a0094890_19222551.gif快挙!

米国大リーグ、NL西地区のドジャースの斎藤隆投手が27日、コロラドロッキーズ戦に2点リードした9回から登板、1安打2奪三振の無失点に抑え、22セーブをマーク。チームは6-4で勝利しています。これによって斎藤隆投手は、ドジャース球団新人セーブの新記録を樹立です。

昨季、新人のイェンシー・ブラゾバン投手(26)が21セーブを記録したばかりだったのに、斎藤はわずか1年でこれを更新。1890年球団創設の伝統あるドジャース。今季、マイナー契約選手だった斎藤投手にとってはまさに「夢の舞台」だったことでしょう。
太平洋を越えて、ボクたち日本から斎藤投手へ大拍手です! 
とどけ、海を越えて! この拍手の音が…。
 
斎藤の1イニングの三振奪取率は1.35。これはメジャー全30球団の各リリーフエースの中でも堂々3位にランクしているのです! 
この日のウイニングボールは斎藤のサイン入りで、ドジャースタジアムに展示されることも決まったとの報告をサイトで読みました。

しかし、まだまだNL西地区の優勝は決まっていません。
ワイルドカード争いでも、大接戦が続きます。果たして、ドジャースは「10月」に駒を進められるのか…

光り輝くヤンキースの松井選手や200安打のイチロー選手たちの影に隠れて、地味選手の代表、斎藤隆投手。残る3試合チームがすべて勝ったとしたら…。

ここにもまた、自分の「夢」を追い求めるひとりの日本選手の姿があります。

…NY152…
by mlb5533 | 2006-09-30 01:57 | 第一章

「Keep going!」

今日までのTBとの4連戦は、ずいぶん大味でしたね。
勝敗の行方は大量点で決着しています。4試合の両チームの得点は、
TB21-24NYY
本塁打も両軍で12本が飛び出しました。TBが5本、NYYは7本でした。

                                                 8号3ラン!
a0094890_19274666.gif残念でしたが、ボクはこの4連戦の中継を全試合は見られませんでした。なので、試合の状況はBS1「MLBハイライト」で様子を見るしかありません。その他の細かい情報は「オガチャン」と「ユキコンさん」たちのブログを見て入手です。最近のオガチャンの「辛口記事」にもあるけれど、消化試合的にはなってほしくないですね。記録に挑戦している姿を最後の最後までボクたちに見せ続けてもらいたいものです…

想い出すのは今季開幕時の頃…。
松井選手には、今季ボクなりの「夢の宿題」を与えたものでした。まさかあんなことになってしまうなんて、開幕直前には考えもしなかったことだけど…。それでも松井選手は9月に復活できました。
そこで記録上のことですが、今季残された試合数はわずか6試合ですが、それでも打率を「.310」以上にとどけば、03年から06年の4シーズンの打撃アベレージが「.300」になります。ボクはホームランふた桁よりも、「.300打者」でいてほしいな、って思っています。そして、あと8本ヒットすれば松井選手は今季までに600本安打に到達するのです。まあ、イチロー選手の安打数とは比較になりませんが、それでも6ヶ月間のシーズンの中で4ヶ月間のブランクを思えば、600本安打出来たら、大合唱と大拍手を贈っていいとボクは思っていますが、皆様は?

明日からヤンキースタジアムに戻ってBALとTORを相手に、3連戦づつ。6連戦で今季NYYはすべての試合日程を終えますが、もし、松井選手がこの6連戦にすべて出場したとして、一試合4打数としたら、24打数があたえられます。で、この打数で10本安打したとしたら、今季182打数57安打となり、.313で今季を終了です。4シーズン通算「.300打者」なのです…。
まあ、ファンとは余計なことを言い過ぎますね。こんなところで欲張っては、松井選手の努力に対して無礼だとわかってはいるのですが、ね…。個人記録もボクには気になっています。

a0094890_19273120.gifさて。
シーズンが大詰めを迎えています。

大リーグファンなら、この時期誰もが気になっているのが「熱い10月!」でしょう。ボクもそのひとりです。それにしても、今季は例年になく「熱い」ですねぇ。26日だというのに、未だにプレーオフ進出のチームが出揃っていません。

本日の試合結果から、去年のワールドチャンピオンシカゴホワイトソックスがプレーオフ進出が出来なくなりました。ALはこれによって、中地区のデトロイトとミネソタの2チームが「10月決戦」進出が決まりそうです。
東地区はヤンキース、西地区はオークランドで決定的でしょうが…。対戦の組み合わせが気になりますね。



