890_9595767.gif今日の先発投手はNYYはムッシーナ投手だった。防御率3点台のベテランエースが6回に崩れて、4点を与えて、逆転されてしまった。

数値では表現できないことが、ベースボールでは起きる…
まるで、人生のようだ、と言ったのは確か、長嶋茂雄監督だったが、ボクもそう思う。



明日、明後日のトロントとの試合結果の大切さはヤンキース全員が承知している。
ボストンを叩くこと以上にいま大切なことは、トロントに勝ち越しておかなくてはならない。負け越すようなことは禁物。
ボストンは明日からシアトルとの3連戦。本日、またしてもテキサスを破っての勝利です。


今日の試合結果から、AL東地区の順位とゲーム差は以下のとおり。
1位 ボストン 58勝36敗 勝率.617
2位 NYY 55勝38敗 勝率.591  2.5差
3位 トロント  53勝42敗 勝率.558  5.5差



a0094890_1001488.gifまた、中地区の首位攻防戦の結果はデトロイトがCWSに2連勝しています。
ボストンも強いけれど、デトロイトは今季ほんとに強い。
CWSがここに来て、もたつき始めています…
1位 デトロイト 64勝31敗 勝率.674
2位 CWS   58勝36敗 勝率.617



さて、皆様。この数値をどう読みますか?
いま、まだ7月ですが…
熱くなってきたと感じませんか?


…NY152…
by mlb5533 | 2006-07-21 13:31 | 第三章

ニューヨーク 夏盛り

真っ青に高々と広がっている夏の空になるまでには、まだ先になりそうだ。
ここ東京は、今日も梅雨空のまま。不明確な天候が長く続いている。昨日、職場の仲間が通勤途中の電車に、雨傘を忘れた、と嘆いていた。雨が降るのか、降らないのか…それにしても、街に風は少なく、蒸し暑い。

シアトルの友だちからE-mailがあった。
「郊外に出ると、遠くの山々がよく見えますよ」
太平洋を越えた大国はすでに、夏模様か。

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NYの夏… ボクはセントラルパークを歩いたものだった。5番を上がって、東側72thあたりから入って、坂道を下ると四角い池が現れる。ここでベンチを見つけて、腰掛ける。
浮かんでいる模型ヨットを見ているだけでも、時間の経つのを忘れる…

初めての赴任の頃、パークを横切って西側までのんびりと歩いたことがあった。
そのまま北に向かって歩く。75,79,82,84…あたりで左に折れる。ブロードウェイに出ようという訳だ。Amsterdamの84thを越えようとしたら、映画「You've got mail」のロケ地になった「カフェラロ」を見つけた…

ブロードウェイをさらに北に上がって、91th。
ここを左に折れると、豪華なアパートが立ち並ぶ静かな住宅街が現れる。そのまま、歩き続けると、「You've got mail」のラストシーンで使われた「フラワーガーデン」にたどり着く。
細長い歩道は、小高い丘の峰を歩く感じになって、すぐその下にはハドソン河が流れている。

NYは、きっと夏になったことだろう。

4番の地下鉄に乗ってYankeeStadiumへ。120あたりから地下鉄は高架線を走るから、窓から景色が見える。走って、階段を下って、そのままゲートへ。そして、ショップを探して、ポケットの中身と相談しながら、選手のサインボールや写真などを買い込む。

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初めてボクがYankeeStadiumの席に腰掛けた場所は、1塁のすぐ後ろ。だから、ボールが飛び込んでくる… 目の前に、選手がいる! キョロキョロとあちこち見渡して…。もう、昔の話だけれど、ボクには忘れられない記念になっています。

そういえば、自慢じゃないがボクがYankeeStadiumに観戦に行くと、Yankeesは負けたことがない。勝ちゲームしか見たことがないのです、ボク。

松井選手は、いまこのグランドで走り込みをしたり、キャッチボールをしていると聞きます。
おそらく、彼、汗びっしょり…でしょう。YankeeStadiumの夏、昼間からそんな運動をしていたら。とにかく、あつい。

