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第十章

松井選手が動く。

4月30日にレイズと契約して、マイナーの延長キャンプに参加していたが、日本時間10日、ツインズ傘下のマイナーとの練習試合に指名打者(DH)で出場予定だと発表した。
まだまだ本調子とは言えないだろう。打撃練習での報道でもさほど目を引く内容ではない…。しかし、実戦に出場することが松井選手の身体と野球カンを再開させてくれるだろう。

そろそろ、このブログのカンザシを「第十章」として、創り直さなければ…。

10日の今季「初試合」に、果たしてどんな報道が届くか…。
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by mlb5533 | 2012-05-08 09:43 | 第九章

事務所に来たら、仲間たちから「マツイ、きまりそうですね」と、声をかけられた。
「マツイって? 誰?」

寒かった2月、韓国の学生を対象にしてボクの授業をすることが決まった。その準備をしている最中だから、その件なのかなっ、と…。参加希望者に書類を出したり、現地で会って話し込んだり…。韓国語はまったくわからないボクだったが、相手が日本語が出来るのを幸いに、なんとか、かかわれている。
韓国だけは行くことはないだろう、と思っていたボクだったのに、韓国の大学で教鞭を執っている言語学の先生から「釜山でNYさんの授業をやってください」と励まされたのが1月だった。それがきっかけで、今年2月から東京と釜山を隔週、往復する生活が続いている。彼らっていいヤツなんです。礼儀正しいし、年配者には絶対に敬意を払うし。ボクが箸をつけないと絶対に食べようともしないんです。両手は膝の上に置いてボクの話を聞いてくれますから、ハイ。
だから、「マツイ」と言う名前を聞いても、すっかり仕事関係の人かなって思ってしまった…。

松井選手!
どれほどボクはこのニュースを待ち続けたか!

釜山にいても「MLB関係のサイト」だけは毎日毎晩チェックをし続けました。
確かに今年のMLBは例年以上に「物語」を予感させてくれる。こんなに興味津々のシーズンは珍しいです、ボクには。
どうです、ねっ、ドジャースですよ。ボクの予想どおりでしょ!(なんちゃって、失礼)ごたごたさえ済めばこのチームのこと、ただでは起き上がりません。ケンプ選手の大活躍はもう、誰に止められないのですから、ハイ。あっ、ドジャースではなかった…。

ヤンキースにしろ、テキサスにしろ、そしてそしてあのワシントンDCのヘボチームの大変身(ごめん、失礼承知)、さらにはプホールズ選手のいまいち打撃…と、いろいろとあるけれど…。なんか、ボクにはしっくり来なかった。これほど話題と楽しみの多く集まっているシーズンは少ないのに、なぜか「遠く感じて」いたのですよ。

そうですよ、ボクのスーパーヒーロー・松井秀喜選手が不在だからですよ、ね。こう感じていたのはボクひとりではないと思います。絶対ッ。

ただ、レイズ…とは、意外でした。
あそこはドームでしょ、人工芝ではなかったのか、と…。もし松井選手が選ぶとしたら真っ先に敬遠するのはレイズだろうと、ボクは勝手に思っていたのです。そう、膝の不安からです。レイズ球団側でもそれを承知しているはずですから、松井選手はとらないだろうと…。まあ、なんどかあのチームからの移籍話は伝わっていましたが、それでも「ない」と思っていました。もし、このニュースがほんものなら、松井選手の膝はもしかしたら、かなりのペースで快復しているとみて、いいかも知れませんねぇ。
まあ、ここまで延ばされたのはご本人もコメントしていたように、というより誰が見ても「去年は悪すぎた」ですよ、ね。

まあまあ、それにしてもです。事実は、小説より奇なり、とはよく言ったものです。
なんかこう、ウキウキしてきました。やっとこさ、ボクのMLBシーズンが始まります。
一刻も早く、契約をすませてほしいものです。
全世界のマツイファンはもう待ちきれないのですから…。

