帰国した松井選手

お帰りなさい!
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松井選手が昨日、帰国した。メディアは「貫禄帰国」と題して記事にしている。
先日NHKBSに登場していた上原投手が先輩の「松井選手には打たせない。絶対に抑える」と豪語していたが、帰庫した松井選手は記者団に対して「ダメですね。気合は入りすぎるとダメですよ。打たれると思います」とサラリとダメ出しをしてくれた。一方、来季からエンジェルスにした後輩・高橋投手は「内角をえぐるつもり」と松井選手にはとくに意識していたが、「目をつぶっても打てると思います」とあらまあ軽くあしらった。
来季は楽しくなりそうだ。
そもそもオークランドが松井選手獲得に動いたのは数年前からだったと米国メディアは報じていた。松井選手の持つ「チーム打撃」であり、そして「アレ」だ。状況に応じて打撃を変化させる松井選手の巧妙な打撃をチームに欲しかった。投手力ならリーグ1位の防御率を持ちながら打撃成績は14チームでは13位でしかない。打点稼ぎが出来る打者がいなかった。松井選手の持つ天性の「チーム打撃」は、すでに高等学校時代から培われている。チームの勝利のため、が松井選手の打撃の基本だ。日本でもそしてMLBに移籍してもその基本姿勢は変わらない。その試合姿勢がヤンキース監督のトーリ監督さんをうならせ、「マツは素晴らしい選手のひとりだ」と言わしめている。まあ、プロ受けする選手が松井選手っていうことなのだろう。
なので、来季は体調に万全な配慮をしつつ、「チーム打点王」の座を獲得して欲しい。願わくば100打点アップを。

さてさて、来季。
アメリカンリーグ西地区はシアトルのイチロー選手、ロサンゼルスは高橋尚成投手、テキサスには建山義紀投手がいる。そしてオークランドには松井選手。西地区チームの全てに日本人選手が在籍しているのが観戦しているボクにとっては楽しい…。
果たしてどこのチームが「10月決戦」に駒を進めてくれるのか…、と言ってもボク個人はいまからオークランドだ、と宣言しておく。

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by mlb5533 | 2010-12-30 13:11 | 第九章

折れない心

24日の昼下がり、事務所のとなりにあるお風呂屋さんに行く。
ふだんは5時頃に行くのだが4時の約束があるのでそれまでに間に合わせたかったからこんな早くなった。事務所の近くにはここと、もうひとつ「純銭湯」もある。昔からある伝統の銭湯だ。樋口一葉さんの井戸もその近くにある。ボクは個人的にはこの銭湯の湯が身体に合う気がして散歩方々この銭湯に通っている。ただ、時間がないときは、となりのスーパー銭湯に行く。24日はそのスーパー銭湯へ。

しかし、この時間は先輩方ばかり。熱い湯船に動ぜず、長々と身体を温めておられる…。
3時過ぎに開ける純銭湯とは違って、このスーパー銭湯は始業が12時頃からと早い。しかも一般用なら20円ほどお安い。そのうえ、勢いよく湯を蹴って吹き出すジャグジー、電気風呂、香料が豊富な健康湯、さらには石鹸やドライヤーなら無料で使える。そんな機能もあってか、諸先輩方は気に入っておられるのかも知れない…。
さて、湯船に入る時だが、仕切りが案外高い。なので、先輩方のなかには足腰が自由にならず、すんなり跨いで湯船に浸かる、といわけには行かない先輩もいる。しかたがない、先輩が難儀しておられる姿を見ては、若輩者のボクが手を貸してやらなくてはならない。
手をとり、ジャグジー座湯までゆっくりと歩く。
「これが楽しみでね、ひとりで来てるんだよ」
と、80歳をとうに越えた先輩がそうおっしゃった。

先輩の心は「ジャグジー座湯」をめざしている…。ひとり自宅からここまで人の手を借りずに歩いてきたのだろう。すっ裸になり、楽しみを銭湯に求めておられる。
折れない心を持ちつづける人生の大先輩の姿だ。

まだやれる、という心の声を聞きわけるのは、他でもない自分自身。
24日、NHKBS1で松井選手本人が「今季の収穫ですか…そう、まだやれるということかな。折れない心…」そんなコメントをしていた。
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(ウィキペディアより)

野球人とは、現役サラリーマンに比べてその実働期間は20年がいいところだろう。大卒の長嶋茂雄さんとて、17年だった。65歳定年のサラリーマン生活に比べれば半分の歳月が実働期間というわけだ。
長嶋監督さんは現役時代2471安打を放ってバットを置いた。
松井選手は今季145試合に出場して132安打を放ち、日米通算2499安打して恩師・長嶋監督さんの個人記録を超えた。まあ、日米通算、というのはボク個人としてはおかしなものだとは思っているが、いずれにしても18年間グランドでバットを振り続けていることには違いない。
そして来季、あと39本ホームランを打てば大リーグで200本に達する。7本打てば、日米通算500本目のホームランにはなるが…。あと19打点を挙げれば大リーグでの700打点に到達する。91安打すれば大リーグ1200安打に到達できる。もし26本の二塁打を大リーグで打てば、日本野球界で245本の二塁打を打っているが、その記録を上まわる。26本の二塁打は過去の記録から見てもけっして夢ではない。チームの打点稼ぎを担っての移籍である以上、むしろ、狙っていい記録だろう。来季、緑の仕事着に着替えた松井選手がどんな活躍をしてくれるのか、夢はますます膨らんでいく。

