4連敗したベンチは静まりかえっていた…。
誰ひとりとして、チームメイトに声をかけることもなく、無言で自分の道具を片付けてベンチ裏に消えていった。そんな様子をテレビ画面で見ていると、ヤンキースから絶望感さえ伝わってくる…。

確かに、これだけゲーム差が離れ、東地区の最下位まで成績が落ちたら、もう優勝は絶望だろう。
果たして、今季10月にヤンキースが残っているのか…と、初夏なのに、もう初冬の季節を思ったりもする。
なんのせいか…。

松井選手もまた、ここ数試合いいところがなかった。焦っているのか。

しかし、今日。本当に久々にホームランを打ってくれた。それもバカでっかい135メートルもの長距離のホームランだった。センターへ向かって高々と、5号2ランホームラン。

ヤンキースの得点はこの2点だけだった。
なにも書きたくなるような事柄がない。あったのは、松井選手の2ランホームランだけ。

連敗すればファンのボクだけが寂しんじゃない。ヤンキース全員が寂しがっている。
このままでは、何の問題の解決にもならない。問題は簡単だ。連敗から脱すればいい。
そして、連敗したぶん、連勝していければそけでいい。

がんばれ! 松井選手! ヤンキースたちよ!
ボクはいつまでもいつまでも松井選手をここニッポンから応援し続けていますから…。
寂しいけれど、ボクは「夢」をあきらめていないということです。今日松井選手が打ったたったひとつのホームランは、ボクには「希望」に見えたから…。
高く飛べ ボクの「夢」 そして松井選手の「夢」よ 今日のあの白球のように …。

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…NY152…
by mlb5533 | 2007-05-30 01:01 | 第四章

ヤンキース3番打者

この試合を落とせば、自力優勝が消滅する…と、すでにこの時期に早々と危険信号が出ていました。
落とせない試合でした。
結果は、
NYY 8-3 BOS

このカードは2勝1敗で、ボストンとは、9.5G差になりましたが、ゲーム差は「遙か彼方」でしょう。

21勝24敗 が、いまのヤンキースがいる位置です。
現在ALの首位打者には、ジーター選手とポサーダ選手が。ホームランは、ロドリゲス選手が18本でトップ。打点もロドリゲス選手の43打点がトップ。ボストンのオルティーズ選手は37打点で5位です。こんなに打てる打者がすらりと並んでいるのに…。
ベースボールは、打つだけではダメのようです。投手力…が安定していないと…。

さて、そんなモヤモヤのなかで、松井選手がボストンの大黒柱・シリング投手から4号2ラン!
右翼席にライナーで飛び込むホームランを1回に打ち込んでくれました。これがこの試合の弾みになったようです。先発ペティット投手は7回1失点の好投で、勝利投手。3勝目。

最近、松井選手が3番に入っています。この打順から、かつての松井選手を思い出します。確か、4番には落ち合い選手だった…あの中日戦では。セ・リーグ最終戦。ここで勝ったチームがリーグ優勝という大一番でした。若々しい松井選手は、あのプレッシャーのなかでホームランを打ち込んだものでした。
そしていま、松井選手は「天下のヤンキース」が危機感溢れる中で、3番打者です。この危機感は、ここ数年なかったほどのひどい状態です。まだ5月だというのに、「今季優勝はナシ」とまでメディアに書き込まれたヤンキースです。

松井選手が3番を打て、と指示しているトーリー監督さんの心の中ではきっと松井選手の「中距離打者」としての持ち味ではなくて、本来の「ニッポン製・長距離打者マツイ」を、体現させたいのでは…と、感じます。そしてこの試合で、トーリー監督の「夢」が現実になった…と、ボクは勝手にドラマを創りながら試合結果を追いかけていました。
3番打者です。チームへの責任は、他の打順を打つ時とはまったく違ってきます。もちろん、下位打線を打つ選手に責任がないというのではありませんが、打席数も多くなりますし、得点チャンスが増しても来ます。そのとき、です。「ここで打ってくれ!」の機会が多くなる打順に、松井秀喜選手が座ったと言うことでしょう。
かつて、巨人軍に長嶋茂雄選手がいました。あの選手のもの凄いところは、「ここで打ってくれ!」のとき、いとも簡単に安打する選手だったとの伝説が残っています。
「記録よりも、記憶に残る選手」という言葉を贈られた選手、それが、ナガシマだった…と。

