久々にこのブログに戻ってきました。

松井選手がMLB通算本塁打150本目を満塁ホームランで飾ってくれました。
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悔しいのですが、録画で見ました。

打った瞬間、「あら、犠打かな…」と思いました。いつもより、打球が上がり気味に見えたからです。
センターが飛球を見上げながら後ろに下がって行きましたから捕球されるのかと諦めていたら、そのままフェンスを越えて白球は消えていきました…。

満塁でカウント0-3からの一振り。
松井選手自身も、
「高めのボールだけ待って、それを打ちにいった。それだけです。打つのは勇気がいる? 外野に飛べば1点ですから、勇気がいるというほどではない」
MLB通算本塁打150本目のホームランは、通算6本目の満塁ホームランでもありました…。そして、なによりも喜ばしいことは、この4点でエンジェルスが勝利したことです。
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…NY152…
by mlb5533 | 2010-06-29 01:11 | 第八章

松井選手の大リーグ通算本塁打150号がいつ飛び出すのかとメディアは忘れずに書き続けてくれる…。ボクも毎試合そのことは気がかりだから、仕事中でもふと、「そうだ、150は出たのか…」との自分の心の声が頭をよぎる。

昨日、職場近くにある銭湯に行った。ここ本郷には2軒のお風呂屋さんがある。大通りに面して事務所の隣に建つスーパー銭湯系と、路地を入ってしばらく歩くと伝統的なお風呂屋さんが出てくる。湯質が違うのか、伝統的お風呂屋さんの湯はあがっても体が冷めにくい。職場に戻ると汗が止まらないから、Tシャツ一枚で十分。で、下駄箱だが、どうしても「15」が気になって…。「55」は、いつも先客が使っている。2軒の銭湯の違いは湯質だけではなく、客層が違う。スーパー銭湯系はビジネスマンと近くに柔道で有名な国際的道場があるから、それ系の若者が来る。伝統的お風呂屋さんは地元民ばかりだ。ボクは夜に銭湯に行くことはなく、だいたい仕事中の4時頃付近。なので、年寄りばかり。年寄りって、子供みたいになんでも平気で話しかけてくる。で、先日小雨の中だった。
とにかくこの風呂、めっぽう江戸っ子風呂とでも言うか、あっつい。
「あつッ!」「元気いいねぇ」「はぁ…」
「どうだい、最近マツイは」「ちょっとヤバイですかねぇ」「らしいなぁ」と、平気で話しかけられる。
ここ本郷は、ここは新都市開発でずいぶんたくさんの地元店が姿を消している。床屋さんにラーメン屋さん、畳職人、歯医者さん、文房具店に下駄屋さんなどなど。ボクがここに来て早15年以上になるが町並みは年々ビジネス街的に様変わりしている。大空はあの頃よりも半分に減っただろうか…。
様変わりはあっても、人の心はさほど変わらない。ここ本郷は、筋金入りの巨人軍ファンのお膝元。すぐ近くには後楽園の「ドーム球場」がそびえ立つ場所柄だ。地元感覚を無視すると風呂の湯加減はますます熱くなるので気をつけておく。知らないジッチャンに話しかけられたら、まずは巨人の悪口は言わないことが、ここのルール。

「赤は似合わねぇなあ、マツイは」否定的だからといってもそのまま同調して返すとマズイ。松井選手がどこに行こうとも、この地元ジッチャンには「元巨人軍の4番」であり「巨人軍の優等生」であり「長嶋監督さんの秘蔵っ子」であり「日本一のホームランバッター」だと思い込んでいる。そして、松井選手は「オレが育てた的感覚」もここにはある。
「でも見慣れましたけど」「そうかい、そう言えばだんだん気にはならねぇなあ赤でも、よ。年寄りじゃあるまいし、アメリカじゃあ若いモンも赤の服を着るのかねぇ」「らしいですよ」「マツイがうたねぇとかてねぇじゃねぇか。マツイも大変なチームに行ったモンだ。苦労してるなぁ」「そうでもないですよ、マツイは楽しんでるみたいですけど」「ならいいけどよッ」
そしてこのジッチャンが「はやく150本目、打ってくんないかねぇイライラしちゃうよ」