今日の東京は26度まで上がるとの予報です。板橋駅の桜並木は新緑です。
いよいよ、今年の初夏が来ました。ボクの開幕もそう遠くではなさそうです…。


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by mlb5533 | 2012-04-24 14:47 | 第九章

年明け早々のニュースだった。
松井選手の代理人のアーン・テレム氏がドジャースの社長になるかも…というニュースだった。
アーン・テレム氏はダルビッシュ投手と代理人でもある。

松井選手の去就はまだ未定で、噂としてレイズやオリオールズ、タイガースにヤンキース復帰まで様々な「予測」が報じられてきた。その都度ボクは「んーッ、まだまだだなぁ」と思っていたが、13日、「今年初ノック」の記事を見てボクは思わず、「もしかしたら、あり得る」と思えたことがある。それは…。

ナショナルリーグへの大移動、だ。しかも、暖かい土地であり、来年には創設130年を迎える名門球団と言えば…、そう、「ドジャース!」。
ドジャースの監督さんは、ボクが個人的に大好きな「80年代のミスターヤンキース」こと、ドン・マッティングリーさんだ。当時のオナゴファンが追いかけ回したあの髭、マッティングリー選手。ニューヨークでもいまだに「彼は永遠の恋人よ」と宣(のたま)うオナゴたちはどれほど多くいることか。彼の背番号・23は永久欠番である。

古い話になるが、02年のことだった。
当時のヤンキースオーナーであるジョージ・スタインブレナーさんが直々に乗り出して獲得した選手が、松井秀喜選手だった。03年からピンストライプを着用した松井選手はジョージの大のお気に入り選手だったという。同年、新人賞を取れなかったことに憤慨したのは他でもない、ジョージ本人だった。
09年、MVPに選出された松井選手を翌年ヤンキースは放出したが、もしジョージが健康であったらあんな形にはならなかったかも知れないと思うのはボクひとりではないだろう。

いずれにせよ、ヤンキースはもう松井選手が在籍していた頃とはだいぶ様子が違っている。ヤンキースは今のままなら攻撃陣が手薄すだということくらい、素人のボクでもよくわかる。下手をすれば東地区での「10月決戦進出」は出来ないかも知れない…とさえ感じてしまう。テキサスが「3年連続優勝」の目標をなりふり構わずテコ入れしている様子に比べると、ヤンキースの動向は見劣りする。30年以上続いた野球少年、ジョージの時代は終わったのだろう。寂しい…。
ボク個人としては、メディアがどう書こうとも今のヤンキースに松井選手がDH契約することには気が進まない。だったら、09年にヤンキースのフロントが彼を放出した意味がなくなる。どうせニューヨークなら、メッツの方がまだ楽しい…、そう考えた瞬間だ、「あっ、ナショナルリーグだ!」と、ひらめいた。

ヤンキース時代、松井選手は「ツーシーム系」の動く球に悩んでいた。ゴロキング様のあだ名まで頂戴した。これを克服するのに一役買ったのが、当時の打撃コーチ・マッティングリーさんだ。松井選手も後日「マッティングリーさんの打撃理論には共感する」と、コメントしていた。トーリ監督さんとマッティングリーさんは、松井選手にとっては「恩師」なのかも知れない。
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松井選手をよく知っているマッティングリーさんは今やドジャースの監督さん。経営を代理人であるアーン・テレム氏がやるかもしれない、との話しがある以上、これは「ドジャース行き」も、あながち冗談とは言えまい。松井選手のMLB選手としての価値をよく知っている人がテレム氏であり、松井選手の個性を知り尽くしているのが監督さんのマッティングリーさん…。そして、「守備の練習」をしている事実…。

ドジャース・松井秀喜選手の誕生…、あり得る、と読んだ。
この時期でも、悠然と構えているその理由が、ここにあるのではなかろうか…。

ドジャースなら、東と比べて季候もいいし、松井選手は完全に復活できる環境ではないか。そして、ボクの贅沢で、「ドでかい夢」が実現する。そうです、シスコのあの若きエース・ティム投手とガチンコ勝負が次々と見られるのです!