一方、NLはNYMが決まっているだけでまだ各地区での優勝は決まっていません…。あと6試合。大変な熱戦が続いています。
その中でも西地区がモノ凄い試合を展開しています。

ドジャース、です。
24日もガルシアパーラ選手が9回裏の土壇場でサヨナラ満塁ホームランで逆転勝ちしています。

a0094890_19271337.gifガルシアパーラ選手とはいえば、想い出すのは2004年です…。そう、ボストンレッドソックスが86年ぶりにワールドシリーズを制覇した年です。
大リーグ入団以来1996年から9年間、ボストンのショートストップ一筋だった名選手がこの年のシーズン途中から、シカゴカブスへ移籍。昨年まで同チームにいましたが、出場試合はわずか62。
そして、今年1塁手としてドジャースへ。現在、打率.300です。118試合に出場して、90打点を上げています。ここにも、復活した名選手がいるのです。
ドジャースは、ボクは米国大リーグのチームの中でも、異色のチーム、という印象があります。
音楽なら「混声合唱団」とでも言いますか…選手たちのお国柄と生活文化が大変に違っているのに、仲のいい選手の集まり、というのがボクの印象です。確か、8カ国以上の選手が集まっているチームではなかったでしょうか。ドジャースはまた、1980年代、ヤンキースが「冬の時代」に対して「黄金の時代」だったという印象もあります。名門チームであることは間違えないのです。

そして、あの野茂英雄投手の「ふるさと」という印象も。野茂英雄投手を記事にする日がきっと来るでしょうが、それは松井選手の記事に匹敵する分量になるので、大仕事です…。

さて、そのドジャースに今年から36歳の新人が太平洋を越えて日本からやってきました。
そうです、斎藤隆投手です。

                   21セーブ!球団新人セーブ記録タイ
a0094890_19265074.gif
24日に、ガルシアパーラ選手が土壇場で満塁本塁打を打って、斎藤投手に「1勝」をプレゼントしていますが、実はこのドラマと同じことを開幕間もない4月24日にも!
あの日、1-1で迎えた8回裏。斎藤投手が登板しましたがホームランを打たれて1-2に。しかし、9回表、ガルシアパーラ選手がここで満塁本塁打で逆転して、斎藤投手に「1勝」を贈っています。
以下のアドレスは、
「斎藤隆のChallenge Blog」です。本人が書いています。感動もの、ですよ。斎藤投手に、直にコメントも出来るのがうれしいですよ。是非是非ご一読のほどを。

http://sports.yoshimoto.co.jp/t_saito/
a0094890_19263030.gif
今日はいろいろと調べ物をしたり、音楽を聴いたり、映画を見たりして中断しつつ書いていたため、こんな時間なっちゃっいました…。あと、3時間もしたらヤンキースタジアムの中継です。

大リーグで活躍する男たちの「夢物語」は、限りなく広がっています…
さあ、松井選手。今日、久々にヤンキースタジアムのフィールドへ!
Keep going!

(コラージュは筆者制作/Yahoo!sportsサイトより)
…NY152…
by mlb5533 | 2006-09-27 05:15 | 第三章

心残りのホームラン

a0094890_19312973.gif6号ソロ!

ヤンキースタジアムの右翼3階席まで飛ばして
くれた、復帰後初のホームラン。
今季、ピンストライプで身を包んだ松井選手の
初の本塁打です!
5月7日、テキサス戦で打った5号は、トーリ監督
1000勝に花を添えてくれましたが、あれ以来の久々の本塁打でした…。

1点ビハインドの2回裏に飛び出したこのホームグランドに観衆は総立ち。拍手の嵐にベンチから抜け出し、ファンたちに応えた松井選手でした。


昨日の無安打を帳消しにする納得のホームランは、大リーグ通算76本目。
日米通算では408本になりました。安打数もこれで通算581安打ですから、日米通算2000安打にあと29本に迫ってきました。

明日からのボストンレッドソックス4連戦では、いずれにせよ今季の東地区は「決着」が着くでしょう。
ここ日本では、幸いな3連休。日本にいるすべてのヤンキースファンは、おそらく3日間存分にテレビ観戦を楽しむことでしょうね…
なのに、なぜボクだけが…この大切な試合中だというのに、地方出張になっちゃったのでしょうかぁ! しかも、そのホテルにはBS放送は入っていない… あ~~~あッ。
このアパートのDVDレコーダーをセットして録画を見るしかないのですよ。なんという、不運… なんという、神様のいたずらか…

まあ、帰ってくるのは17日の夜。ということは、18日の中継だけは生で見られます。
それまで、皆様、ボクのブンまでテレビの前でヤンキース並びにカノー君、バーニー選手にジータ選手…そして、松井選手に絶大なるご声援を!