今年の9月、仕事の関係からNYにはいけなくなるかもしれない…
テレビ中継だけで我慢しなければいけないだろう。
Yankeesは目下、2位。首位ボストンは、あきれるほど強い。不思議なことに、この両チーム、ここのところ一緒に負けたり勝ったりしている。リズムが同じだ。だから、いっこうにゲーム差が変わってこない。
Yankeesが劇的な負け方をすると、Bostonもまた劇的なサヨナラ負け…とか。Yankeesが接戦で勝つと、Bostonもそうする。
Yankeesがまだ今季やっていないのが、「10連勝以上」。Bostonが今季前半でやったので、Yankeesは後半戦でやってくれるのでは…と、期待しちゃいます。
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間もなく、大リーグオールスター。これが終われば、今季ペナントレースの後半戦が開始だ。
カノー君も帰ってくるだろうし…

そして、松井選手が帰ってくる…
松井選手の「夢」を実現するために、YankeeStadiumに彼は帰ってくる。

夏、盛り…の、ニューヨークに。

…NY152…
               
by mlb5533 | 2006-07-12 06:12 | 第三章

スゴかった! NYYとBOS

ねぇ、αーどさんにリチャード・Gさん…最近のレッドソックス、見てのご感想は?
強すぎだよねぇ。
今日はBOS10-2NYMで楽勝だから、これでなんとまあ11連勝…

実はボク、本日休暇日なのですよ。昨日の晩は夜更かししていたから、今日はのんびりとお昼頃まで寝ていたのです。
コーヒーメーカーをオンして顔を洗っている時間に、コーヒーが出来上がる。ヤンキースのマグカップに出来たてコーヒーを注ぎ、それを持っていつものようにPC部屋へ。

MLBサイトへ…。立ち上がるまでの時間が待ち遠しい。熱いコーヒーをすすりながら、立ち上がりを待っていました…。
出た!
当然、ヤンキースの結果から…だったんですが…今日に限って「BOS10-2NYM」の文字が真っ先に飛び込んできたのです。自分の心には、嘘はつけませんでした… 
ヤンキースの勝敗より、ボクは今のボストンが気がかりです。10連勝中のボストンを誰が止められるんだろう、って。

「うそッ!11連勝かぁ、おっかねぇチームになった」

ヤンキースのことは、この際後回し。まずは気がかりの解消を選択します。
早速、ボックススコアを…
そしたら、ですよ…NYMの先発投手は誰だったと思います?
そう、あのP・マルティネス投手。ボストンレッドソックスからNYMに移籍したのは、2005年。彼にとっては、移籍後初めての対戦になりました…
それが…わずか3イニングで8点の猛攻を浴びています。KOされたP・マルティネス投手…この記事を読んでいても、「ホントかよぉ」の独り言を連発です。
わずか3イニングで…ですよ。マルティネスが、ですよぉ。なんだか、ウソっぽい…と、まだ信じられなかったのです。

米国大リーグを代表する投手P・マルティネスでさえ、いまのボストンの勢いを止めることが出来ないのか、という衝撃的現実。なかなか受容できません…いまだに…しかし、

「…おっかねぇチームになった」

a0094890_10111422.gifボストンのこの勢いと、松井選手の怪我と…。ヤンキースファンのボクにしてみると、このプラスマイナスが気になって、もどかしさが尾を引く…。
今までヤンキース対ボストンの試合はなんども観戦してきました。時空を越えて、名場面の数々がまだこの目に焼き付いています…。
来月は、「大リーグ・オールスター戦」がありますが、対ボストン戦は1試合もありません。

で、8月…

ペナントレースは、各チームとも勝敗が敏感になってくる季節です。

その8月18日(金)から21日(月)の4日間、対ボストン戦! です。
先日、雨で流れた試合が18日に繰り越しましたから、18日は2試合、4日間で合計5連戦となりました。

誰もが心の中でわかっているように、この5連戦が今季の天王山決戦になることでしょう…
なんでみんな黙っているんだろう、わかっているのに、ねぇ。
この5連戦で、今季のペナントは決定してしまう、と言ってもけっして過言ではないと思います。

「のほほんニューヨーク暮らし」
http://yukiconnyc.exblog.jp/ より

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松井選手は、この5連戦からの復帰を目指して調整しているはずです。松井選手にとっても「夢」の実現に全力を傾けてくるでしょう。

この5連戦は、YankeesStadiumが超満員になるでしょうし、全メディアはこの8月決戦を全世界に報じることでしょう。かなり、Nervousな試合展開が予想できます。

おそらく、今季最も美しい試合をボクたちはこの目で見ることになる。両チームにとっては、まさしく「真剣勝負」でしょう。
全力で「勝ち」にこだわるプロたちのプレーを見ることになる…

今日、敗戦投手になったP・マルティネスが、
「レッドソックスは今、絶好調。自分の投球ができなかった」
とコメントしました。彼にして、この言葉です!