そうなったらMLBファンたちよ、どっちを応援します? 複雑な心境でしょう。ティムからライトスタンドへ放物線を描く「アレ」が何本見られるか…そう思うだけでも、この際「ドジャース・松井選手」って期待しちゃあいけませんか…ねぇ。

マッティングリーさんは82年から95年、14年間もヤンキースに在籍したけれど「優勝経験ゼロ」なのです。「ヤンキース冬の時代」の選手でしたから。往年のMLBファンは、マッティングリーさんに「優勝」を味あわせたいと願っている。それに一役かって、松井選手がそんな役回りになったとしたら、ですよ。これはもう「ノモ伝説」を遥かに超える「ゴジ伝説」とでもいいますか、これ以上の「伝説」はなくなりますよ。09年の騒ぎではすまされない…。映画のネタにもなるだろし…、大騒ぎでしょう。

…と、バカな「夢」を書いてみました。


(写真素材はMLBサイト。コラージュは自作壁紙から)
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by mlb5533 | 2012-01-29 02:32 | 第九章

ジュニアが来た!

四日間の出張から戻って、何はともあれ松井選手関連の記事を読もうとサイトを開けた…。
松井選手の去就は進展がなかった。

…んッ?
別の記事が飛び込む。なんとまあ、ジュニアが日本に来ていたではないか!
我が目を疑った…、サイトに記載された写真の数々には紛れもなくジュニアの姿が映っている…。
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しかもその姿は、日本の子供たちに「ベースボールを指導している」ではないか!
MLBの「天然記念物」であり、「英雄」であり、MLB現役選手の若手からも慕われているスポーツ界の「良心」とまで讃えられた伝説のジュニアが、いま日本に来ているのだ!
知らなかった…
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来日の目的は、どうやらマリナーズの日本で行う開幕戦の公式記者会見に出席することらしい。
「ようこそケン グリフィー ジュニア」

なんだか、うれしくなってきた…。
松井選手もボクがビックリするようなチームに移籍する気がしてきた…。


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by mlb5533 | 2012-01-15 23:01 | 第九章

新春の初夢

あけまして おめでとうございます。

年が新たまり、辰の年になった。
松井選手は例年通り、ふるさと石川・能美市で家族と新年を迎えた様子が報じられた。
その記事で初笑いをさせていただきました。それは、父君・昌雄氏のコメントでした。
「3つのエール」と題した記事には、
(1)10年間プレー、(2)打倒ヤンキース、(3)シーズン20発
という。

確かに松井選手ファンにとって、来季は例年以上に気になる。まだ年越しをしても所属チームも決まっていない。昨シーズンの成績は大リーグ移籍後、最低の数字だった。勝率5割を切ったチームに所属したのも、おそらく松井選手にとって生涯初のことだったろう。
これだれ見劣りする数字が並べば、誰でも不安になる。父君とて…。

しかし、待っていただきたい、父君様。貴君の愛息・秀喜様におかれましては、それほど力が落ちてはいないのです。ご懸念無用と存じます。彼の今季の失敗はたったひとつ、「外角低め」の変化球の攻め方だけでございました。これだけです。かつて、「内角打ち」が出来ずに悩んだ巨人軍時代、翌シーズンにはあっさりと克服したではありませんか。彼のことです、このオフには攻め方を研究し、改良して来季打席に立たれることは間違いないのです。10年間どころか、あと数年は暴れてくれるだけの力は残っております。

2つ目の「打倒ヤンキース」ですが、どうでしょう、松井選手が所属していた頃のヤンキースのチーム力と、来季の様子とを比較してみると、だいぶ落ちていると思われます。このままでは、なんとなく、80年代のヤンキースに逆戻りしそうな気配さえ感じるのですが…。テキサスの社長さんとはなにか、大きく違って見えます。あえて、「打倒」と力こぶを入れなくてもいいようですが、いかがでしょう…。どうせなら、「テキサスを倒せ!」と言っていただきたかったです。あのチーム力はもうどうすることも出来ません。長嶋監督でさえ、「んーーッ」と、うなり声を上げておられることでしょうし…、ハイ。

さて、ここが初笑いです。
たったの「20本」とは! 