では、ボク…ひとり寂しく、心残りのまま出張に行って参ります、です。

…NY152…
by mlb5533 | 2006-09-26 02:43 | 第三章

NYY 東地区「優勝」

速報!
a0094890_23172975.gif
a0094890_23175446.gifヤンキースの東地区での優勝が決まった。
本日、トロントでの試合は、

NYY2-3TRO

だったが、ボストンレッドソックスがミネソタに
BOS2-8MIN

と、破れたためマジックナンバーが消えて、優勝が決まったもの。

尚、松井選手の今日の打撃成績は3-0だった。


詳しくは、後ほど。
(写真はYahoo!sportsサイトより)



…NY152…
by mlb5533 | 2006-09-21 14:12 | 第三章

「577」は復活の証

一泊の関西出張が日帰りですんだので、食事も取らずに新幹線に乗り込んでそのままここ、板橋のアパートに戻ってきました。お陰様でテレビのスポーツニュースを散々見ることが出来ました。
どの局も同じ場面を映し出していますが、それでもワクワク…。復活した松井選手の打撃を繰り返し眺めさせていただきました。なにせ、4ヶ月もこの日を待っていたので…。

東京駅の売店に置かれた「夕刊紙」は、早々と「松井復帰 いきなり連続安打!」などの見出しが躍っています。京都まで、そんな夕刊紙を2紙購入。記事内容は、解説もなければインタビューもないただの速報原稿でしたが、それでもボクには楽しめました。
まわりでもこの夕刊紙を読んでいる人たちが大勢いました…
東京でも京都でも、乗ったタクシーの運転手さんはすでに「ラジオで聞きましたよ。松井ってものすごいんですねぇ」と、しきりに感心しています。
「復活 松井選手」の話題は、大リーグとは無縁の人たちにも日本中共通の話題です。


a0094890_42932.gif今季、「開幕を二度迎えた 松井選手」…

5月11日のあのことから124日ぶりの復帰でした。試合前、松井選手は記者団に対して、こんなコメントをしています。
「いままでは試合がある度に出ていた。でも怪我してリハビリを体験して感じたことは、日々試合に出るというなんでもないと思っていたことが、実はこんなに素晴らしいことなんだって…」
素適なコメントをしてくれたものです!

確かに松井選手は、ある意味で、高校時代から日本のプロ時代、そして、大リーグまでの間、ずっと長い間「野球の優等生クン」だったのかもしれません。確実に出場が保証されていた選手、その立場でいられた選手…。大勢の人たちから賞賛され続け、本塁打を期待され続けたいままでの選手生活。輝く選手、まさしく「野球選手の優等生」です。
でも、あの怪我をしたことで、彼はとても大事なこと、つまり「普通の選手たち」の心境を味わったのではないかって、ボクは思っています。
「もしかしたら、試合には出られなくなるかもしれない」という恐怖感に似た淋しさとでもいいましょうか…不安感とでもいうべきか…そんなものを。
そして、123日間、そんな自分と闘ったのでしょう。その姿が、リハビリ中の松井選手でした。
「再びグランドに立ってみせる!」とのコミットで…。
この体験で「普通の選手たち」の仲間入りです。きっとそれは、今まで松井選手が味わったことのない屈辱感だったかもしれない、じれったさ、だったかもしれない。でも、でもそれは、松井選手を「普通の選手」から「本物の優等生」にするための試練だったようです。
ボクは、そう思いたいのですよ。


2006年、今季開幕を迎えるための準備をしてきました。WBC出場も断ってヤンキースのために自分の準備に集中してきました。そして迎えた4月3日の開幕戦では、4-4、3ランホームラン! と、超派手な開幕戦にしたものでした。

しかし、昨日は違っています…
どんなに準備をしたって、試合に出場できる保証はなかったはずです。普通の選手たちみたいに…。努力が報われる、との保証はない。チームも、自分がいなくても「優勝」がもうすぐそこにある。
チーム力アップのために他から選手も入ってきた…そんな状況の中で、松井選手は黙々とひとりリハビリと打撃練習を繰り返していたのでしょう。