ヤンキース! さあ、「夢」に向かって走ろう!
またしても、またしても…やっぱり「ボストン」は君たちの永遠の「宿敵」だ。
それでいい… これでいい… 戦う相手は益々強固に育っている。

ヤンキースよ!
ボクたちも彼等以上に強く、速く、そして限りなく美しいチームに育とう!
「あこがれ」の輝きを放ったまま…、NYの空の下に居続けて下さい…
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そして、本日。
太平洋を遠く越えた日本で、ボクたちはヤンキースがどんな試合展開で勝っていたか、知りました。
延長12回、アトランタに1点が入って、
ATL3-2NYY
ダメかも…との不安を拭ったのは、その12回裏のジョンビ選手の4球でした。
続く打者が、A・ロッド選手。最近は不調が続いてスタジアムのファンから「ブ~~」されることもしばしば。

しかし、A・ロッド選手は、やっぱり、A・ロッド選手でした!

a0094890_1012026.gif逆転サヨナラホームランを左スタンドへ豪快に打ち込んでくれています。
ATL3-4NYY

カノー選手がいないのは、淋しい限りですが、彼だって8月決戦には間に合わせてくることでしょう。

ヤンキースとレッドソックス…

ほんとうは「宿敵」じゃなくて、
100年も続いている「親友」だと、ボクは思います。素敵な関係ではありませんか。ボクの人生にも、「ボストン」みたいなヤツが欲しいなッ。


全然関係ないけど、シアトルがおもしろくなってきましたねぇ。
TEXが4連敗しちゃった。シアトルは、今日もARIに勝って、これで4連勝してる…
40勝39敗
首位のオークランド41勝36敗だから、その差は2.0といつの間にか上がってきましたよ。

これだから、ペナントレースは目が離せないのです。
毎日、この空の下のどこかで「夢」を追い求めてやまない「男たちのドラマ」が展開しているのだから…

…NY152…
by mlb5533 | 2006-06-29 16:40 | 第三章

ボストンが強い…

本日は…話題が満載ですねぇ。

まずは、我がヤンキースから。
一昨日からのNYY-FLO戦では、トーリ監督と新任のジラルディ監督の「師弟対決」が実現した…と、各メディアは張り切って二人の様子を中心に記事にしていたようですね。
ジラールディ監督といえば、NYY現役選手の頃は、あのワールドシリーズ3連覇の正捕手だった。まあ、トーリ監督にしてみれば、忘れられない名選手だったことは間違えないでしょう。一方ジラールディ監督にとっても、トーリ監督は「オヤジ」ほどの親しみを持っていたことでしょう。

このほかにも、22日の「STL0-1CWS」
この試合もまた、話題を提供してくれたようです。

a0094890_2162636.gif「カージナルス新人レイエス投手、1安打完投も涙の敗戦投手」

とは、いささか日本風な見出しだけど、ものすごく伝わってきました。
カージナルスの新人アンソニー・レイエス投手(24)がホワイトソックスとの第3戦に先発。わずか被安打1で完投、ノーヒットノーランだったものの、ジム・トーミ内野手(35)が右翼席に豪快な24号ソロ、敗戦投手に…。

「あんなにいい投球を見せたのに…。神も仏もあったもんじゃない」
というラルーサ監督の嘆きが聞こえてきたそうです。

今季2戦目。1勝0敗、防御率2・25という好成績で3戦目の登板に臨んだレイエス投手は、2戦で33得点と大爆発を続けてるホワイトソックス打線に立ち向かったのです。
そして、7回1死までノーヒット。快調にとばしていました…