父君様、ご子息を侮ってはいけません。父君様は謙虚さを大切にして人生を生き抜いてこられました。これは、94年にご子息が帰省なされた際、片手を上げてマスコミに対した姿をお叱りになりました。あの時は、父君様のご訓辞はボク自身にも当てはまると自戒の念さえいだいたものでした。「驕りあり!」と。
謙虚さは日本人の誇りです。

でも、父君様。
ここはひとつ、彼の「夢」に向かって激励を込めて、「早く40本打て!」と、檄を飛ばしていただきたかった…。MLBでは、中距離打者であることには違いはありませんが、31本も打ってる実力があるのです。せめて、この数字を越えてくれると、ボクは「夢」見ています。

で、ここはひとつ、父君様のマスコミ向けコメントに便乗して、ボク個人の「3つのエール」を書いておきます。
(1)100打点
(2)3割
(3)30本
です。打点に力点を置いた攻め方に期待したいのです。ホームランは見たいです。しかし、ホームランだけ意識過剰になりすぎて、打率を落として欲しくない。松井選手がMLBで生き続けていただく早道は、スラッガー・松井秀喜の打撃です。つまり、「打点」を稼ぐ打者であり続けて欲しいのです。

父君・昌雄様、何卒今季こそご子息に「謙虚さ」のほかに、「クールな激励」もしていただきたいと存じます。

辰の年、新春に初夢…。


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by mlb5533 | 2012-01-06 00:56 | 第九章

手ぶらで…

中国女性と結婚が決まった友だちが挨拶に来た。
女性とは今年の夏に知り合いになったが、おふたりとも40を越えているので、新婚さんという初々しさはない。ただ、12月25日に婚姻届を提出したという話しには、聞いている方がテレる。板橋付近から千葉方面に引っ越したが、その後順調とのこと。静かな新婚生活なのだろう。
中国といえば、ボクは真っ先に浮かんでくるのが「三国志」である。彼女に曹操の短歌行を訊ねたことがある。すると、「私も大好きの詩です」という。曹操が赤壁を目前にして諸侯集う中で、即興で詠んだ「短歌行」を中国語のままで朗読する舞台を創ってみたい。なので、彼女に発音を教えてもらう約束をした。
新婦さんは笑ってくれた。
一方、新郎とはかつて、ヤンキースタジアムで松井選手のナマ安打を観戦した仲だ。さすがに今日は手ぶらでは来なかった。

手ぶら…。
と言えば、松井選手自身が初めて手ぶらで帰国した。
この時期になっても来季のチームが未定のまま帰国した。年内に決着がつく、と思っていたのだが、アスレチックスはご承知のとおり、11月中旬あたりからエース投手や打撃陣の柱になる主力選手を続々と放出。「10月決戦」に駒を進めるだけのチーム力はもうどこにも見当たらない。11月初め、松井選手をチームが望んでいるようだから、そのまま契約すればいいのに、と思っていたが、まさかこれほど戦力を低下してしまうとは。むしろ、手ぶらの帰国でよかった、とさえ思える。
来季のMLBは、ノーラン・ライアン社長の「テキサス」がおもしろい。なにがなんでもワールドシリーズを狙ってくる。今年はさぞかし悔しかったろう。ボクだって、あのハミルトン選手の2ランホームランで決した、これで悲願の世界一…と思った。ハミルトン選手こそ、ワールドシリーズのMVPだ…と。ところがどっこい、アレでしたから、ね。名門ヤンキースの来季はどうでしょう、ちと、辛いのでは。選手たちがそろそろ疲れてきた様子ではないか、と。このままでは、「10月決戦」まで進めば上出来、でしょう。
各チームの選手たちが揃っていない段階で来季のことを予想してもばかばかしいでしょうが、それにしてもアスレチックスは難しい。いっそのこと、松井選手もハミルトン選手たちがいる「テキサス」に移籍してしまえばいいのに…と、思ったりもする。