こんなジッチャンまでも、太平洋を越えたトツクニでプレーする松井選手を応援している。
本日、久々にタイムリーを打ったが150本目の「アレ」はまだだった。大差で勝っていたせいか、7回で松井選手は交代したが、9回がヤバかった…。つい最近もこんな試合があった。あついなぁ、まったく。まあ、時間の問題でしょうがしかし江戸っ子は気が短いから…。
今日は日本では土曜日。またあのお風呂屋さんに行こうかなあ。あのジッチャン、来てるかも知れないし…。


…NY152…
by mlb5533 | 2010-06-19 09:45 | 第八章

松井選手の「舞台」役者

野球にはドラマがある。このドラマは…他では真似が出来ない。それほど完璧だ。
時間を戻しても無意味だという点が、ドラマ性が完璧だという証明になる。
時間とともにスリルを演出し、最後はどんな形であれ、幕を下ろす。拍手して感動する者。涙をのんで悔しがる者。やがて、心の喧噪がおさまるとその「物語」が必然であって偶然ではないことを知る。とくに野球はルールが入り組んでいる分、時間毎の心の動揺は大きい。

舞台とよく似ている。
数多くの舞台の中で、「コーラスライン」だけは何度も足を運んだ。ドラマの組み立てが必然だから気に入った。ここでその音、その台詞…。現実的だから、この舞台は。で、何度観てもあのフィナーレの「ワン」では泣かされる…。「What I Did for Love」も80年代でも、キャスティングが変わって歌い方が違っても、ここでこの音と歌詞かいなッ…。と、また、泣けてしまう…。

松井選手って、ときどき思うことだが、ベンチでの何気ない表情がいい。チームでは4番、5番を打つ「主役」だが、ベンチでの表情は「What I Did for Love」を歌う娘のようにふとなにかを見つめていたりする…。特に、ボクには負けている時がそれがそう映る…。


才能は天からの借り物
それはいつもわかっていたこと
だから私は忘れはしない
この思いのためにやってきたことを

この気持ちが
なくなることは決してない
私たちが歩み続けていけば
この気持ちは必ずよみがえるから

今日の日にキスして別れを告げる
それを明日へのはなむけにして
私たちはなすべきことをなしてきた
決して忘れはしない、後悔などできない
この思いのためにやってきたことを


勝負の世界が現実的であればあるほど、必然の結果であるほど、「What I Did for…」と歌い上げたくなる選手だ。松井選手とは、ボクにとって実に不思議な存在である。
一昨日だった。アブレイユ選手が二塁にいた。2死だった。松井選手はとにかくカウントを3B-2Sのフルカウントに整えた。このときボクは「あッ、これ、松井選手の勝ちだ」と感じたとたんに、ライトへのヒットだ。フルカウントだから、当然アブレイユ選手は全速力で走る。打点1は、必然だった。3B-2Sのフルカウントに整えてしまうところが、松井選手の勝負師根性だろう。
ここでこの音、この台詞…である。松井選手のプレーは、良質な舞台演技をする役者とよく似ている。作り物ではなく、現実味があるからだ。必然性を感じさせる選手は、ボクには、そうそう見当たらない。

今日は散々だった。
だから…、明日のドラマが待っている。
待っているドラマ、今日とは全く違う明日のドラマがまた観られる。


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by mlb5533 | 2010-06-16 04:05 | 第八章

ピネイロ投手の完投勝利でした。熱投、とはまさしく今日のピネイロ投手の姿。
118球のうち75球がストライク、お見事!
ここ板橋のアパートから大拍手。狭いアパートに響き渡っていました。コーヒーが美味い!
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今日はピネイロ投手のガッツがエンジェル軍団に浸透した感じ。そんなゲームに見えました。
3回表、三振振り逃げで一塁ベースに全速力で走り抜いたのはピネイロ投手でした。三塁まで進んだピネイロ投手をアブレイユ選手のヒットで、生還。今日、ピネイロ投手は3得点の大活躍でした。