昨日の試合で松井選手は4安打して、大リーグでのヒット数は、通算580本になりました。
4連続ヒットして一塁ベースに立った松井選手に、スタンドではまた大歓声があがりました。
ド派手な復活をした松井選手に、ジータ選手は呆れ顔。ベンチで笑い出す始末。
「アイツの骨は骨折してない。骨が休んでいただけ…」と、冗談を言ってチームメイトと笑ったそうです。
a0094890_428727.gif
2006年9月12日、ヤンキースタジアムでセンター前に落ちた577本目のヒットは、松井選手の大リーガー「第2章」の書き出しにモッテコイだと、ボクは感じました。
松井選手が打席に向かったとき、ヤンキースタジアムの観衆は全員が総立ち。歓声がこだましていました。「本物の大リーガー」に変身した松井選手に贈るみんなからの祝福なのです。
「あの歓声は一生忘れられないです…」と、松井選手は言っています。

577,578,579,580…

無機質な数字の中に、人間の息吹きが内在している。生きている証がこの中に記されている…。


a0094890_4274721.gifさあ、新しい伝説がまたひとつヤンキースタジアムに生まれました。
今日は無安打に終わった松井選手ですが、試合結果は、
NYY8-4TB
ボクの好きなカノー君がホームランしてくれました。
ボストンが負けてしまったので、地区優勝まで後「7」です。もしかしたら、今週末ヤンキースタジアムでのボストン4連戦で「決まる」かもしれませんね。

明日は王建民投手の先発です。18勝目がかかっています。
これもまた、楽しみになってきました。


(コラージュは筆者制作/Yahoo!サイトより)
…NY152…
by mlb5533 | 2006-09-14 14:13 | 第一章

第2章 復活の日

復活!

この日のYankeeStadiumは、特別だった。
全員が「松井選手の復活」を祝うために、ここに集ったからだ。

f0012316_11193698.gif
1回裏、その時が来た…。
8番DHで出場した松井選手は、カーブをはじき返して中安打! 打点1が記録された。

松井選手が打席に向かうその時だった。YankeeStadiumの観客は総立ちになって、大拍手が星空のスタジアムにこだました。
この歓声に松井選手は、ヘルメットをとって挨拶したのである…

「Returns !」

第1打席 1回裏 一死一、三塁 コーコラン(右) 中前打(打点1)(得点1)
第2打席 3回裏 先頭打者 ストークス(右) 右前打(得点1)
第3打席 4回裏 一死走者なし サラス(右) 中前打
第4打席 6回裏 一死走者なし ジャクソン(右) 中前打
第5打席 8回裏 二死走者なし R・ルーゴ(右) 四球

なんとなんと、復活したこの日、松井選手は4-4。今季開幕戦同様の爆発を見て付けてたくれた。
試合結果は、
NYY12-4TB

今日から本ブログは「第2章」になる…。

いまから関西に出張だが、明日の晩にここに帰ってきたら、たっぷりと書かせてもらうことにする…


…NY152…
by mlb5533 | 2006-09-13 11:21 | 第二章

昨日、ボクはじっとしていました…。
忘れたいけど、ボクには忘れられない辛い日だったから、なにもせず…どこにも行く気になれず、
ここ東京で、仕事だけしてました。
a0094890_4345872.gif

松井選手の復活が、9月12日でよかった! すごく、すごくよかった! 野球にも神様がいるとしたら、ボクはその神様に「あんがと」って言っちゃいます。
12日に松井選手がYankeestadiumに帰ってくるなんて、こんな素人離れした演出が出来るのは絶対に「野球の神様」以外には、出来ませんよ、ねぇ、みなさん!