じっくりと待ちますか。
そう言えば、松井選手だけではなく、今年の移籍組は例年になくのんびりした感じもするが。

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by mlb5533 | 2011-12-29 09:09 | 第九章

ダルより気になる…

来季もまた、日本のプロ野球界からMLBに移籍していく選手が多い。
とくに日本ハムのダルビッシュ有選手の話題はひときわ群を抜く。この季節になるといつも浮かんでくるのが、野茂投手のことだ…。

韓国の俳優に、ペ・ヨンジュンさんがいる。お馴染み「冬のソナタ」で日本にお目見えして以来、ヨン様の愛称で主婦層を中心にして「韓流ブーム」のきっかけになった俳優さんだ。彼が登場して以来、日本の芸能界と韓国の芸能界がずいぶんと接近した。あれ以来、続々と韓国のアーチストが日本の舞台、テレビに登場するようになった。きっかけは、「冬のソナタ」であり、笑顔がさわやかなヨン様の人柄だった。
それまで、戦後から日本人の韓国に対する印象は、ヨン様の登場以前はけっして明るいものではなかった。どこか無意味な差説感を感じさせたり、無意味に遠ざけてはいなかっただろうか。しかし、突然まさに流星のように登場したヨン様は「雪」を背景にして、「初恋」を携えて日本のお茶の間に登場した…。韓国ドラマの存在を強烈に印象づける韓国の芸能界にとって「冬ソナ」は、日本上陸の「デビュー作」でもある。もし、ヨン様がいなかったとしたらここまで日本人が韓国の芸能界を追いかけ回しただろうか、と思う。個人的な意見だが、ヨン様は民間外交以上の功績を残した歴史的な芸術家と呼べるのではないかと、ボクは思う。彼のおかげで、韓国と日本との関係は政治の世界からではなくて、民間どうしで手を取り合った、と感じるのだ。

そして、今日のこと。MLBにダルビッシュ投手が移籍するようだ。
野茂投手は1995年のことだった。980万円でドジャースのマイナー契約をしていた。そして、忘れもしない5月2日にはマイナーから這い上がって、サンフランシスコ・ジャイアンツ戦でメジャー先発を果たした。6月2日のニューヨーク・メッツ戦でメジャー初勝利を挙げ、14日のピッツバーグ・パイレーツ戦で球団新人最多記録の、なんと16奪三振を記録する。24日のジャイアンツ戦では日本人メジャーリーガー史上初の完封勝利をボクたちに届けた。29日のコロラド・ロッキーズ戦まででサンディ・コーファックスを抜いての球団新記録となる4試合50奪三振を達成してみせる。そんな野茂投手の姿をいつしか、映画「ロッキー」の物語にも似せて、日米両国の野球ファンたちの間では「NOMOマニア」のことばさえ生まれたほどだったではないか。

野茂投手の存在は、米国人の日本に対する印象を大きく塗り替えたと言えよう。野茂投手が這い上がっていく様子は全米のテレビでも紹介され、ドジャースの監督さんのコメントまで放映したものだ。米国は努力する人を評価する国民性だ。そして、舞台は米国のショービジネスの代表でもある「プロスポーツ界」での物語だから野茂投手の活躍には、よけい親近感があったのだろう。野茂投手は自分でも言っていたが「ボクはどうしてもメジャーに行きたかったわけではない…」と。
日本球界が彼を失った代償は大きいと思う。日本野球界の選手と管理者、球団とファンとの関係も改めて見直されたのも、野茂投手の移籍がそのきっかけをつくっている。旧態依然とした選手管理を続けた球団側と個人の人格を尊重して欲しいと考える選手側の気持ちに、一投を投じたのはまさに、野茂投手だった。あれ以来、各球団の選手に対する扱いに変化が生じたのはご承知のとおりである。そんな立場も含めて、野茂投手こそMLBと日本球界、日本人と米国人を新しく繋いだ事実上のパイオニアである。日本球界にノモ様がいなかったら…そう思うと今日のダルビッシュ投手の話題もなかったかもしれない、と。ノモ様はヨン様同様、ボクにとっては民間外交以上の功績を残した人物として歴史的価値を持つ人として映っている…。