5回表、松井選手の二塁打。満塁で走者一掃、結果的にはこの一打が勝利打点になりましたが、この一打を呼び寄せたのも、ピネイロ投手のガッツだろうと思いました。
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初回、いきなりの三塁打を許し、誰がみてもドジャースの先制だろうと…。しかし、今日のピネイロ投手、1点たりとも得えんぞとの気迫がテレビ画面からも伝わってきます。あのクリクリ目玉をがっちりと見開いて、ナポリ捕手のミット目掛けての投球。ドジャースもまさかの無得点に、落ち着かなかった様子。
今日は再三バンド戦法を使うだろうと思われた場面でも、ソーシア監督さんは全員に「打て!」の指示だった。
ハンター選手も松井選手同様、走者一掃の二塁打を打ち込んでいました。
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ところで、松井選手は今日の二塁打で記録した3打点は、日米通算1523打点。日本では長嶋監督が持つ記録を超えて、歴代7位に。その感想を聞かれて、「監督は監督ですから」と答えたという。
松井選手は、長嶋茂雄巨人軍名誉監督さんをいつまでも「監督」と呼んでいる。恩師に対する尊敬はいつになっても色あせるとこがないのだろう。

そう言えば、今日の試合相手はドジャース。監督さんは、ヤンキース時代の恩師であるトーリ監督さんだ。トーク監督さんは試合後記者さんに松井選手の感想を尋ねられて「あいつのことは話したくもないね。嫌いなんだよ」
もちろん、コレはトーリ監督さん独特のジョーク。こんなジョークを記者さんに言えるほど、トーリ監督さんと松井選手の関係は信頼でつながっているのだろう。
「あいつは大事な場面で打席に立つと冷静になるんだ。あいつの監督だったことを誇りに思ってる」と付け加えたその笑顔がほころんでいたとか。ついでだが、試合前の様子をBS中継していたが、松井選手とトーリ監督さんが談笑している時に、マッティングリーコーチの姿も映し出されていた。松井選手も元ミスター・ヤンキースことマッティングリーさんの姿をみるなり笑顔になってた姿が映っていた。
ほんの数秒だったけれど、素敵な光景だった…。

a0094890_23361849.jpgヤンキース時代では、トーリ監督に、マッティングリーコーチとジータ選手たちから信頼され、エンジェルスに来れば大リーグの名将・ソーシア監督さんに信頼され、ハンター選手とはまさに親友の関係をつくる松井秀喜選手。だからボクはこの選手に声援を続けている…。

さあ、明日だ。明日もまた、ドジャースを相手にしよう。カズミア投手とみんなで援護していこう!
あした、また明日。

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by mlb5533 | 2010-06-12 23:33 | 第八章

昨日の試合で気になった選手、ヘンリー ロドリゲス投手の情報を探してみた。
確かに100マイル投手であることには間違いない。昨年オークランドからデビューした23歳の若い投手です。ベネズエラ出身です。年俸は40万ドル程度で、これからの投手扱いなのでしょう。まだまだ、2シーズン目でしかありません。
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松井選手が今日の試合でヘンリー君の球を5球見ています。
第1球は、101マイル(ちなみに、約161.6キロ)の直球。見送って、ストライクコール。
第2球は、91マイル(145.6キロ)のカーブで、外に外れたボール球でした。1B-1S。
第3球は、101マイルの直球。これをファールしています。1B-2S。
第4球は、91マイルで大外に外れたボール球。2B-2S
そして、あの第5球。101マイルのやや外側の真っ直ぐを空振り。2B-3S。

ヘンリー君は直球のスピードをコントロール出来る投手って感じです。

ところで、ヘンリー君は5月12日(現地時間)で今季初のマウンド。対戦相手はテキサスでした。
散々です。完全な負け試合に7回に登板。おそらく、十分な肩慣らしをしていないままのマウンドだったかも知れません。
で、この日ヘンリー君は大リーグにあがって2シーズン目で初めて被本塁打を経験しています。
97マイル(155.2キロ)の速球を右中席に運ばれたのです。ヘンリー投手からホームランを打ったのは…ゲレイロ選手? 
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いやいや、テキサスの若き選手・ジャスティン スモーク1塁手でした。
彼は今季大リーグにデビューした23歳。打率は.210程度ではありますがすでに6本のホームランを打っています。1塁手ということは、かつてここには現在ヤンキースにいるテシェイラ選手がいたポジションです。有望であることは間違いありません。この若い選手だけが、100マイル投手・ヘンリー君からホームランしているだけでした。

さあ、松井選手がヘンリー君を打てますかどうか…。
いやいや、是非この速球を弾き返してほしい。

…NY152…
by mlb5533 | 2010-06-09 03:07 | 第八章

単独首位! 6連勝だ!