明晩のニューヨークには、美しい星空があってほしい…
Yankeestadiumは超満員の人々で埋め尽くしてほしい…
人種を越えて、すべての人たちがこの試合で感動してほしい…
笑顔にあふれ、活動的であってほしい…
復活した松井選手がNYの星空に本塁打を打ってほしい…
そして、またYankeestadiumがいつもと変わりない光に満ちあふれてほしい…

なんて、ちょっとだけ感傷的になっちゃったですよ、単細胞のボクでさえ。

さてさて。またあちこち、松井選手関連のブログを見てきました。読んでたら、元気になってきましたぞ。なんたる単純人間なんでしょうか、ボクって…。

長く待ったものです、4ヶ月です。
これは冗談抜きに実話ですが、ボクの友だちでヤンキチがいますが、
「明日? 会社、休み取った」だと。そう、アイツ、です。またですよ…。


ボクの宝物に、松井選手のサイン入りNY旗があります。
もうひとつは、NYのアンティークショップで見つけた「コンパス」です。いつも、北を指しています。
19世紀の船乗りが使っていた純銀製の羅針盤です。じっと見ていたら、ショップの親父さんがボクにこう言いました。

「Find your way!」(君の道を見つけなさい ! )

で、買っちゃったのですよ。この言葉と一緒に…。

「夢」に向けた自分の方向性は、人生でときにはいろいろなことがあって、その方向性を無視したくなることもボクにはありました。ずるい人間だから…ボクは。ラクしたいから…ボクは。
でも、この「コンパス」を見るたびに思います。自分の「夢」が、どっちに向いていたかを。


a0094890_4351522.gifちょうどいい展開と節目になった気がするので、
Yankees「松井選手」の夢物語、は本日をもって
終わります。 第1章が、です!
明日2006年9月12日から、第2章、です。
ヤンキースファンのリチャード様にオガチャン、最近ご無沙汰のαーど様やニューヨークのユキコン様はじめ松井選手を応援している皆々様。
今後とも、よろしく!

(コラージュは筆者制作/筆者個人資料共)
…NY152…
by mlb5533 | 2006-09-12 18:35 | 第二章

「夢たち」が復活した日

大リーグの各チームは、今季の大詰めを迎えています。

どこのチームが「10月」に出てくるのか、各球団を応援するファンたちは気が気ではありません。ワイルドカード順位も追いかける季節になって来ました。
それにしても、数字とスポーツ競技は切っても切り離せません。数字という無機質な記号に、人たちは一喜一憂する。…そう、ボクも例外ではありません。
MLBサイトは、先々週あたりからマジックナンバーが登場していますね。いち早くそれが記入されたのは、今季NLのNYMでした。
我がNYYは、現在「15」と記されています。2位のボストンとは、9.0ゲームの大差をつけてしまった…。この時期にこの数字は、大リーグファンのボクにとっては淋しい。強いボストンが消えてしまって、ヤンキースの独走とは…。

ヤンキース選手にとっても、大詰めを迎えている時期なのですが、各コーチ陣にもまたチーム全体の方向性を決定する時期でもあります。「10月」からのワールドシリーズに向けて。
現在のコーチ陣の中には、有名な元監督もいますね。フィリーズの選手とのパイプ役になったコーチもいるのですが、ボクの関心は「ドン マッティングリー打撃コーチ」です。

a0094890_4393853.gifドン マッティングリー(Don Mattingly)
10代目のヤンキースチームキャプテン。
82年から95年、14年間ヤンキース一筋の選手生活での生涯打率は「.307」です。
84年は「.343」で首位打者。85年は「145打点」で打点王とMVP。86年は「238安打」して、最多安打。ヤンキースの「永遠の3割バッター」であり、ゴールドグラブ賞9度獲得の優れた一塁手としても、多くのファンの記憶にとどまっている選手です。

しかし、ベースボールは「ひとり」では出来ません。チームプレーのスポーツ。
ひとり気を吐いても、そのチームを「勝利」に導くのは困難でしょう。

マッティングリーが在籍していた期間、ヤンキースは「1位」になったことは一度だけ、それも地区1位です。もちろん「ワールドシリーズ優勝」とも無縁の球団でした。
彼は、1990年。最下位争いになって観客が遠退いていくスタンドを見て、かなりの苦しみを持っていたと聞きます。このことは、後のヤンキース伝説になるほど、マッティングリーはヤンキースを愛したし、大切にしていたようです。彼にとってさらに悪いことに、膝を壊して7月には障害者リストに。シーズン後半復帰しますが、チームは低迷からの脱出は到底出来なかった…。

シーズンオフに思い切って大手術を受け、1991年に復帰する。
152試合に出場したものの、打撃成績は.288。打点は68にとどまった…
チーム成績は71-91、勝率.438で、東地区(当時は西地区との2地区制)7チーム中の5位。90年の67-95、勝率.414で、最下位ほどではなかったが、それでもチームはシーズン中に上位に上がることは一度もなかったのです。