無安打に抑えられた井口選手は、試合後のコメントを、
「直球の中でつける緩急がうまかった。打ち損じたり、泳がされたり、詰まったり。本当にストレスのたまる投手ですね」と、お手上げ状態を暴露しています。

レイエス投手には大きな代償となったのは、トーミに投げた初球だった。真ん中ストレート!
トーミ選手は、現在ア・リーグ本塁打王。真ん中への失投を見逃すはずがありません。右翼スタンドへ!
結局この1発が決勝点となり、被安打1で0-1。
今季最高の投球を見せたレイエスに黒星がついた。まさしく、これがベースボール、ですね。
「今日の投球には満足だよ。勝てなかったけど、ベストは尽くした。ほんの少し失投をしたけど、メジャーではそれが命取りになるね」と話したレイエスだが「大きな自信になった」と笑みを浮かべたそうです…。

最近、続々と新人が登場してきますねぇ!

そこで気になっているのは、そうです、ボストンです…
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ここのところ絶好調。昨日もフィラデルフィアに連勝して、8連勝の快進撃が続きます。
まさしく、投打の歯車がガッチリと合った、最強のチームになっています。
いまのボストンを叩くのは、かなり難しいのではないでしょうか、ねぇ…


先日、ボストンの新星ポーリー投手を紹介しましたが、もうひとり忘れてはならないのが、
左腕の本格派、リスター投手です。背番号62、22歳のルーキーです。
ワシントンを相手に、6回を投げ抜いて、自責点は1点でした。これで今季2勝目、防御率2.76。
コワイ新人が出てきたものです!


a0094890_217962.gifさて。本日の大トリの話題は…
そうですね、シアトルマリナーズの、
城嶋選手の2打席連続本塁打!

マリナーズ城島健司捕手(29)は「6番・捕手」で先発。
メジャー初の連続本塁打を含む4安打と大活躍。その内容は中飛、左本塁打、左本塁打、左前安打、中二塁打で5打数4安打4打点。打率を一気に2割9分に押し上げた。

また、イチロー外野手(32)は「1番・右翼」で先発。
左前安打、二ゴロ、四球、二ゴロ、中前安打と4打数2安打で、落ちかけた打率をまた3割6分と戻している。
試合は9-5でマリナーズが勝っています。



…松井選手、ボクたちは待っていますが、完全に直してから戻ってきてくださいね。
それまで、待ちます、ボクは。

(コラージュは筆者の制作)
…Masami…
by mlb5533 | 2006-06-26 02:08 | 第三章

6月のNYYって、連敗が目立ちますねぇ。
今日の結果は、PHI4-NYY2
これで3連敗…
ボストンがWASに6-3で勝って4連勝したから、順位の差は2.0に開きました。
ソリアーノ選手、本日は4タコで3三振と散々でした…

なんか、こう…いまのNYYは、うまく歯車がまわっていないって感じがしませんか?
ジョンソン投手がマウンドでイライラしっぱなし。まあ、もともとそう言うお方なので、「瞬間湯沸かし器」ってあだ名が付くほど、いい調子だと手が付けられない見事な投球なんだけど、イライラが始まるとベンチにいてもチームメイトすら声をかけにくい…。

で、今日の試合だけど、5安打の自責点3。まあ、上々でしたよ、ね。
でも、これで負け投手ということは…そう、打線の援護が乏しいのですよ、ね。ここ数試合、そんな感じが続きますねぇ。A・ロッド選手が…。

NYYだってPHIを上回る7安打してるんですよ。
しかし、得点は2。残塁が目立ちます。ここで得点が…との、期待が何回も何回も消されちゃう。
「ここで1本!」が、で、な、い…のがいまのNYY打線です。
ジョンソン投手だからこそ、イライラが人一倍募ります。
アツイ系のヤンキースファンだったら、平気で「ブ~~」を連発していたことでしょう。

若手選手のガンバリで5月から勝ってきたので、例の「C組」が活躍していないとうまくいかないのが、現在のNYY事情の正直なところでしょう。

で、「C組」クンたち、今日はどうだったのでしょう…恐る恐るスコアーシートを見てみましょう…

あっ! ウッソー! 