オークランドとの初戦、勝ちました。
試合結果は、
LAA 4-2 OAK
6連勝!
お見事です。今日でジャスト60試合を消化して、32勝28敗、勝率.533。最近の10試合は9勝1敗と、文句なしのハイスピード体勢です。
同試合の前に、シアトルがテキサスと激突。リー投手を擁して西地区首位テキサスに乗り込んで、
SEA 4-2 TEX
で、シアトルが勝っています。リー投手のあわや完投勝利かと思わせる好投で、3連敗がストップ。テキサスが敗れましたから、今日の時点でエンジェルスが単独首位です。ようやく、ここまで来ました…。

ケンドリー君が世紀の大怪我をしたときは、心臓に冷水を掛けられた感じでしたが、エンジェルスの選手諸君、全員でカバーしあって、ここまでがんばってきました。「夢」をあきらめずにまっすぐプレーする、こういう選手たちを応援している自分が誇らしいです、ハイ。
松井選手ですがきょうもヒットを打っています。この試合でボクが気になったのは、オークランドのヘンリー ロドリゲス投手です。昨年デビューした23歳の若き投手。ストレートがものすごいのです。
松井選手は4打席目にヘンリー君と対戦しましたが、時速101マイル! 外角低めにコントロールされて、速いけど制球がいいのですよ。もしかしたら、もしかする投手に育つ可能性が大、と見ましたね。
松井選手は100マイルを超える速球に手を出していました。もう少し内側に寄ってきていたら、ファールにはなっていなかった。タイミングはドンピシャリだったから、「アレ」になっていたかも…ですよ。

こういうスイングを見せられると、さすがは日本の4番打者・松井秀喜選手だなあ、と感心してしまいます。100マイルを超える速球でしたよ、それにバットを合わせてくる選手ですよ、松井選手って。すごすぎでしょう。みなさまにも、見せたかったです…。バットを短く持って、なんてしませんよ、松井選手は。いつもの通りの打撃フォームでしたから、ハイ。
と、言うことは、です。あと3試合オークランドとの対戦が残っていますから、ヘンリー君との再対戦もあり得るってことですから。ヘンリー君の100マイル以上って、まぐれで出たスピードではないですからね。ストレートはこの程度のスピードで何球でも平気で投げ込んでくるんですからね。
これは、見物、でしょう。松井選手もこの若き投手との対戦はおそらく初だったと思います。今晩あたり、長嶋監督さん直伝のスイングをして速球撃ちを勉強しているかもしれませんよ。

で、もし、もしですよ、もし…。
100マイルを超える速球を「アレ」に出来たとしましょう。それが150本目の「アレ」になったら…どうです、すごいと思いません。時速100マイルって、キロメートルに換算すると、160キロ以上の猛スピードってことですからね。そんな球なげる投手は日本にはいません。こんな速球をコントロールして投げることじたい、もうベースボールというスポーツの領域を超えてます、ハイ。
しかし、ですよ。こういう投手が現実に大リーグにはいるのです。だから、なんですよ、ヘンリー君の剛速球ストレートを松井選手の「人」の文字になる打撃フォームで、「アレ」にして欲しいです。

ま、とにかく6連勝。首位です。奪取はどのチームでも出来ますが、維持する方が困難。維持していきましょう、いまのペースを。

では、明日。そう、あした、明日です。

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by mlb5533 | 2010-06-08 15:39 | 第八章