マッティングリー選手は1995年まで14年間現役を続け、その前年1994年には3地区制に。
この年、チームは久々に東地区で「地区1位」になった。1981年に地区優勝して以来の快挙だったのに…。でも、あのストライキが長引き、地区予選もリーグ優勝決定戦も、そしてワールドシリーズも中止が決定。米国のベースボールファンは、紛争に嫌気がさして、スタンドから離れていってしまった…。
そして、翌1995年。彼が現役最後の年にヤンキースは「ワイルドカード」で地区優勝決定戦に出場しますが、NYY2-3SEAで敗退しました。

ドン マッティングーは、14年間ヤンキースの、いや大リーグのスター選手中のスター選手です。
彼はヤンキースにいて「優勝」を知らない。地区予選出場、というのが彼の属した「ヤンキースのチーム成績」です。

冬のグランドで、いつか来るであろう夏の眩しい光を「夢」見た選手だったことでしょう。その姿は「冬の時代」の貴公子、でした。14年間という途方もなく「長い冬」の中で過ごした選手生活で、一度や二度「リングの輝き」を…と「夢」見たに違いないとボクは思います。

マッティグリー選手が入団する少し前、ヤンキースにはこんな派手な歴史もありました…
日本では、1979年にあの日本シリーズ広島対近鉄の死闘で、「江夏の21球物語」が生まれたが、その前年1978年の米国大リーグの地区予選のことです。

忘れるはずがありましょうか、「1978年の物語」ヤンキース対レッドソックスの死闘を。

7月後半の時点で首位レッドソックスとのゲーム差は14。どう見ても、ヤンキースは届かない。
かつて、巨人軍の長嶋監督が「メイクドラマの物語」を完結してくれましたが、それ以上のゲーム差でした。ヤンキースは、ビリー・マーティン監督を更迭すると、後半戦から連勝、そしてまた連勝と追い上げ、レギュラーシーズン最終戦でついに99勝63敗で同率首位でレッドソックスと並んだのです。
そして、1978年10月2日。
レッドソックスの本拠地フェンウェイ・パークで、史上初の地区優勝をかけた「ワンゲームプレーオフ」が行われました。ヤンキースは2点ビハインドで迎えた7回表、無安打だった「バッキー・デント遊撃手」が左翼後方のグリーンモンスターを越える逆転3ランを打ち込んだのです。「夢」を見ているようだったと、その試合を知る友だちは未だに熱く語ってくれる…。
逆転に成功するとその後も2点を加え、まさに死闘の末、「5-4」で辛くも勝った!
宿命のライバルを撃破出来たのです。
勢いに乗ったヤンキースは、その後ロイヤルズ、ドジャースと破り、遂に、「ワールドシリーズ連覇」を現実にしてしまった…。

と、いう物語は…マッティングリーがヤンキースに加入する前、でした。
こんな派手な歴史は彼が入団して14年間、水を打った静けさの中に解けて沈んでしまったのです。

「さようなら ヤンキース…」

多くのファンがStadiumから姿を消してしまった時代に、マッティングリーは打席に立ち続けました。
…誰のための、プロ選手、だったのか。


ボクは、今季米国大リーグに対して、絶対に捨てられない「夢」があります。
いや、意地、と言ってもいいです。気の弱いボクだけど、これだけはどんなことをされても持ち続けます。それは、「松井選手とマッティングリーコーチの握手」を10月に見届けるってことです。
自分の「夢」を抱いて太平洋を渡ったひとりの日本人野球選手が、ベースボールの本場米国で自分の「夢」を見果てぬ夢に終わったひとりの元選手から指導を受け、そして…やがて「輝く日」を!
絶対にボクは自分のこの目で見届けたい… そんな男たちの、美しい真実のドラマを。

松井選手の恩師は、ニッポンでは長嶋茂雄さんと言うことを誰もが知っています。
しかし、彼の打撃の更なる向上をさせてくれた米国での恩人はこの人、ドン マッティングリー打撃コーチです! これだけは、みんなに知って欲しいです。

で、ボクは思う…コーチの気持ち、のことです。自分が果たせなかった「夢」を誰かに伝えることで、伝えられた人がその知恵を生かす…そうすれば、伝えた人は伝えられた人の中で生き続けることが出来る…ってことを。
ボクは単純な人間だから、素適なことだなあって、そう思えるのですよ…。

松井選手とマッティングリーコーチの「夏のまぶしい光の輝き」を、ボクは10月初冬のYankeeStadiumで見たい! ふたり揃って、輝くばかりの笑顔を見たい! 