松井選手はまだまだやれる。
そして、ボクもまた松井選手のように「折れない心」がある以上、まだまだやれる。
明日がある…。


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by mlb5533 | 2010-12-25 23:59 | 第九章

第九章 不動の四番打者

「熱心に誘ってくれた」 松井の一問一答
 アスレチックス入りが決まった松井はスーツ姿で会見。真新しいユニホームに袖を通し、晴れやかな笑顔を見せた。(オークランド共同)
 -移籍先を決断した最大の理由は。
 「アスレチックスが一番早く、熱心に誘ってくれたということ。来てほしいという強い気持ちが僕の心をぐっと引き寄せた。(予想以上に)早くオファーをもらい、早く決まったと思う」
 -チームの印象は。
 「素晴らしい才能を持った若い選手がたくさんいる。投手陣が最大の武器。あとはいかに点を取るか。その中心として頑張れば、プレーオフに行くチャンスはある」
 -今季は不本意な1年だった。プロ19年目となる来季に臨む決意は。
 「毎年、今まで以上(の活躍を)という気持ちでやってきた。(移籍で)多少はバタバタするでしょうが野球をするだけ。膝を含め、体の状態が良くなっている実感は強い。来年はいいスタート地点から始められるのは間違いない。毎日、打線に入ることが大事」
 -緑を基調としたユニホームは。
 「色よりも伝統のあるユニホームを着られるのがうれしい。似合うか似合わないかはみなさんが判断してください」
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…と言う記事が本日(日本時間15日)にメデイアに掲載されていました。
来季は「緑色」です。まあ、個人的にはピンストが一番お似合いだと思いますが、まあ、赤も良かったんですが、緑は赤よりもっといいかも…。

そうですか、やっぱりアスレチックを選択されましたか。
やっぱり、と書いたのは実はボクは今季終盤を迎えた頃から「アスレチックに行くかも…」と予想していました。それは、松井選手が緑のチームを誉めたコメントをしていたからです。気に入っているチームなんだな、と。当時松井選手が認めたアスレチックの「投手力」(防御率)は、結局シーズン後の成績は14チーム中の2位です。ただし、打撃力(得点能力)はいただけない。今季のチーム総得点がア・リーグ14球団中11位では「10月決戦」進出は困難だろう。
今季成績は81勝81敗の5分で地区2位でゴールしました。首位テキサスは90勝72敗で1位。勝ち星ではわずか9勝の差でしかなかった。どう見ても打力なのです。これさえ整えば、とんでもないチームに化ける可能性がある。
選手の年俸は生え抜きのマーク エリス選手の550万ドルが最高額で、ほとんどは40万ドル程度の若い選手がズラリと揃っています。そうなんです、MLBを代表するスーパースター選手、なんてひとりもいないのです。さほど強くもないし、スターもいなかったせいか、観客動員数は…お恥ずかしいのですが、あえて書いておきます。全MLB30チーム中、29位…なのです。

メディアが「松井選手の来季就職先」をいろいろと報道してくれました。北のチームも候補先に挙げていましたがボクはわざわざ寒い国に行くこともなかろう…と消極的に記事を読んでいました。得点能力を上げたいのはシアトルも同じだろう。もしかすると…と、とも思いました。しかし、結局松井選手が「10月決戦」進出に狙いを定めて選択したチームは、アスレチックスだった、という訳です。
ボクは松井選手のこの決断を全面的に支援します。そして、エンジェルス移籍が決まったときよりも、なんだかおもしろくて仕方がありません。笑っちゃいましたから…。マツイといえば、ヤンキースで7年、2009年WSではMVPの超スーパースター選手。こんな事は全米の野球ファンが知っています。その選手がヤング揃いのアスレチックかい!?と。ひとりだけ、飛び抜けている、と。おそらく地元ファンでさえ「ほんとかいな?」とまだ半信半疑のファンがいるのではないでしょうか。

この古参チームがここ数年まるで影を潜めて「10月決戦」とは無縁の、しかもファンから見放されたチームのようでした。確かに、松井選手ひとりだけ好成績を残しても「10月決戦」には駒を進められません。
チーム全員が、
「閑古鳥の球場で試合をしたいか?」「ノー!」
「なめられっ放しでいいのか?」「ノー!」
「家族から野球をやめろと言われたいか?」「ノー!」
「10月決戦に出たいか?」「イエス!」
と言う具合に、そんな合唱がチーム内で起こってこなければ無理な話です。
勝ち方を一番熟知した選手、日米ともに「常勝チーム」で4番を張った男・松井秀喜選手の経験と技術、そして打撃理論が若き選手たちに浸透していったら…。
多少の時間はかかるだろうけれど、今季以上のチーム成績は残せるはず。投手力など、潜在能力は高いチームですから。同じ地区ですがリーグの違う「ジャイアンツ」と来季6月に試合をしたらどの程度のチーム力かが判明するでしょう。

一方、相手チームからは松井選手は徹底的にマークされるでしょう。今季以上に。
今季のマークのされ方はヤンキース時代とは比べものにならないほど、きつかった。素人のボクでさえ中継を見ても分かりました。徹底した外角責め…。相手チームからすれば、大砲・マツイひとりを抑えれば勝利の確率はアップしますから。

簡単に「打点王」にはしてくれません。
しかし、来季は「打点」を稼ぐことが松井選手の仕事になります。それがホームランであり、チーム打撃であり…。それが出来る選手とは、そうです「不動の四番打者」である松井選手だと言うことです。

第九章「不動の四番打者」は本日から始まりました…。
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by mlb5533 | 2010-12-15 18:28 | 第九章