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信頼関係

ここのところ、松井選手のファンにとって、さほど芳しいニュースが入ってこない…。
ヤンキースは13シーズン監督を続けたトーリ監督を解任して、ジラルディ新監督を就任させた。
いきなり、「松井選手はDHの選手でデーモン選手を優先する」との話だ。まあ、今季10月だけの松井選手を見る限りではそう言われても仕方ないのかもしれない。膝も自由ではないというし。手首は骨折したし…。

現役選手を現場の現役トップがこのような無神経な発言をする球団だったのか。
ヤンキース…。昔のヤンキースはこんな野暮な球団ではなかったが…。

マッティングリーコーチまで、トーリ監督とともにドジャースに移籍してしまった。ボクには現状のヤンキースを象徴しているなぁ、とも感じた。ポサーダ選手もいなくなるような気もする。
バーニー選手のことでも結局ヤンキースは放っておいた。あれだけの名選手を…。あれほどの名選手の声を聞き分ける訳でもなく、処遇さえきちんとしない…。

ヤンキースがいま一歩のところで足踏みしているのは、選手たちの心の中にある漠然とした不安なのではなかろうか、とさえ思えてくる。カンぐりなので、笑い飛ばして欲しいが、要するに「チームが一丸」にならないのは、こうしたフロントと選手たちの「心の信頼関係」が、選手個人によって差が生じているのか、と感じるのだ。

ファンはそんな実情はわからない。わからないが、明らかにMLBの歴史に残る選手たちに対して、明確な感謝の表現や承認のコメントをヤンキースのフロントたちはさほど出してこない。
まるで、「勝って当然。あとは、マネーゲームで」…と、ボクなんかはそう感じてしまう。これが、あのヤンキースだつたのか…と、最近は寒々とする。

松井秀喜選手。日本が生んだ最高のスラッガーである。その選手が、「たとえ裏切り者といわれても…」と、そこまで悩んで太平洋を渡った選手である。その選手に対して「来季はベンチで過ごすことが多くなるかも…」とは、いささか無神経すぎる。松井選手は、日本人の心の象徴的選手だ。彼の「夢」は、ボクたち日本人野球ファンの「夢」に等しい。松井選手を軽く扱うと言うことは、同時に日本人を軽くあしらうことになる…。

バーニーがボクにはかわいそうに思えたし、マッティングリーがヤンキース以外のユニフォームを着ることもまた、昔からのファンとしてはしっくりこない。A・ロッド選手がさっさと飛び出した理由を記事で読んでみて、ボクは彼のヤンキースへの別れの心がよくわかる。
どんな人間にも、プライドがある。自尊心がある。とくに名選手と謳われている選手は一際それがあるだろう。トーリ監督もまた、自尊心を傷つけられた思いがしたのかもしれない…。だから、さっさと去ったのだろう。

ボクは、なんとなくだが、そろそろヤンキースから卒業すべき時期が来たような気がしている。
マッティングーのファンでもボクは、きっと来季はドジャースが気懸かりになることだろう…。

全然関係ない話だが、今年の春、日本ハムファイターズで現在ロイヤルズのトレイ・ヒルマン監督とインタビューをした。その時、彼はボクに「日本の野球は素晴らしい。大リーグが学ばなくてならないことがすでにここには在ります。日本のプロ野球が大リーグの下だと思っている人がいたら、それはとんでもない誤りです。練習方法が大リーグと違うのは、日本の各選手がなにを目指しているか、ビジョンが違うからです。日本の野球とファンは素晴らしい。日本の野球を育てれば、大リーグのパワーと同様になることでしょう」と言っていた。実はボクもそう思っていた。

ロッテの若き西岡選手は絶対に大リーグでは引っ張りダコになるだろう。しかし、ここにして欲しい。ロッテにいて欲しい。ダルビッシュ投手ももっと人間的に成長して大人になって、ここにいて欲しい。
将来大リーグに行く…よりも、ここにいて欲しい。
そして、日本のメディアがもっともっと野球人口を正しく育てて欲しい。いい加減な中継番組はやめにして欲しい。その努力が、きっと経済的にも、発展するはずだから…。

松井秀喜選手の「夢」を軽んじるような人たちがいるのが大リーグだったとしたら、それは所詮使い捨ての世界でしかない。ただの、マネーゲームでしかない世界だ。

ボクの「夢」は、多くの人たちがベースボールの楽しさを知ること。そして、そのドラマに歓声をあげて汗して応援すること。白球を追いかけて、あの音たちがグランドに響き渡ること。
緑の芝の上で展開する美しく、真実のドラマを見ること…。

…そして、あの松井選手の笑顔が光に混じって輝いていること。

それがボクのベースボール…そして、それがボクの「夢」物語。


…NY152…
by mlb5533 | 2007-11-12 17:49 | 第五章