相手は唯ひとり、I・ロドリゲス捕手!

ニューヨークヤンキースの相手はデトロイトタイガース。
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ワイルドカードで10月進出が決まったとは言え、ミネソタツインズと最終戦の試合までもつれ込んでの結果でした。両チームとも、「10月進出」はシカゴホワイトソックスが離脱してから、早々と決まった。成績は95勝67敗 勝率.586。西地区優勝チームのオークランドアスレチック93勝69敗 勝率.574よりも上を行く成績です。

今季、NYYとDETとの対戦は7試合ありましたが、勝敗の結果はNYY5-2DETです。
5勝のうち、R・ジョンソン投手が2勝を挙げています。ムッシーナ投手1勝、王建民投手1勝でした。今季の対戦成績だけ見れば、NYYの有利、と思われます。しかし、対戦したのは5月末の4試合と8月末の3試合。5月は5連勝、4連勝の快進撃を続けて、28戦18勝と好調の月でした。
目立って派手だった試合が5/30でしたね。2回4点を取り、3回には追加点1で早々と試合を決定したかのように見えましたが、3回裏I・ロドリゲス捕手のホームランから始まったデトロイトの反撃は8回に遂に6-6と追いつき、延長11回NYYの連打で一気に5追加点でようやくデトロイトの反撃を振り切りました。その時の勝利投手はリベラ投手でしたが、ここまで5人の投手の継投でした。
もし、打線が爆発していなかったら、あの凄まじい試合にはならなかったことでしょう…。

DETのチーム打撃は、
今季.274 安打数1548 本塁打203 得点圏打率.329 四死球430

NYYは、
今季.285 安打数1608 本塁打210 得点圏打率.363 四死球649

この通り打撃成績だけ比べてみれば一目瞭然、NYYがDETを圧倒しています…が、しかし、です。
投手部門はとなると、話が違ってきます。では、早速比べてみましょう。

DETの投手力は、
防御率3.85 奪三振1003 与四死球489

NYY
防御率4.43 奪三振1019 与四死球496

投手力はDETが上回っています…。
打撃が爆発するかNYY、それとも細かい野球に徹してチャンスを生かすかDETと言うことになりそうですが、ボクはその数字上の見方よりも、DETにいるひとりの選手がとてもとても気になっているのです。誰だと思いますか?

皆様、2003年のワールドシリーズをまさかお忘れとは思いませんが…。そうです、松井選手が初めて太平洋を渡った年です。この年、NYYはリーグ優勝して、いよいよワールドシリーズに。対戦相手は、フロリダマーリンズでしたね。あの若き選手たち…。
その中にいたのが、いまDETで活躍しているI・ロドリゲス捕手! 2003年、ボクはヤンキースの敗因はロドリゲス捕手の配球のうまさだった、と今でも記憶に残っています。
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I・ロドリゲス捕手。1971年プエルトリコ出身、36歳です。
1991年から2006年の16年間、7745打数2354安打 通算打率.304 本塁打277 
得点圏打率.342 の強打者です。
ドラフト外でテキサスレンジャーズに所属したのが1991年。2002年までの12年間TEX投手陣の配球をした正捕手です。A・ロッド選手ともチームメイトでした。
2003年の1シーズンだけ、フロリダに所属。その年に「ワールドチャンピオン」になっていますが、翌04年からデトロイトに移籍。そして、06年にはチームが地区優勝です。

ボクは今度のプレーオフ、デトロイト戦は、
NYYの打撃力とDETの投手力…という見方が大方でしょうが、そうではなくて…
「NYYの打撃力対I・ロドリゲス捕手!」 という見方をボクはさせてもらいます。
I・ロドリゲス捕手のデータ配球をNYY選手たちは、かいくぐれるかどうか。松井選手には当然徹底した外角の配球から、あの03年の時のように、突然内角ぎりぎりのスライダーを投げさせてくるとボクは予想しています。それを松井選手は今度こそ打ち返して下さい。高々と、大空めがけて、白球の見えなくなるほど遠くまで…。

おそらくI・ロドリゲス捕手は、A・ロッド選手を手玉に取ってくるでしょう。低い配球をしてカウントを整えて、そして外に大きく逃げる緩いボール球で三振を取りに来る…。I・ロドリゲス捕手は、必死になって自分の投手たちに「Keep going !」と怒鳴り散らしながら、投手たち全員にパワーを送っていくことでしょう…そう、あの時のように…。

相手は唯ひとり、I・ロドリゲス捕手!_a0094890_18543541.gifNYY選手たち全員に告ぐ!
相手は唯ひとり、I・ロドリゲス捕手です!


大リーグを代表する名捕手「I・ロドリゲス捕手」に勝ってみよ! 

2003年の雪辱をこの試合にぶつけてみようじゃないか! 






…NY152…
by mlb5533 | 2006-10-03 06:54 | 第三章