松井選手もそんな選手になれるチャンスが来たのです。トーリー監督さんの「命令」です。

4号2ランは、まさしくそんな「夢」をのせて右翼席に飛び込んでいきました…。
まだ5月。なにが起きるかわかりません。筋書きのないベースボールの舞台は、ボクに言わせれば、1幕2場ってところ。…これからです。
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…NY152…
by mlb5533 | 2007-05-25 12:39 | 第四章

期待していましたが、今日の結果は5打数の0安打でした。
といっても、試合結果はNYY6-2BOSで、ヤンキースがボストンに借りをひとつ返したのでホッとはしました。ロドリゲス18号2ラン、ジアンビ6号ソロもうれしいニュースでした。

昨年、ボストンはとくに後半、バタバタと連敗が続き、このブログでも「がんばれ ボストン」と書いたものでしたが、今季はあまりにも強すぎて。いったいどうしたんでしょうか…。
NYYとは9.5G差、いくらなんでも遙か彼方の距離ですが…。ボストンが強すぎるのか、それともNYYが弱くなりすぎたのか…。

近頃の松井選手は好機に凡退続きで、いいところがありませんねぇ…どうしたんでしょうか? と不安になっていたのですが…。
そんな中…ボクは「あるひとつ」の期待がありました。なんだったのか、というと昨日のメッツ戦の試合のことです。久々に「?」と小首をかしげて、ボクはひとりニタニタしてました。

5打数3安打の久々の猛打賞はさておき、うれしくなったのはそんなことではないのです。松井選手が打った打球の方向。みなさんもお気づきではなかったでしょうか? 松井選手の打球方向でした。これが、気になって。
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第1打席 1回表 二死走者なし メーン投手(右)  左翼線二塁打
第2打席 3回表 一死二塁  メーン投手(右)  右中間二塁打
第3打席 4回表 二死走者なし  メーン投手(右)  左飛
第4打席 6回表 二死一、二塁  ショーネワイス投手(左)  左飛
第5打席 9回表 先頭打者  ハイルマン投手(右)  左前打

そうなんですよ、5打球のうち、4打球は左へ飛んでいます! それも、遠慮なく強い打球で飛んでいきました。なんでもっと早くこの打撃をしてくれなかったのか…。いままでの試合中でも度々ボクは「左に打って!」とテレビの前で叫んでました。オープン戦からこの打球が打ち込める松井選手を頼もしく感じて、公式戦でその打ち方をしている松井選手を「夢」見ていたものです。かつて巨人軍の左打者・篠塚選手のようなレフト線に運ぶ打球です。決して流し打ち、ではなく、バットでビシッと叩く打法。まあ、正直まだまだ松井選手のレフト方向へ打つスイングは、ライト方向に打ち込んでいくスイングに比べれば「美しいなぁ」とは言えません。なんとなく、「不慣れな感じ」がします。でも、です。松井選手がこの打法を完全に自分の「もの」にしたとしたら、ぞっとするほど偉大な打者になれる可能性が高まってくる…と思っています。

ボクにとっての松井秀喜選手は、本来、長距離打者です。
ボクたちには信じられないほどの丈夫な体をご両親から授かった選手。腰の回転、左肩の上下移動、左足の強さはボクたちでは想像できないほどの「馬力」を秘めている選手でしょう。その選手が、ライト方向に運ぶ打撃をレフトにも打ち込めるとなると…そうなんですよ、本塁打が増産されるという暗示なのです。これが本来の、松井秀喜選手の姿ではなかったでしょうか?

ボクはまだ、この期に及んでも、松井秀喜選手は「我が国が誇るホームランバッター」と信じて疑いません。チームの為に…を、常に言葉にする松井選手にボクは頭が下がりっぱなし。でも、です。ボクはやっぱり…松井選手の2塁打よりも…いざというとき、ホームランを打ち込んでくれた巨人軍四番打者・松井秀喜選手の姿が忘れられないのです。大リーグとは環境が違う…という言い方が正しいとはわかっているし、彼の打撃を批判しているようで、忘れなければいけないと心ではそう思っていても、でも、ボクのこの目は松井選手が打つホームランの姿を覚えています。この耳が、あの甲高い衝撃音を覚えています。松井選手のホームランの姿と音が、ボクには消えずに残ったままなのです…。