試合はエンジェルスが9-4でマリナーズを制して5連勝した。
西地区で単独2位。

試合はピネイロ投手の先発で始まったが、立ち上がり3失点。シアトルの奮起がピネイロ投手に襲いかかった。松井選手は1回、2回の2打席ともランナーをおいての打席だが、コーナーを丹念に突く左腕バルガス投手との攻防がフルカウントまでもつれたものの、いずれも凡退。だが、バルガス投手のカットボールをイメージしていたのか、その初球を叩いた。
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9号同点ソロ! 
今日の打撃成績は5打数2安打1打点。6月に入って、これで23打数12安打、打率.522、2本塁打、6打点の大活躍が続く。「真ん中の球をちゃんと打った感じ。ちゃんと芯でとらえていた」と、大リーグ通算150本本塁打にリ王手をかけた一振りになった。
7回にはセンター前にヒットして出塁、ナポリ選手のホームランで勝ち越しのホームを踏んでいる。
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松井選手が打ち始めると、LAAの勝率も上昇だ。
明日からは、オークランドで、その後はドジャース。20連戦を10試合消化して、8勝2敗。この好調を維持したままで強敵と戦ってほしいもの。

松井選手の「ホームラン記録」もかかっている。いよいよ…だ。
あした、明日!

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(写真はMLBサイトより)
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by mlb5533 | 2010-06-07 12:23 | 第八章

今日の1勝は西地区優勝争いから見ると、大きな勝利だった。
たとえシアトルが先発投手不足と不利な試合をせざるを得なかったとは言え、LAAには取りこぼし無しで勝てたことがいい。
なお、オークランドがミネソタに敗れたため、勝率でLAAが西地区単独2位に浮上した。

LAAの最近10試合では8勝2敗。アメリカンリーグ14チームの中では最高の勝率だ。MLB全30球団で見ると、ナショナルリーグのアトランタが9勝1敗と最高だが、それに次いでの勝ち数だ。
20連戦中、9試合を消化して7勝2敗の好成績。5月早々の7連敗はウソのように、6月に入ったとたんにチーム力をアップしてきたLAA。原因は今更言うまでもない。
そう、「5月病」が持病の松井選手が完全に「健康快復」したからである。

ところで、手放しで喜ぶのはまだ早そうだ。
というのも、相手がカンサス、シアトルと目下調子を落としているチームとの対戦だということ。明日のシアトル4連戦が終われば、いよいよオークランドとの上位を賭けた4連戦に突入する。まさしく、西地区の前半戦の山場がやってくる。続いて、その後がまた大変な相手が待ち構えている。
松井選手の恩師が率いるドジャースとの3連戦を消化しなければならないのだ。20連戦のカード中、LAAにとっては最強のチームと7連戦を戦うことになる。松井選手が好投を続ける黒田投手を打てるのか…。
ドジャースはナショナルリーグの西地区。今季の優勝争いで、開幕当時からもっとも過激な戦いが続いているのがこの地区だ。ドジャースとサンディエゴ、サンフランシスコ、コロラドの4チームがその日の試合結果で順位が入れ替わる。連敗などしたら、たちまち4位に落ちる。目下コロラドが多少落ちてきたが、首位から4位まで勝率は5割を保っている。首位から3位まで、2.5ゲーム差でひしめいている。ドジャースとて、上昇気運のLAAを相手にするのは望むところだろう。

a0094890_2356972.jpg松井選手は「5月病」がウソのように6月に入ったとたん、四球を挟んで10打席連続出塁を記録する。今日までの5試合では、18打数10安打、打率.556。4打点、1本塁打の大活躍。そろそろ定位置・4番に戻る日も近いだろう。ケンドリー君があんな事になって不安だったが、松井選手の快復でチーム力もそのまま正比例して右肩上がりだ。シアトルの後の10連戦で、「球がよく見える」と言っていた現在の松井選手の活躍に「夢」を託そうではないか…。







9連戦、7勝2敗。だが、油断は禁物。中継ぎ陣に不安はあるものの、先発ローテーションを崩していないこともまた、LAAの長所だ。
だから、あしただ。そう、明日、あした…。

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by mlb5533 | 2010-06-07 00:00 | 第八章