実は、これがボクの今季の「夢」です。

松井選手は笑顔で復活しましたね。
復活、です。ベースボールを見果てぬ夢、にしてなるものか…。
松井選手とマッティングリーのふたり「夢」は、日本にいるボクの「夢」でもあります…。
a0094890_4391446.gif

(コラージュは筆者制作/筆者個人資料共)
…NY152…
by mlb5533 | 2006-09-09 04:01 | 第二章

2Aトレントンサンダー 1勝!

試合結果は、
TRE3-1POR
ですよ。

ボクもまだ詳しくテレビなどで実際に試合運びは見ていないけれど、ボックススコアを頼りに読んでみると、こんな試合だったようです。

両チームとも、4回までは完全な投手戦です。

松井選手は1回の裏、2番ロペス選手がヒットで出塁し、3番ランディー・ルイス選手がセンターフライに倒れた後、2ダン一塁の場面で、打席に立った…。ボストン傘下2Aポートランドの右腕ハンサック投手(28歳)の変化球で、力いっぱいの空振り三振!

2回表。ポートランドはランナー2人を出して、トレントンのチャーリー・マニング投手を攻めたてたが後続が続かず、零点。

3回裏、トレントンの攻撃。ここでも2人を塁に置いたものの、あと1本が出ずに、零点。0-0が続く。

4回裏、トレントンの攻撃は、松井選手からだった。おそらく外側の球だろう。ボールが飛んだ方向は右スタンドへ。しかし、飛距離が足りずにライトフライ。

5回表、ポートランド。
三塁にランナーを置いて、ダルビン選手の左前ヒットで、1点。
これで、
TRE0-1POR
で、均衡が破れました。


さて、その裏、トレントンの攻撃です。
スコアを読んでいると、はっきり言って高校球児を思い浮かべるほどの攻撃ぶりでしたよ。
8番、9番打者が簡単にアウトになり、打順は1番ガードナー選手。安打で、2ダン一塁。
続く2番ロペス選手の打席で、二塁に盗塁して、ロペス選手4球出塁。これで2ダン、一,二塁。
そして、今日の当たり屋3番ランディー・ルイス選手がセンター前にクリーンヒット!

さあ、4番松井選手登場です!
このとき、ルイズ選手がつかさず盗塁して、三塁,二塁の形で攻めます。当然のこと、ここは松井選手は敬遠の四球で塁がすべて埋まって満塁策です。しかし、5番ダンカン選手はセカンドフライに倒れ、ここでもあと1本が出ませんでした。

TRE1-1POR
で、試合をふりだしに戻しました。

そして、7回の攻防です。これは、おもしろいですよ…
好投を続けていたフィリップ・ヒューズ投手から、チャーリー・マニング投手に交代。彼のここ10試合での防御率は1.17!すげぇ~投手が出てきたものです! なお、先発投手のヒューガス投手は、この10試合での防御率は1.29、今シーズン2.25! これも、すげぇ~です!
そのかわりはな、ポートランドはメニング投手を2ダン一,二塁まで攻めたてましたが、後続がなく、この回の攻撃はここまで。

で、7回裏です!
先頭のストッツ選手が四球でまず塁に出ました。ガードナー選手の打席で盗塁したものの、アウト。
ガードナー選手は一塁へ。ロペス選手も4球で、一,二塁。
ここで、また3番ランディー・ルイス選手センター前に適時打! ガードナー選手が帰って、
TRE2-1POR

a0094890_4425898.gifb>ここで我が松井選手です!
右前へタイムリーヒット!

ロペス選手が生還して、
TRE3-1POR
と、攻めたてました。

この試合は、トレントンサンダーの1番ガードナー選手,2番ロペスのコンビがきっちりと出塁して、3番ルイス選手と4番松井選手が、確実にランナーをホームに帰す。投手がしっかり投げて、という、まさにベースボールの教科書みたいな試合運びでした。

1,2番のアットバットは合計6、ヒット数は3。そして、得点3はすべて1,2番の選手。
3,4番のアットバットは合計7、ヒット数は3。打点3はすべてこの3,4番のバットから、でした…。

(全然、関係ないですが…「東京G」とかいうニッポンで有名なチームがあるでしょ。あのチームの選手たちは、この2A選手たちの試合運びを見て、なんと思うんでしょうかねぇ…)
あっ、そうそう。トレントンはこの試合でのエラーは、0、です!