お化けと遭遇して悲鳴をあげるボクです。

2番カブレラ君 5のタコ おまけに3三振
7番カノー君 3のタコ 
8番クロスビー君 3のタコ おまけに2三振

こりぁ、ヤバイですよ、今日は…ヤバイ。いったい、どうしちゃったんでしょう…こんな晩はアツくなるボクなのですよ。…「C組」、どうしたのぉ?
負け方が、よろしくありません。
9回のマウンドには昨年までNYYにいた中継ぎの大御所ゴードン投手にビシッと押さえられて、ゲームオーバ~~~。

先輩達が奮起しても、若手が続かなければ打線の「線」がとぎれるし…
「C組」クンたちが目立ても、諸先輩方の援護なくして投手の気持ちは落ち着かないし…
先日の王投手じゃないけれど、どんなに好投しても投手の役目は「0」にしてくれるだけ。ベースボールは所詮、点取り合戦なのですから、打線のつながりを待ちましょう。

いまのNYY、日本のどこかのチーム事情とそっくり…みたいですねぇ。

本日は、ジョンビ選手の19号ソロ本塁打だけが、夜空に似合って、美しい…。

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こういう不完全燃焼の晩は、ボク、友達に電話して、「ボクチン、病気。NYYも…」とか言って、ビレッジのBleecker st.とMacdougal st交差点の「Flgaro」で待ち合わせるか、それと世界で一番うまくて、アッつい体を冷やしてくれる「Dante」のレモンシャーベットでもほおばって、友だちとダベっていたことでしょう。

アイツよなぁ、こんな晩は…。
松井選手、元気になってください。
このブログの仲間たちが声援し続けておりますから、ね。
(でも、無理はしないでくださいよ、絶対に!)

…NY152…
by mlb5533 | 2006-06-20 12:42 | 第三章

「C組」集合!

どうやら、昨日の試合は完敗だったようです。
満塁、2,3塁などの好機もあったのですが、もう1本のヒットが不足していたようです。
エース、ムッシーナ投手で勝てなかったのが、ちと、悔しいですが、まあ、長いペナントレースではこういう試合も何度かあるものです。

さて…。
スコアボックスを読んでいたら、ひとつ、うれしくなったことがあります。
それは、「クロスビー選手」が帰ってきたではありませんか。
太ももを痛めて故障者リストに入っていたのですが、どうやら回復したようです。

8回裏。この日散々だったデーモン選手の代打で登場。
CLE6-NYY3 と、劣勢の場面でした。
3点差。ほとんど勝ちをあきらめていた試合ですが、故障明けから戻ったクロスビー選手は、
ここで2塁打!

カブレラ選手、ジータ選手が塁をうめて、満塁と攻め立てました…
が、ジョンビ選手にヒットが出ず、しかし、この間にクロスビー選手がホームに帰って1点!
CLE6-NYY4
ジョンビ選手の代走に、カイロ選手が入りました。カイロ選手は、つかさず2塁盗塁を決めています!

1ダン、2、3塁と攻撃が続きます。
が…前の打席でホームランを打っているA・ロッド選手はここでは、三振。
続くポサーダ選手も三振… ここでも、あと1本、が出なかった。

というのが、昨日の試合の様子でした。

この試合は、一見どこにもいいところがなかったように見えます。
ムッシーナ投手は打たれるし、デーモン選手は3タコだし、ジータ選手とジョンビ選手もタコでした。それにA・ロッド選手、ポサーダ選手の打数を合計すると15打数です。このうちヒットはA・ロッド選手の本塁打1本だけ。
これでは、試合になりません。
が、ふっと気づきました。

「あっ、今年はC組が面白い!」
って…

で、ボクが名付けた「ヤンキースのC組」を紹介しましょう。

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C組のキャプテンは、カイロ選手(Miguel Cairo #14)です。松井選手とは同年生の32歳。2塁手です。

1996年トロントで大リーグにデビューしましたが、本格的な活躍は1998年タンパベイでした。その後、シカゴカブス、セントルイスと移籍して2004年、彼はアメリカ東部の端でダイヤモンドのような輝きを放つ大都会ニューヨーク。そこの「ヤンキース」に移ってきたのです。