明日からエンジェルスはシアトルで3連戦だ。

開幕直前まで、このカードは全米でも注目され全国放送まで決まっていた好カードだった。しかし、マリナーズの成績不振からテレビ中継は取り止めになったと聞く。リー投手を獲得し、エンジェルスからはフィギンズ選手を獲り、まさにビッグなトレードが成功したマリナーズだった。それもこれもマリナーズには、ケン グリフィー ジュニアがいるからだ、という話しまで出たほどだったのに…。
そのヒーローがいま、バットを置いた。22年間もの大リーグ現役から引退する。
やっぱり、ボクには淋しさが長く尾を引いている…。
シアトルの天然記念物であり、大リーグの良心であり…そんなことはもいいまさらどうでもいいのかもしれない。ジュニアに憧れ、尊敬している現役選手はあまりにも多い。
背番号24はもうシアトルだけの宝ではなく、全世界のベースボールファンの心に「物語」を残してくれた。いつかはこの日が来る、この報せは覚悟していたけれど、こんな形になってしまい、余計に淋しい。今日のシアトルの新聞社はなんと7ページにわたってジュニアを特集記事にしていた…。

ケン グリフィー Jr.
ボクたちベースボールファンに、これほどの「物語」を提供してくれる選手はもう出てこないと思う。アメリカ文化史に残してもいいとさえ思える。彼とその家族、そして彼の歩んだ「ベースボール物語」を聞かせれば、現代アメリカ史まで理解できる感じさえしてしまう。きっと彼は映画や舞台の題材にされることだろう…。
ひと言で、22年間というけれど、生まれた子供が大学を卒業するまでその間ずっと大リーガーであり続けたのだ。22年間、である。
2671試合に出場して、2781本の安打を放ち、そのうちスタンドに白球を放り込んだホームラン数はジャスト630本。打点1836…彼の即席には気が遠くなる数字が刻まれている。

さまざまなことを言われてきたが、現在のシアトルマリナーズを救ったのはジュニアである。そんなことはいまさら書く必要もないが。

ボクは今季開幕直前に、こんな「夢」を見た。
松井選手とジュニアのホームラン競演の「夢」だ。どこか…ボクの心の目には、ふたりの生き様が妙にダブルのだ。

松井選手ってどこか、古臭い。打率だの球速、右翼、左翼ライン距離数、ダイヤモンドの距離だのと、まさに海軍的数値が要求されるスポーツにあって、松井選手はいつも「チームのための打撃」「チームが勝利することが一番」と試合に臨む姿勢を変えない。ヒーローインタビューでも、小器用なコメントでもすればいいのだろうが、笑顔があっても「そういう場面で打てて、チームが勝ってよかったです」という選手だ。個人的なよろこびは表に出ない。そんなところが、古臭く又、陸軍的な叙事詩を漂わせる不思議な選手だ。もっとも、ボクにしてみればもそれが彼の最大の魅力であり、人間・松井秀喜選手を感じて好ましい。古臭いほど、伝統的な日本人像が松井選手には漂う。

スタイルを変えない姿勢には不器用な感じさえする。ジュニアにも同じことが言える。
ふたりとも、小器用な人々から見ればそうとうな頑固者、に映っていることだろう。チームが負けていることに敏感であり、それでいて、自分を信じている…。だから、責任感は人一倍だろう。もうすこし、器用に立ち回れば…と、思うこともふたりにはあった。

そんなふたりの生き方が、巡り巡ってアメリカ西地区で重なったのが今季。
全米を代表する大リーガー・ケングリフィージュニアと、我が日本を代表するホームランバッター松井秀喜選手が同じグランドでプレーする…。そんな「夢」を見たものだったが、ジュニアの調子はもう戻ってこなかった…。

明日からの3連戦。
ボクは勝負の世界であることを十分に承知の上で、はなはだ失礼だが、ちと、感傷的に観戦していたいのです…。

さらば、ジュニア。
惜別の詩を貴君に届ける選手は、松井秀喜選手でなければいけないのです。
「背番号55」が貴君の栄光を讃えて、夜空という濃紺のキャンバスに白球が美しい放物を描きあげることでしょう。貴君がかつてそうであったように、貴君に捧げる花束を「ベースボールの花」に託して、貴君に届けるはずですから…。