今日は松井選手の苦手なウィークフィールド投手でしたが、彼からも本塁打は打っています。
さて、明日もボストンとの試合です。それこそ、チームの為にも、そして自分自身のためにも、松井選手がホームランを打ち込む姿をボクは「夢」見ています…。
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(写真はサイスポサイトとYahoo!スポーツサイトより)
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by mlb5533 | 2007-05-22 18:09 | 第四章

以前からそう思っていましたが、松井選手のプレーにはどこか文学的な印象を感じさせてくれます。
6日の「2000本安打達成」もそうでした…。

現地ニューヨークは日曜日。快晴のヤンキースタジアムで、午後1時05分から始まったシアトルとの対戦。空は青く、芝の緑が眩しい。あと1本で日米通算… そんな期待を抱いてスタンドで観戦していたのは、若干の日本人ファン程度だったことでしょう。そんな大記録がかかっていることを知っている現地ファンは少なかったのではないでしょうか。

6回の第3打席で左翼へフライを打ち上げた。白球は空高く舞い上がった。高く高く、上がった。
なかなか落ちてこない。空の青の中に白球は吸い込まれて、やがて微かな点となる。
光が微かな点を透明にさせる…。
左翼はマリナーズ4番打者であり、名手イバニュエス選手。彼はグラブで太陽の光を遮り、僅かな点を見失うことなくその落下点に体を置き、捕球の姿勢を確保した。そして、捕球寸前、グラブを差し出した途端、イバニュエス選手の目には影が消えて、光でいっぱいになった。彼の両眼を照らしたその光はサングラスをしても、影を創ってはくれないほどの眩しさだった…。青い空から降りてきた突然の訪問者のように、松井選手の打った白球は誰の手にもふれることなく、地上の緑の芝に落下して、着地して、転がった。白球と芝の緑と、そして空の青色が区別できたのは、松井選手が打ちあげた球が地上に落下した後のことだった…。
この瞬間、松井選手の2000本安打が達成した。光の群れが白球を包んでいた。

あれは、イバニュエス選手の「エラー」ではなく、堂々たる「2塁打」だった。自然界の中で人間が躍動するベースボールのプレーが創り出した「安打」だ。ボクにはこの上なく素敵な安打に見えた。松井選手らしいなぁ、とさえ思え、ひとり部屋の中で歓声を上げてしまった。これぞ、松井秀喜選手の物語だ、と確信さえしたドラマチックな「2000本安打達成」ではないか!
大リーグのルールでは、太陽の光で白球を見失った場合、「安打」と判定するはずだから…としいう事だけをボクは信じた。
そうしたら、案の定そうなったから、余計うれしかった。まるで我が事のように、照れくさく、うれしさを隠せなかった。

青空の光たちが松井秀喜選手に味方した。

ご本人松井選手も、「エラーだと思ってた」というから、楽しい。
野球の神様が松井選手に「光を与えて」くれた。神様からの贈り物、それがこの「2000本安打」…。
ボクは、そう思いたかった。

この大記録は、、昨年達成すべきだったけれど、「あのこと」でこの大記録達成は1年待たされた。昨年、松井選手はグランドの外でリハビリに力を注ぐ。復帰した試合では、4打数4安打と打ちまくった。主将のジーター選手も苦笑したほどの大活躍をしてくれた。
そして、今季。松井選手は「光」を友だちに出来る選手になった。なにかまたひとつ、ボクの目にはまだ見えない新たな何かが加わった選手になった。
左翼に飛んだ打球が2000本安打になったけれど、左翼は松井選手のポジションである。そこに「光」があたっている…。

2001安打は、右翼へ。この安打はごくごく普通の安打だった。

6日のこの試合、光があったのは松井選手だけだった。
フェルプス選手は城島捕手にしなくてもいいような危険なプレーをするし、プロクター投手は報復危険球を投げて、けんか腰になるし…。7回裏はクレメンス投手の復帰を演出するし…、両監督は退場になるし…で、ベースボールの試合ではない。ドタバタ演劇を見せられたようでどうも後味が悪かった。

そのなかでの松井選手の日米通算2000本安打。この薄汚れた試合で、たったひとつの「光」であったし、そして「夢」の輝きでもあった。舞い上がれ、打球! 大空高く 舞い上がれ!

松井秀喜選手 「2000本安打達成」 おめでとうございます!

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by mlb5533 | 2007-05-08 03:41 | 第四章