とにかく、日本人選手にMLBが注目したのは事実。野茂投手の大活躍がMLB球団の目に留まった。その後、イチロー選手が、そして松井選手が、松坂投手がMLBに移籍した。三人の大活躍はここで記すこともなかろう。彼らの活躍がさらに地元大リーグファンと球団に日本人選手の頼もしさをアピールしていく。斎藤隆投手のように地味な活躍もまた、米国気質にマッチする。あの穏やかで決して悪口を言わない斎藤投手の人柄もまた野茂投手のようにチームメイトから愛されるのは国際的にも当然だろう。

確かに野球ファンからしてみれば日本を代表するスーパースターたちが続々と太平洋を渡ってしまうのはいかがなものか、と嘆く人たちはいる。このままでは、日本球界とはMLBのマイナーチームではないか、と批判する声も聞こえてくる。ポスティング制度とは、要するに球団が利益を上げるための精度ではないか、と経済活動の面から批判されるだろう。 こうした批判の声を日本の球団が今後どのように対応していくのかも、気懸かりだが…。

ボクは個人的には日本選手がMLBに移籍するのは大歓迎、という立場を取っている。
みなさまもご承知のとおり、09年のワールドシリーズでのこと。ヤンキース・松井選手がフィリーズ・マルチネス投手から2本のホームランを打ちましたね。こんな光景が現実になると言うことだ。日米通算500号本塁打のときも、電光掲示板に紹介された。地元ファンからも大歓声と拍手をいただいた。いかに、歓迎されているかがよくわかる。

野茂投手自身が「オレがMLBのパイオニアになってやるぞ!」と息巻いて渡米したのではない。しかし、彼の姿がそのまま「日本人選手たちのパイオニア」になってしまった。それでいいと思う。

今季もまた、多くの日本人選手がMLBに移籍する。全員がいい結果を出して欲しいと、ボクは願う。今季、上原投手はあのような悔しい結果になったにせよ、来季はあの美しい球道を描く変化球をなんとしても復活させて欲しいと願う。そして、来季はレッドソックス・マツザカ君が復帰する。もし、ダルビッシュ投手が報道通りにレンジャーズに移籍が出来たら、ふたりの投げ合いは現実になる。そうなったら、派手好きの米国メディアのこと、「2億ドルの投げ合い」と報じて、全米のファンがお茶の間のテレビ前に大集合することだろう…。それでいいとボクは思う。

最後になったが、ボクが一番気になっていることがある。そう、松井選手の去就だ。
つい先日まではアスレチックス残留がいいかも…と思っていたが、デヘスース選手もクリスプ選手も、ウィリンハム選手も移籍した。外野は誰もいなくなったアスレチックス。いまのままなら、マリナーズより弱すぎる(失礼!)。レンジャーズに移籍との報道もあった…。いっそのこと、ヤンキースに戻ったらどうかとさえ思う…。「10月決戦」になにがなんでもボクは松井選手が残っていて欲しい。そんなチームに行って欲しいのだ。今季は悔しくて仕方がなかった。こんなに悔しいシーズンは初めてだった。先日ホームランカードが届いたが、さほど興奮もせず静かにケースに差し込んだ。松井選手は自分でも言っていたが「(手術後)体は今年いちばんいいですよ」と。膝は大丈夫なのだ。ということは、決して晩年ではないのだ。まだまだやれる選手なのだ。斉藤投手だっているではないか、ジョンビ選手だって現役だ。来季、かりにアスレチックスに残ったとしても、今ではその実力はヤンキースを越えて30球団第1位を誇る打撃陣のレンジャーズ。エンジェルスにはプホールズ選手が移籍してきた。その上で、ダルビッシュ投手がレンジャーズに行くとのこと…。アスレチックスは松井選手ひとりではとてもとても太刀打ちできない…。
どうなるのか、松井選手の去就が一番気になる。