楽しく、素晴らしい試合だったようです…
また、明日もトレントンの選手たちの活躍を期待しましょう。

ヤンキースの公式カレンダー「9月」は、松井選手ですぞ!
さあ、松井選手の今季最後の追い込みに、ボクは「デッカイ夢」を持ちますよ!

太平洋を越えて、この声が届け!!

「ガンバレ~~ マ・ツ・イィ~~~」

…NY152…
by mlb5533 | 2006-09-07 14:55 | 第二章

「Wild Card Standings」

9月に入った。

いつものことだが…
この時期になってくると、やっぱり気になってくるのが「Wild Card Standings」(ワイルドカード順位表)だ。

今季のAmerican League(以後ALと書く)は、中地区のデトロイトがシーズン当初から順調に勝ち数を増やして1位の座から降りることがなかった。2位になっていたシカゴホワイトソックスの奮闘ぶりが、AL戦をボクには面白くさせてくれた。しかし、いま、昨年同様またしてもミネソタツインズが急上昇してきた。というより、シカゴの負け数が増えてきた。
現在、ALの中地区はミネソタがシカゴを0.5ゲーム差で上に立っている…。

しかし、だ。ボストンは今日、バリテック捕手が戻ってきて、ペナ選手の劇的な本塁打で対シカゴにサヨナラ勝ちをしたものの最近の10試合では3勝7敗と元気がない状態が続く。「Wild Card Standings」でも、3位とはいえ、2位シカゴに6ゲームの大差をつけられてしまった。

MLBサイトでは、NYYにマジックが記入された。20、という数だった。現在はその数字が「17」になっている。西地区のオークランドアスレチックは「19」だが、中地区のデトロイトにはまだその数字が記入されていない。シカゴがどう追い上げてくるか、ミネソタが昨年の失速を忘れて猛追出来るか…中地区が今、面白くなっている。


さて、一方のNational League(以後NLと書く)は、試合が面白くなってきた。
いろいろな記録が期待できそうだからだ。
東地区の優勝はNYMで決まりだ。優勝マジックによると、あと11。2位のフィラデルフィアフィリーズとのゲーム差は15ゲーム。優勝は時間差だけになったが、フィリーズは我がNYYファンにとってはある意味「恩人のチーム」でもある。有力選手を多数移籍してくれたからだ。
そのフィリーズの大砲が面白くなってきたのだ。本日、ライヤン・ハワード選手が53号の本塁打を打っている。打点も134にのばした。目下、NLの2冠王だ。2004年にデビューして、今季は3シーズン目、27歳の若手選手である。昨年までのハワード選手から、今季これほどの活躍をすると予想できたメディアはいない…いや、誰もいなかったろう。こういう「物語」が毎年ひとつやふたつ生まれるから、大リーグから目を離せないのだ。

a0094890_2322469.gifそして…NLの物語といえば、そう、この人だ。
サンフランシスコジャイアンツのボンズ選手。またしても今日3試合連続の、22号本塁打!通算730号。もの凄い! ハンク・アーロン選手の755本まで、あと25本と迫ってきた。米国のメディアから薬物問題を追求されている中で、これだけ打ってくる… 

記録の話に移れば、まず気懸かりなのはイチロー選手の200安打だが、目下184本。最近、安打数が落ちてきたとはいえ、あと16本だから、これも達成できるだろう。と、簡単に書くが、この記録ももの凄い。

毎シーズン、イチロー選手は「200本安打」を義務づけられた選手になっている。

打って当然、当たり前…と、の評価だ。3割以上の200本安打。これをこなしてしまう彼の力量は大リーガーの中の大リーガーである証だ。2007年、マリナーズとの契約が終わる。
その後、もし、イチロー選手が「マーケットに出る」意向を示したとしたら、一体どこの球団が、どんな値踏みをつけて、どんな契約内容で獲得するのだろうか…。そんなおそろしいことまで、思いめぐらしてしまう。

さて。
最後になったけれど、ボクたちの「松井選手」のことを書く。
手首のテーピングは「まだ必要だろうが」と言ってたそうだが、スタテンアイランドまで行って50スイングして6本の柵越えをした、とのニュースが入っている。途中、交通事故に巻き込まれそうになったとのヒヤリとさせる記事も届いている。6日からの試合が楽しみになってきた。

…NY152…
by mlb5533 | 2006-09-05 16:04 | 第三章