「レイズ」ってチームはこういう素晴らしさ

「レイズ」ってチームはこういう素晴らしさ_a0094890_12145283.jpgようやくレイズが勝った。
ALの優勝戦は今季、第7戦の最終戦でようやく決着がついた。
タンパベイ・レイズとボストン・レッドソックスの試合は第5戦で決まっていても不思議ではなかった。

もつれたのは、レイズがボストンに第5戦で逆転負けしたことが原因のようだ。
7-0からひっくり返された。しかも、7回2死からの逆転だった。この試合展開をボストン打撃、とくにオルティーズ選手の3ランがボストンチームに活気を取り戻したからとの理由で説明できる。いや、レイズのマドン監督の継投ミスとロンゴリア選手の9回のエラーが原因だろうと説明する人もいた…。

第5戦、先発・松坂投手が打ち込まれて、レイズ7-0ボストン、となった時にホームグランドでありながら帰路につくファンの姿があった。諦めた試合を逆転したのだから騒ぎは大きくなった。
メディアは「ボストンお家芸」と書き立てる。その「予言」通り、なんとボストンは第6戦に勝利して、3勝3敗のタイにもつれ込んだ。
いずれにしてもベースボールはこうした「物語」を創り出してくれるから、おもしろい。

最終戦、ボクは中継を見られなかったから、録画したDVDで結果のわかっている試合を見た…。
投手戦だ。4回、岩村選手の安打をきっかけにロンゴリア選手が軽打して、2塁打にする。1塁からペーニァ選手が得点。5回、バルデリ選手が安打して1得点を加点して、2点目。無死1,2塁の状態が続くなかでボストン・先発のリスター投手は後続を断った。
レイズ・先発のガーザ投手は持ち前の速球を武器に、ときおり内と外に変化球を投げ分けての力投が続く…。そして、8回だった。ボストン満塁でマドン監督は新人のプライス投手を起用。そのまま9回を投げきって、3-1と勝利して、レイズは球団史上初のワールドシリーズ進出を決めている。これで大リーグ30球団でワールドシリーズ出場がないのは、マリナーズ、レンジャーズ、ナショナルズ(前身のエクスポズも含む)の3球団だけになった。

やっぱり、スポーツは「ナマ」がいい。とくにベースボールは…。
こうして録画を見るのは楽しみが半減してしまう。しかし、んーー。この時期に…ボクの「主役」がいないのは、つらい…。来季、レイズはさほど選手の交代もないだろうから東部地区では史上稀に見る激戦区になるだろう。「背番号55」と彼の属するチームに来季こそ大いにボクは期待する。

楽しみは半減したが、レイズという若いチームの戦いぶりを録画で見ていると、ボクには「希望」という言葉が吹き出していた。結果は見なくてもわかっているけれど、応援する観客たちの姿が録画を通して映し出されている。顔にインクを塗った青年や踊り出す女性、父と子…。レイズのベンチで叫び声を上げる選手たちの表情の他に、ホームインした瞬間に映る選手の緊張感あふれるよろこびの動き…。試合結果とは別に、そうした姿のすべてが「美しい」「生きている」とさえ感じる…。
チームがひとつになって、大リーグ最古参の大先輩・ボストンを相手に闘っている若々しいレイズに、ボクは感動した。いままで「無名だった若者たち」が、人気球団ボストンを追い詰めている…。
マドン監督はじめ球団は、素敵なチームに育て上げたものだ。人気が急上昇しているのもよくわかる。

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さてさて、日本時間10月23日午前9時30分から今季「10月決戦」の第3幕、「ワールドシリーズ」がはじまる。今度はどんなドラマを彼らはボクに見せてくれるのか…。

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by mlb5533 | 2008-10-21 12:41 | 第六章