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by mlb5533 | 2011-12-21 11:16 | 第九章

久々に栃木の実家に戻った。
温泉に2日間通ったら、体重が2キロ減ったが、これは汗が流れただけのことだ。
映画も見た。ブラッドピットの「マネーボール」だ。見る前に映写時間を確かめたら2時間30分程度だ。ずいぶん長い映画、と思ったがあっという間だった。いい映画だった。

実在する人物を映画にする場合、ほとんどが「過去の物語」をアレンジする台本になる。ところがこの物語は、現在活躍中の人物、オークランド・アスレチックスのゼネラルマネージャーであるビリー・ビーン氏を題材にした台本だ。ここに興味があった。
現在活躍している人物をまさか美化した物語でもなかろうに…。どうしていま、ビリー・ビーン氏をブラピが主演してまで映画にするのか…と、公開前から興味を持った。しかもアスレチックスは大リーグのチームの中ではボストンほどの人気もないし、話題性もないのに、なぜだろう、と。もうひとつの関心事項は松井選手が所属するチーム、と言うこともあるが。

撮影はドキュメントタッチだったので、映像はあえてハイトーンになっていた。
ところどころ実写も交えている。2002年、つい最近とも言えるが、あの20連勝したときのドラマもいま映画にしてふり返ると、確かにもの凄いゲームだった…。今年のワールドシリーズ第6戦に匹敵するドラマチックなゲームだ。今年の第6戦はもうMLBファンにとって「伝説試合」になったが…。ハミルトンのホームランがフイになるとは…。ボクにとって今年2011年MLBのゲーム、として脳裏から消えることはないだろう。まあ、それはいいとして、映画の話に戻ろう。

大リーグでのGMの立場を知るには実にいい台本になっている。アスレチックスGMのビリー・ビーン氏の立場が鮮明に描かれている。監督以上にチームの勝敗には絶対の責任があると言うことだ。ここは日本の野球界とはずいぶん違っているように感じた。最近、東京のチームで内紛があったが、もしそれと同じ事が大リーグで起こったら、それは大変な醜態。というより、まず起こりえないだろう。なぜなら、責任範囲が明確だからだ。

見終わって、ぞっとした。このビリー・ビーン氏が松井秀喜選手に狙いを定めた、ということ。ビリー・ビーン氏に松井選手は大リーガーとして評価されていたんだ、という現実がボクにはやけにうれしくなり、また同時に、エライところに移籍したモンだ、とも思った。昨年、楽天の岩隈投手がアスレチックスに移籍できなかったが、これは日本球界がもっと大リーグ関係者たちとの人的交流の不足が原因ではなかったのか、とさえ思われる。もっと、相手と話し、お互いを知り合っていたら岩隈選手のような悲劇はなかったはずだろう。大リーグの各選手は確かにひとりひとりが株式会社みたいなものだからこそ、話し合いが必要なのだ。それをよくわかっている人物が、GMの重責を担っている。とくに、ビリー・ビーン氏はボストンから当時最高金額の、5年契約1250万ドルという高額のオファーを受けたが、後に断ったほど、大リーグ業務に徹底した考え方の持ち主。
「二度と金によって人生を左右されまいと心に決めたから」というのが、その理由。

それほど大リーグは選手たちに限らず、「お金」がついて回る世界。かつてビリー・ビーン氏もスタンフォード大学の進学が決まっていたのに、お金で大リーグ入りして危うく人生を棒に振るところだった。
もし、松井選手が来季もアスレチックスと契約したら、それはビリー・ビーン氏との契約を意味するなあ、と感じて、是非そうなって欲しいと思った。とにかく、おもしろい映画と久々に出逢った。暇に任せて、韓国ドラマばかり見ていたが、ハリウッド映画はいいです。

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by mlb5533 | 2011-11-16 11:45 | 第九章