それまでカイロ選手は、どちらかといえば、アメリカの地方都市で人生を過ごしていた選手で、こんな大都会の、それも全国区チームに呼ばれるなんて、彼自身が予想もしていなかったのではないでしょうか。彼がヤンキースに移籍した理由は、2塁の守備固め、に他なりません。
当時、あのソリアーノ選手が2塁手だったのですが、打撃は特級品の選手でしたが、守備の不安が付きまとっていたようです。ボクは個人的には、ソリアーノ選手が大好きですが…。そんなチーム事情がカイロ選手とヤンキースとの出逢いになったようです。
去年はニューヨークメッツに移籍したのですが、また今年からNYYに呼び戻されました。
どこのチームに行っても、仲間たちとうまくプレーできる選手が、カイロ選手です。自分の役割をきちんと理解している人、です。
決して、スター性はありません。そういうことは、A・ロッド選手やジータ選手にお任せしている。
でも、正確なプレーは一級品です。
センターに抜けるはずの打球をいとも簡単に捕球し、左膝をグランドにつけたままの姿勢から2塁に入ったジータ選手にトス。ジータ選手の派手な送球が1塁へ。ゲッツー、の瞬間です。
この美しい光景は、04年、ボクは散々テレビ画面で見せてもらったものです…
日本ではこういう選手を「職人」という言い方をしますね。難しさや、不安を感じさせない。簡単でふつうのプレーに見える。

このところ、サッカーの試合を観戦しています。
4年に1度の大会ともなれば、一応見ておくだけの価値はあると思いますので…。で、イギリスチームやブラジルチームなどの選手の動きは、ボクには「芸術作品」でも見せてもらっている感覚になりました。スポーツ…を超えている姿がそこにあるように見えちゃうのです。サッカーはルールも知らないボクなんですが…。彼らのトス、ドリブル、パス。そしてなんとも言葉では表現しにくい、野球には見られない独特の「リズム感」…。
意図が行動に表れている、って感じます。
たぶん、こういうチームが「優勝候補」と呼ばれているんだろうなと思いました。他のチームの試合とは、スピード感とリズム感に大きな違いさえボクには感じました。

ベースボールも同じことが言えます。
ジャンピングスローなど派手なプレーはありますが、確実で正確な基本動作は見る側には、感動はありません。しかし、この動作を完全にマスターしなければ、カイロ選手が時々するバックトスなどの動作は出来ないはずです。自分のプレーに目的を持っているから、そのプレーには意味が生まれます。
こうした地味なプレーの一挙手一投足はまるで選手間で「会話」をしているような錯覚すらボクには起こってきます。会話が通じたプレーが、ボクには美しいって映るのです。個人動作の連続性と個人間の連携プレーには、舞台で演技する役者たちのような「芸術性」すら、ボクには伝わってきます。
そして、こうしたプレーを要求するボクの期待に応えてくれる選手を、「好き」になっちゃっうのです。けっして、派手でなくていい。松井選手とて、巨人軍時代から他の選手たちと比較すれば、派手さにかけていたと思います。

それを見せてくれるのが、このカイロ選手、です。

そして「C組」で一番気になるのが、そうです、カノー君(Robinson Canó #22 )
このブログではすっかりお馴染みになりましたが、ムラがあるのが難点…。

続いて、昨日ホームランを打ったカブレラ君(Melky Cabrera #28)で~~す。
スイッチヒッター。松井選手の代わり、なんていわないでください。彼、そうとうにすごい選手になりますよ。こういう選手がいれば、松井選手も刺激されて、復帰後はもっと素晴らしいプレーを見せてくれることになるのでは、と期待しちゃいます。

そして、昨日復帰したクロスビー選手(Bubba Crosby #19)。外野ならどこでも守れます。
特徴は靴下です。いつも膝まで伸ばして、グランドで走り回っています。背が高くないけど、かけっこは早いのです。ただ、ホームランは…少ない。2004年からNYYにいるけど、3シーズンで3本だけ。

a0094890_10334857.gif明日、ワシントンとの対戦ですね。
ソリアーノ選手の姿が懐かしい… 地味な「C組」と、シャイなソリアーノ選手。
果たして、どんなプレーを見せてくれるのかなぁ。

我らの「C組」ガンバレ! 
そして、ソリアーノ選手も…


…NY152…
by mlb5533 | 2006-06-16 17:27 | 第三章