…NY152…
by mlb5533 | 2010-06-05 02:26 | 第八章

「アンサンブルの勝利」

さきほど、友達から電話が来た。
ようやく東京に戻ってきたから会いましょう、という。もちろん会うつもりだ。

彼は声楽家。音域としてはベースだ。音楽は勉強すればするほど、社会と似ているなあと感じる。ひとりだけが飛び抜けていても、あのハーモニーは生まれてこない。ひとり目立つとむしろアンサンブルは壊れてしまう。アンサンブルが美しいハーモニーを創ってくれないと、アリアだけ上手でもオペラは特に聴けたものではない。音楽はどんな分野でも、どんな小曲でもかならず物語がある。童謡、唱歌、流行歌、ミュージカルソング、コマーシャルソング、そして国歌にしても、なんでもそうだ。物語のない音楽なんてどこにもない。

ヤツはアンサンブルではベースを担当する。華々しい有名なアリアはベースパートにはさほど見当たらない。だが、ベースは音楽の土台だ。地べた、大地である。しっかりと下から支えてくれないとハーモニーはあやふやになって、安定感がない。それほどベース担当は合唱ではとくに大切である。
彼の性格もベース担当らしい。そこがボクのヤツを気に入っているところだ。気遣いがいい。どの合唱団でも共通した悩み事は、ソプラノさんの我が儘ぶり、ではなかろうか。性格に適合性が欠けている人が多いからだろう…。自分がそこの主気取りになっている。
音楽は、とくに合唱、アンサンブルはスポーツチームとよく似ているし、社会生活とも共通している。

おかしな話しだが、大きなアンサンブルを創る時、ひとりくらい風邪気味でもさほど気にはならないものなのだ。みんながよく知っている「ベートーベン第9番」の「コーラス」も、ひとりくらい風邪気味の声がいても全体のハーモニーとしては安定している。
なぜか。同じパートのメンバーがそれをカバーしようとしてくれるからです。

ヤツはそんな性格から、ミュージカルの仕事も多い。三谷幸喜さんの舞台で一躍トップスターに躍り出たが、それまでは新国立劇場でもアンサンブルのみだった。でも、トップスターになったからといっても、ヤツは変わらない。だからボクのお気に入りなのだが…。

松井選手はボクにいわせれば、目下「風邪気味の声楽家」みたいなものだ。5月になると毎年かかる「風邪」だから、6月になればウソのように回復する。これも、例年どおり、に。03年もそうだった。ゴロキングとまで呼ばれていた…。04年もまたこの「5月の風邪」だったし。

さっき、松井選手のワールドシリーズでの活躍記念が届いたことをここに記した。で、思い出すことがある。それは、あのときの松井選手のコメントだ。
皆さまも記憶にあるでしょうが、「チームが勝ててほんと、よかったです」だった。ひとり有頂天になって得意になっていることばではない。確かに笑顔ではあったが、自分だけの達成感をあらわにした笑顔ではなかった…。むしろ、03年、ボストンとの死闘でポサーダ選手が打って、生還してやっとの思いで同点に追いついたあの場面。ホームベース上でジャンプして、鬼の形相でジータ選手はじめチームメイト達とガッツポーズした姿が彼のよろこびの表現に違いない、とボクは思った。チームの勝利を真のよろこびとして実感できる数少ないスポーツマンだ、と。あの姿を、音楽家が伝え続けていることば、「アンサンブルの勝利」、の瞬間である。生きる実感は多くの人とともにいてこそ感じ取れる。ボクは、あのとき不覚にも、テレビの前で涙してしまった。胸を突き上げる感動を抑えきれなかった…。歓喜と苦悩、熱情と冷淡、豊かさと貧しさなどの物語は、なにも音楽世界だけではあるまい。どうせ同じ人間がしていることだ、きっと、大リーグにだってあるはずだと、ボクは松井選手のプレーを見ながらそう思えるのだ。

いい音楽家は指揮が出来るし、譜面には忠実である。勝手な解釈はむしろ除外する。
きっと松井選手という人はやがてとんでもない監督さんになるんじゃなかろうかとさえ、思えてくる…。
こういう人がいま日本にいることを、ボクはうれしく感じる。

さあ、はやいとこ、「風邪」を治してほしいものだ。チームが「自分の風邪」をカバーしてくれていることを知っていると、こういうタイプの人って仲間達には、そうそう長くは甘えたがらないだろうから…。

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by mlb5533 | 2010-06-02 00:31 | 第八章