残留との報道

オークランドは今季9試合を戦ってシーズンを終える。テキサス、ロス、シアトルとの各3連戦だ。
西地区チームとの9連戦だから時差のある東地区移動に比べればさほど疲労感はないだろう。

西地区ではテキサスの優勝が決定的になった。明日からの3連戦ではテキサスは優勝マジックをひとつでも減らそうとゴール目指して全力でプレーしてくるだろう。
オークランドは今季、テキサスにはだいぶ叩かれてしまった。テキサスをここまで優勢にしたのは、オークランドの戦いぶりも原因だろう。すっかり「お客様」になってしまった。

ところでこの時期になると来季のチーム作りが報じられる。それによると、松井選手は来季もオークランドに残留、ただし減俸とのことだ。まあ、そうだろうとうなずける…。打撃成績が大リーグ生活9年間で一番ひどいシーズンではなかったか。
それには様々な原因があるのだろうが、反面、ラッキーだったシーズンとも言えまいか。

というのは、ケビン監督のままだったとしたら…。これほど打席に立つ機会に恵まれなかったと思える。
4月開幕して調子が上がらなかった松井選手をさっさとベンチに引っ込めた。左投手では、先発から外していた。打席にたてなければ打撃成績云々どころではないだろう。メルビン監督になったとたん成績は急上昇していった…。メルビン監督代行は「毎試合3番を変えていては、選手の信頼が薄らぐ。松井選手が3番固定だ。最もふさわしいからだ」と。追い上げたものの、チーム全体は「借金10」の壁をなかなか突破できなかった。ずるずると後退してしまった。

果たして今季の「10月決戦」にどこのチームが進出するのか楽しみだが、来季は松井選手のいるチームがここまで駒を進めて欲しい。

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by mlb5533 | 2011-09-20 10:36 | 第九章

8月20日頃から先週まで朝から飛び回っていたからMLB観戦ができなかった。
昨日、出張からここ板橋に戻った。出張先で松井選手が12号2ランを打ったことは知っていたからMLB録画から、その時の様子をみた。当然のことながら、やっぱり、録画よりもナマがいい。
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メディアでは、松井選手の来季の去就を報じている。ご本人は「最後まできちんと」とコメントしていたがボクもそれは気になっている。膝などの体調を配慮しながら、ベースボールの環境から思えば寒さが長引く東や北地区のチームではなくて、暖かい気候の西地区がありがたい。そして、「10月決戦」を狙えるチームが最高だ。

今季オークランドは、抑え投手で失敗してはいなかっただろうか…。現在の勝ち星から12勝程度は伸びていたはず。原因は抑え投手が逆転負けする試合が前半戦、とくに4,5月には目立ったのでは…。
内野陣のエラーも目立ったシーズンだった。これではみすみす相手チームに得点の機会を与えてしまう。そんな試合も多くはなかっただろうか…。盗塁でも折角セーフのタイミングでありながら、技術的な未熟さからもったいないプレーも目立ったようだったが…。
打線も、大きく飛ばそうとの意識が強すぎてはいなかっただろうか。2死1,3塁の場面での早撃ちが多いのもその現れではなかったのか…。じっくり攻めていい場面を簡単にしすぎたような気がするが…。

では来季オークランドはまたしても天敵テキサスにやられっぱなしが続くのか…。
その問いには「ノー!」といっておく。投手陣がいい。成長が感じられるからだ。左のゴンザレス投手25歳は2シーズン連続12勝以上を上げているし、右のカーヒル投手も23歳で、3年連続11勝以上の成長株。とにかく先発投手陣には期待できる。問題は抑え投手の獲得だろう。
打線も決して見劣りはしない。完封負けが少ないのはいいのだが、接戦に弱い。1点差、2点差になった7回以後の試合展開が…。という試合も目立ったような気がするのだが…。

まだこんなことを書く時期ではないだろうが、松井選手にはオークランドがいいような気がしてならない。出来ることなら、若い投手たちの「兄貴」の存在で残って欲しい。メディアの報じた記事を読んでそんな気がした…。


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by mlb5533 | 2011-09-13 10:27 | 第九章